リスクマネジメント
当社は、中期経営目標「毎期、営業増益」を実現するため成長戦略を推進しています。しかしながら、成長戦略の推進には、必ず事業リスクが伴います。そこで、当社では、想定される各リスクの対応策を実施することでリスクを回避・低減し、新たな成長の機会を創出するリスクマネジメントを推進しています 。
市場データで見る当社の事業機会
主なリスク・対応策・機会一覧
デジタルコンテンツ事業
リスク | 当社の対応策 | 機会 |
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CGやVR技術、AI(人工知能)技術、インターネット対応など高機能化・多機能化による開発費の高騰 | 自社開発エンジンを構築し、開発人員の増強と効率的に配置することにより、クオリティ向上と開発効率化を両立させ、開発費の抑制に注力 |
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ゲームソフトの早期陳腐化 | 過去作のリメイクや派生作品の投入により、有力IPを継続的に活用し長期的な収益を確保 |
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中古ソフト市場の拡大やアジア市場における違法コピー商品の氾濫 | DLC比率を向上させることで、中古市場への流通と、違法コピーを抑え、正規品の販売を拡大 | |
市場環境の変化などによる人気IPからのユーザー離れ | 多メディア展開によるブランド力強化 開発投資額の一定割合を新規IPの開発に充当 |
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暴力シーン等の描写に対する、暴力事件などの犯罪との関連性や影響への指摘 | ゲームソフトの年齢別レーティング制度のルール順守 出前授業による学校や保護者への啓蒙 |
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家庭用ゲーム機の普及動向や不具合 | 家庭用ゲーム機市場の動向を調査・分析することで将来の見通しを予測するとともに、マルチプラットフォーム展開により収益リスクを分散 | |
季節要因によるゲーム需給の変動 | 市場分析に基づき、最適な発売時期を検討 柔軟な価格戦略により販売期間を長期化 |
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家庭用ゲーム機の世代交代を控えた端境期における販売の伸び悩み | DLC比率向上によるゲーム販売期間の長期化、リピート販売の強化 柔軟な価格政策による販売数の増加 |
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新技術対応への遅れ | 最先端の開発環境と、優秀な開発人材を活用し、常に新技術を活用した開発に取り組む |
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娯楽の多様化や消費ニーズの多様化などによるユーザーの減少 | ゲームのマルチプラットフォーム展開により、人気IPを活用したモバイルゲーム等を供給することで、新たなユーザー層を獲得 | |
海外における市場動向、企業間競争の激化 | 海外子会社や販社との情報共有を密にし、各国の市場動向を把握し、現地のニーズに対応 |
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海外の政治、経済、法律、文化、宗教、習慣等のカントリーリスク | 社内の専門チームが、ゲームの世界観を損なうことなく、現地の政治、経済、法律、文化、宗教、習慣等に配慮したローカーライズを実施 | |
海外取引の拡大に伴う税率、関税などの監督当局による法令の解釈、規制 | 海外子会社等と連携し、海外販売国の法制度に関する情報を収集し、事前対策に努める | |
開発人材の退職や流出 | 優秀な開発者の確保に向け、積極的な採用や育成に注力 時短勤務制度、有給取得推進制度の推進や事業所内保育所の設置 |
アミューズメント施設事業
リスク | 当社の対応策 | 機会 |
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設置機種の人気への依存 | テーマ型フード店舗、キャラクターグッズに特化した店舗、低年齢層向けコーナーなどの多面展開により、特定人気機種に依存しない集客を実現 |
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娯楽の多様化、少子化、競争の激化などの市場環境の変化 | 各種イベントによるファミリーや女性層の集客、中高年者の集客を目的としたシニアイベント実施などにより新たな収益機会と集客を獲得 |
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アミューズメント機器事業
リスク | 当社の対応策 | 機会 |
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一般財団法人保安通信協会の型式試験に適合しなければ販売できない | 日本電動式遊技機工業協同組合に加盟することで、規制当局の動向を把握し、規制の変化に即座に対応できる体制を構築 |
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施設オペレーターの購買力低下、事業環境の変化や成長の不確実性 | 豊富な人気IPを多面活用した筐体開発 直営店舗での連携による市場動向の把握 |
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PDF版ダウンロード
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カプコンの価値創造 (PDF:3.09MB/14ページ)