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開発トップが語る
開発戦略
取締役専務執行役員
コンシューマゲーム開発、PS事業管掌
江川 陽一
世界トップクラスのクオリティを武器に
日本発のヒットメーカーとして
グローバル市場へ挑む
人気IPの育成と創出で持続的な成長を目指す
私が開発責任者となってこれまでの3年間、「世界トップクラスのクオリティの確保」を目標に掲げ、「逃げない、あきらめない」という信念をもって取り組んできました。当期は、注力するミッションとして、(1) 世界トップクラスのクオリティと収益性の両立、(2) モバイルでのヒット作創出、(3) eスポーツや長期販売モデルへの開発対応、(4) マルチプレー対戦などネットワーク技術の強化、の実現を目指しました。
(1)については『モンスターハンター:ワールド』(以下、『MH:W』)に続いて『バイオハザード RE:2』『デビル メイ クライ5』も高い評価を獲得しました。(2)は、2017年に一本化したモバイル部門のもと、自社および協業での開発を推進し、タイトルの配信に向け足掛かりを作りました。(3)のeスポーツは、『ストリートファイターリーグ』が開幕、『ストリートファイターⅤ』を主軸に各種施策を進行中です。長期販売においては、『MH:W』のダウンロード販売が伸長し、1,240万本を記録するなど、継続販売の実績を積み、(4)は、人材の増強も含め技術強化を図っています。その結果、2期連続の過去最高益に貢献することができました。
今後は、従来型に加えクラウドゲーミングプラットフォーマーの台頭やPCストアのチャネル拡大など多様化するプラットフォームへの取り組みが重要となります。そのため、これら新サービス、次世代機に向けて開発の体制づくり、ネットワーク環境の強化・整備を進めています。 IPの育成と創出も不変のテーマです。ユーザーの期待に応える進化を続けます。
開発において重要なことは、手抜きをしないものづくり、そして開発費の厳格な管理です。無駄な投資がないか常に精査しながら、市場を分析し新たなグローバルゲーム市場に挑んでいきます。
ゲームの進化に合わせゲーム開発エンジンも進化
最高のものづくりができる環境を整備
カプコンのゲーム開発の強みの一つは、自社でゲーム開発エンジン「RE ENGINE」を構築していることです。「RE ENGINE」は、実写さながらのグラフィック表現を可能にするとともに、当社タイトルに合わせて仕様をアップデートできるため、当社タイトルに最適化した柔軟かつ効率的な開発環境を実現しています。また、当社は研究開発棟や開発設備に積極的に投資し、設備面でも世界最先端の水準にあります。この環境のもと、クリエイターとエンジニアがタッグを組むことで、世界トップクラスのクオリティが実現できるのです。
人気IP開発に若手社員を積極登用
カプコンのものづくりDNAを継承
カプコンでは、2011年度から新卒開発者を毎年100名以上採用し、2021年度までに2,500名体制にする目標を掲げています。20年、30年と続く人気IPの開発DNAを次世代に継承しながら、若い世代の感覚も取り入れて世界トップクラスの開発力と技術力を進化させていくためには、内部開発でなければとことん追求できないと判断したからです。若手社員の育成に際しては、大型IPの開発チームに起用することもあり、最先端の現場でやりがいとノウハウを得ながら成長できるよう図っています。能力の高い若手をチームでサポートして育て、次の担当タイトルで全体を指揮する「コアメンバー」へと抜擢する仕組みも整備しています。
こうして培ってきた開発の仕組みと育ててきたクリエイターの叡智の結晶として、世界で楽しんでもらえる面白いゲームが生まれる——これがカプコンのものづくりの本質だと思います。
未発表タイトル除く2019年8月末時点
コンテンツ名 | 2017年3月期 | 2018年3月期 | 2019年3月期 |
2020年3月期 (計画) |
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バイオハザード |
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モンスターハンター |
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ストリートファイター |
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デビル メイ クライ |
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ロックマン |
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合計 | 6タイトル | 11タイトル | 10タイトル | 8タイトル以上 |
注1) ※は現行機移植 注2) NSWはNintendo Switch