株価情報

決算短信・説明会資料・動画

東京証券取引所の定める「上場有価証券の発行者の会社情報の適時開示等に関する規則」に基づき、四半期毎に作成する決算情報を簡潔にまとめた決算短信、アナリスト・機関投資家向け決算説明会およびカンファレンスコールで使用する資料を掲載しています。

世界中の投資家や株主の皆様に公平に開示すべく、説明会等で使用したプレゼンテーション資料、スピーカーの説明要旨、質疑応答の概要をテキストで掲載しています。また、説明会の様子をご覧いただけるよう、動画を配信しています。

なお、カンファレンスコールは四半期ごとに、決算説明会は通期決算発表後にアナリスト・機関投資家向けに開催しています。

2024年3月期

  • 質疑応答概要

    第1四半期と比較し、第2四半期のデジタルコンテンツ事業の収益性が悪化した要因を伺いたい。
    デジタルコンテンツ事業において行った約30億円の評価見直しが同事業の利益を押し下げました。
    上期の為替影響を伺いたい。
    上期の営業利益に対する為替の影響は約30億円です。
    現時点での『モンスターハンターNow』に対する評価を教えてほしい。
    日本を中心に1,000万ダウンロードを達成しました。「モンスターハンター」ブランドの認知拡大のため、引き続き海外での伸長にも期待しています。
    『モンスターハンターNow』の今後の収益影響の見通しを伺いたい。
    『モンスターハンターNow』の主な目標は「モンスターハンター」ブランドの認知度向上です。下期にかけて一定のロイヤリティ収入が発生する見通しですが、連結業績への影響は限定的であると見込んでいます。
    通期の新作タイトル販売計画の達成に向けた施策を伺いたい。
    下期は、現在未発表の大型タイトルに加え、1月に『逆転裁判456 王泥喜セレクション』の投入を予定しています。これらに加え、『ストリートファイター6』など上期に発売した新作タイトルを引き続き拡販することで、通期での計画達成を目指します。
    コンシューマーゲーム市場の環境について教えてください。
    コンシューマ市場については、従来から引き続き北米をはじめ堅調に伸長しており、特定地域の極端な変化は観測されていません。
    PC市場への評価を伺いたい。
    近年の傾向として、PC向けゲーム市場は着実に伸長しており、当社のコンシューマにおけるPC版販売本数の比率も上昇を続けています。
    通期のコンシューマ販売計画4,500万本の考え方を伺いたい。上期の状況を考えると達成は難しいのではないか。
    下期に大型新作の投入を予定しています。また、今期は当初より下期を中心としたセールによる販促を予定しており、リピートタイトルを中心に販売本数を伸ばすことで達成を目指します。
    「モンスターハンター」シリーズの20周年に関連した新作情報があればお伺いしたい。
    現時点で、お伝えしていることはありません。
    『ストリートファイター6』の評価や今後の拡販施策について伺いたい。
    『ストリートファイター6』は、新たな操作方法であるモダンタイプの導入をはじめ、より広範なユーザーにアピールするための新機能やモードを導入したことで、全世界で247万本の販売を達成し、高い評価を獲得しています。一方で、対戦格闘というジャンルを考慮すると、「モンスターハンター」や「バイオハザード」シリーズに匹敵する結果を出すことは難しいと考えています。引き続き、eスポーツ展開を通じたプロモーションを推進し、対戦格闘ゲームユーザーの増加を図りながら、長期的な拡販を目指します。
    第2四半期における『モンスターハンターNow』の収益影響を伺いたい。
    モバイルサブセグメントにて、一定のライセンス収益を計上しています。タイトル個別の収益の詳細はお伝えしていません。
    デジタルコンテンツビジネスの収益性がQ on Qで悪化した要因について、もう少し詳しく伺いたい。
    約30億円の評価見直しに加え、第1四半期に計上した収益の戻し入れの反動により、相対的に収益性が低下しています。
    下期に更なる評価の見直しを行う可能性はあるのか。
    トライアンドエラーを続けるゲーム開発において、年間の開発投資額の全てが成果として結実するものではありません。そのため、近年では開発投資額のうち10~15%程度は評価見直しの対象となる傾向にあります。したがって、今期においても下期に一定の減損を実施する可能性はあります。
    1.5万台を販売したにもかかわらず、第2四半期のアミューズメント機器事業の売上高が第1四半期比であまり伸びていない印象を受ける。要因を伺いたい。
    販売チャネルの違いによるものです。当社では複数の販売チャネルを併用しており、利用するチャネルによって販売単価が変動します。
    Q on Qでデジタルライセンス収入が大きく伸長した要因を伺いたい。
    主に『エグゾプライマル』をゲームパスに提供したライセンス収入によるものです。
    引き続きリピートを伸ばしていくための販売戦略を伺いたい。
    現在、当社のタイトルは年間230ヵ国で流通しています。今後は販売国数を増やすのではなく、それぞれの国での販売本数を引き上げていくことが重要であると考えています。そのため、引き続き価格施策を推進するとともに、現地マーケティングを強化していきます。また同時に、コーポレートブランドやIPブランドの強化を目的とした、eスポーツおよび映像コンテンツの展開にも注力していきます。
    iPhone 15 ProやiOS向けに「バイオハザード」を投入する意図を伺いたい。
    当社の基本戦略である、マルチプラットフォーム戦略の一環です。多様なハードへ対応することで、ユーザー数の最大化を図ります。
    PC向けタイトルの販売に関して、Steam Deckの影響を伺いたい。
    全世界におけるPCの普及台数と比較し販売台数も限られているため、大きな影響はありません。引き続き、価格施策を推進し、グローバルでの販売拡大を目指します。
  • 質疑応答概要

    2024年3月期第1四半期決算の社内計画比での評価を伺いたい。
    為替での上振れを除き、概ね想定通りに着地しました。
    『ストリートファイター6』の評価を伺いたい。
    社内計画に対して概ね想定通りに進捗しています。外部評価の高さは、今後のリピート販売拡大に向けて追い風になると考えています。
    『エグゾプライマル』の評価と今後の見通しを伺いたい。
    完全新規タイトルということもあり順風満帆とはいきませんが、プレイヤーが100万人を超えたことは評価しています。今後の拡販に向けてユーザーの動向を見ながら継続的にコンテンツを投入していきます。
    外部評価と販売動向の関連性についてどう考えているか。
    発売直後に強く売れるか否かはタイトルごとに異なりますが、スコアが高いことで評判が巡り、商品寿命が長期化すると考えています。
    第1四半期でセールを実施したにもかかわらず、リピート販売単価が高い要因を伺いたい。
    昨年度末に発売した『バイオハザードRE:4』の貢献に加え、第1四半期では新規に大幅な値下げを実施したタイトルがなかったことが主な要因です。
    『ストリートファイター6』の開発に要した費用を伺いたい。
    個別のタイトルの開発費用について、具体的にお伝えしているものはありません。
    通期計画に対する第1四半期の進捗を伺いたい。通期計画の上方修正の可能性はあるのか。
    今期計画は期初より上期偏重であるとお伝えしている通り、第1四半期決算は社内計画に対し概ね計画通りに進捗しています。そのため、通期計画は修正していません。
    『ストリートファイター6』のライフでの販売計画を伺いたい。
    計画として明確にお伝えしている数値はありませんが、前作『ストリートファイターV』を超える、1,000万本以上の販売を目指しています。
    ソードケインズスタジオ社買収の目的と今後のM&Aの方針を伺いたい。
    同社は3DCGの制作技術に優れた制作スタジオであり、当社の開発体制強化を目的に完全子会社化することで合意しました。今後も当社に不足する技術の獲得や開発リソースの確保の観点から、開発体制強化を目的とするM&Aを進めていきます。
    通期に向けて、下期に潜在するリスクがあれば教えてほしい。
    明確に深刻なリスクといえるものは認識していません。しかし、当社の業績のベースであるリピート販売を確実に伸長させることが、通期業績の達成に向けて必要であると考えています。
    『モンスターハンターNow』への期待を伺いたい。
    βテストへの参加希望者数が大変多く、ユーザーからの高い期待を感じています。コンシューマの販売拡大につなげるため、「モンスターハンター」ブランドのグローバルでの更なる浸透に向けて非常に重要なコンテンツになると考えています。
    『エグゾプライマル』が赤字となるリスクはあるのか。
    7月に発売しているため、同作の収益は第2四半期の業績に反映されますが、現時点で赤字は想定していません。
    デジタル販売による商品寿命の長期化に伴い、発売直後の販売ボリュームは低下しているのか。
    昨今はセールの実施などもあり、発売後の評判を待つユーザーは一定数存在すると考えられます。しかし、発売直後に購入したユーザーの評判がその後のリピート販売のボリュームにつながるため、高品質なタイトルを生み出すことが重要であると考えています。
    国内開発の強化に舵を切る会社が増加する中、人材獲得競争についての考え方を伺いたい。
    優秀な人材の獲得は当社にとっても最大の経営課題の一つであり、報酬制度の改定や人事制度の見直しなど、CHOの下で改革を進めています。国内に限らず、一時帰国など制度の整備を進め外国籍人材の採用にも注力しています。
    新興国でも新作がヒットすることはあるか。
    新興国においては、一部の富裕層は新作を購入されるものの、価格が下がったタイトルを購入するユーザーが多いと考えています。そのため同市場においては新作ではなく、低単価な旧作の拡販によるブランド認知度の向上を優先しています。
    毎期の安定成長に向けて通期業績を調整する可能性はあるのか。
    第1四半期は想定通りに着地しましたが、通期業績は第2四半期以降の新作・旧作の販売動向に大きく左右されるため、現時点で達成の確度等について回答することは困難です。全社一丸となって、公表計画達成に向け邁進していきます。
    AI等、新テクノロジーの導入により中期的に開発費を抑制することは可能なのか。
    当社では、独自の開発エンジンである「MTフレームワーク」や「RE ENGINE」の導入など、従来より技術研究を進めることでコスト圧縮の努力を積極的に行っています。一方でハードの高性能化に伴い、開発工程の増加が見込まれるため、今後もコスト圧縮のための努力は重要になると考えています。

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