ヒット事例の分析 『バイオハザード RE:2』

ヒット事例の分析

『バイオハザード RE:2』

世代を超えたファンを魅了し
約1ヵ月で400万本を突破

「バイオハザード」シリーズは、武器やアイテムを駆使し惨劇からの脱出を試みるサバイバルホラーゲームです。1996年の第1作発売以降、シリーズ累計販売本数9,100万本(2019年3月31日時点)を超える当社の代表的なコンテンツであり、登場から20年以上経過した今なお、世界中から熱狂的な支持を得ています。
2019年1月25日に発売した『バイオハザード RE:2』は、1998年1月に発売されシリーズ歴代4位の累計販売本数を誇る『バイオハザード2』を、最新の開発環境を駆使し現世代機向けに一から再構築した作品です。最新技術による臨場感溢れる世界とドラマ性の高さに加え、効果的なプロモーションやデジタル戦略が奏功し、原作ファンのみならず新規層の獲得にも成功、発売から約1ヵ月で全世界400万本を突破する大ヒットとなりました。

「バイオハザード」シリーズ 累計販売本数9,100万本

ヒットの主な要因

1

あらゆる期待を超える “再”新作

シリーズ屈指の人気を誇る『バイオハザード2』。現行機向けに刷新する以上、ファンの思いやブランドの重みなど超えるべきハードルは高く、オリジナルのプレイ感覚を残しつつ一から再構築するために、ゲーム序盤の舞台である警察署の完成まで「何を残して、何を変えるか」のトライ&エラーに1年半を費やしました。
その結果、初披露したE3では最も注目されたタイトルに授与される「Best of Show」を日本のサードパーティで初受賞し、発売前からステークホルダーの期待を集めました。

2

最新技術を生かした視聴覚に訴える”恐怖”

自社開発エンジン「RE ENGINE」を活用した高精細なグラフィックにより、暗闇での探索や迫り喰らいつく生々しいゾンビの恐怖を表現できたことに加え、プレイヤー視点に同期して音を再現する「リアルタイムバイノーラル」技術も初採用。
映像とともにサウンド面も強化したことで深い没入感を得られるゲーム体験を実現し、ユーザーのゲーム購入における指標となるメタスコアにおいて90点※と高評価を獲得しました。
※ プレイステーション 4版

3

SNS 販促やデジタル戦略で新旧ファンに訴求

ゲームイベントでの写真映えするフォトスポットの設置や著名人によるゲームプレイ動画の公開に加え、体験版「1-Shot Demo」を配信。30分1回限りのプレイという話題性がSNSを中心にユーザーの関心を喚起した結果、500万ダウンロードを記録しました。
体験版のプレイ後に購入サイトへ誘導したことも予約数の底上げに繋がり、ライト層からシリーズファンまで幅広いユーザーの獲得に成功しました。

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