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バイオハザード ヒットの秘訣     シリーズ通算6,000万本(2013年9月末時点)を誇り、第1作の発売から17年を経た今なお愛され続けるカプコンを代表するタイトル「バイオハザード」激動の歴史をご紹介します。

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長寿を支えるプロモーション戦略

ゲームソフトの人気を語るうえでは、そのヒットを支えるプロモーションの存在も忘れてはならない。世界で人気を博す「バイオハザード」では、プロモーションも地域ごとに異なるアプローチがとられている。地域の文化や特性に合わせ、アピールするポイントを変えているのだ。例えば、北米版はホラーの雰囲気を前面に押し出し、日本版はキャラクターを前面に押し出す。こうした地域による違いはパッケージデザインにも表れている。

「バイオハザード」は長寿タイトルであるが故の悩みも抱えている。現在の主なユーザー層は30代後半から40代と、シリーズを重ねた分平均年齢も高くなり、既存ユーザーの何割かはゲームそのものを卒業してしまう可能性をはらんでいる。そのため常に若いユーザーを獲得する必要があるのだが、一例として行ったのがファッション誌での露出機会の創出だ。しかし、当然ながらファッション誌ではゲーム情報は掲載されない。

そこで、若者に人気のあるファッションブランドとコラボレーションすることで、ファッション誌に取り上げられるきっかけを作ったのである。更に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)との提携によるイベント「ハロウィーン・ホラー・ナイト」や渋谷パルコ内で「バイオハザードカフェ&グリル『S.T.A.R.S.』」の出店など、異業種展開による非ゲームユーザー層への知名度浸透にも積極的に取り組んでいる。こうしたコラボイベントは、ゲームファン以外にも楽しんでもらう機会であるため、一部のコアファン向けにせず、誰もが楽しめる企画を立てることが重要である。

また、こうしたライトユーザー向けのイベントを行う一方で、コアなファン向けにはオフィシャルファンクラブ「CLUB96」を発足。会員限定の周年プレミアムパーティー開催など、直接情報を発信する場として、開発者とユーザーをつなぐ架け橋になっている。

地域や世代を問わない多面展開により、「バイオハザード」は変わらぬ人気を獲得しているのである。

ユーザーの心に火をつける施策を

CS営業推進部 プロモーション企画推進室 室長 増田 努

「バイオハザード」のプロモーションを行う際に重視しているのは、17年間も続いているというそのゲーム業界でも稀有なストーリー・世界観を大切にし、ユーザーの期待を裏切らない形でメッセージとして届けることです。お客様が「バイオハザード」に求めていることを良く分析し、それをうまく期待値へと転換する施策を仕掛けることが大切です。『バイオハザード6』では発表時から発売時期まで、ファンの皆さんが盛り上がって頂けるような施策を投じ、そこからライトユーザーへと伝播する仕掛けを行いました。

世界中に知れ渡る「Resident Evil」

「バイオハザード」はハリウッドで5作品、CGで2作品と、計7作品の映画が制作されているが、この映画も、ブランド価値の向上に非常に大きな役割を果たしている。実は家庭用ゲーム機が普及しているのはインフラが整備された先進国のみ。したがって、ゲーム機の普及していない地域に「バイオハザード」を販売することはできない。しかし、映画であれば、一般的な娯楽として、数多くの国に映画館が設置されているため、ゲーム機のない地域にも「バイオハザード」というコンテンツを認知させることができるのだ。

そもそものきっかけはハリウッドからのアプローチだった。実現には時間を要したが、2002年に第1作が公開されると、たちまち全世界で興行収入1億200万ドルの大ヒットとなった。カプコンとしては、プロモーション連動により、ブランド価値を最大化する目的があったのだが、幸いにも監督のポール・W・S・アンダーソン氏や主演のミラ・ジョヴォヴィッチ氏が原作ゲームの大ファンであるなどスタッフにも恵まれ、大きな成功を収めることができた。

冒頭の通り、これまでにハリウッドでは5作品が制作されているが、ここまでシリーズが続く映画は決して多くはない。このヒットをきっかけに、ハリウッドではカプコンが優秀なコンテンツホルダーであるとの認識がなされ、「デビル メイ クライ」や「ロスト プラネット」といったシリーズにも映画化のオファーが届くなど、自身のシリーズブランドのみならず、企業ブランドの向上にも貢献している。

余談だが、『バイオハザード5』の制作スタッフがハリウッドのスタジオにCG制作を打診したところ、にべもなく断られたが、「Resident Evil」と英語名に言い直すと、"それなら映画で知っている。是非やらせてくれ"と態度が180度変わったという逸話もある。このことからも、映画化によりブランド価値、タイトル知名度は飛躍的に向上したと言えるだろう。

徹底した世界観が生み出す「コンテンツ」としての「バイオハザード」

カプコンUSAインク
MCP(メディア アンド コンシューマープロダクト)チーム
シニア・ディレクター 榎元 太樹

映画化に関して、契約の条件交渉からロケ地への訪問、プロモーションのコーディネイトなど、多岐にわたる業務を担当しています。映画化にあたり最も注意しているのは、世界観が忠実に再現されるかどうかです。映画版のバイオは主人公こそ映画オリジナルのキャラクターですが、彼女と絡むゲームキャラクターたちの容姿、性格、衣装、立ち振る舞いなどは、ゲームでの表現を映画でも踏襲しています。たとえハリウッドが相手とはいえ、ゲームの設定にないような描写や世界観にはカプコンとしてOKは出せません。

変わるクリエイター、変わらぬ世界観

『バイオハザード5』は前述の通りシリーズ最高の売上を記録したが、世の中に誰もが満足できるゲームは存在しない。購入したユーザーからは、次回作に向けていくつもの要望があげられた。

この反省を踏まえて生み出されたのが、2012年10月に発売されたナンバリング最新作『バイオハザード6』だ。『6』の開発ではやるべきことが明確に決められていた。海外で人気のあるブランドではあったが、改めて世界規模のタイトルとして組み立てなおすため、近年海外を中心とした市場でトレンドとなっているハリウッド映画のような演出を意識。また、より広いユーザーを引き付けるため、主人公7人、4種のシナリオを用意し、異なるテイストのホラーを楽しめるようにした。

この結果、全世界で520万本を販売し、改めて世界で通用するタイトルであることを印象付けることに成功した。また、同時にシリーズ全てのナンバリングタイトルでミリオンセールスを達成している。

なぜ、「バイオハザード」は17年もの間、これほどまでのヒットを継続できるのか。その鍵は作りこまれた設定や世界観にある。ホラーは全世界共通のエンターテインメントだが、「バイオハザード」では、ホラーとしての説得力を持たせるため、突拍子もないファンタジーではなく、"ウィルスによる災害"のように、ともすれば現実にあるかもしれないと思える設定を採用した。この現実感がストーリーへのスムーズな導入を果たすと共に、ホラーとしての恐怖を促進している。

また、魅力あるキャラクターたちも「バイオハザード」の特徴だ。主要キャラクターはタイトルをまたいで登場することが多く、シリーズを重ねるごとに年を取り成長している。初登場時は新米警官だったキャラクターが最新作では大統領直轄組織の一員として活躍したり、非力だった少女が合衆国のエージェントへと成長を遂げる。17年で色褪せるのではなく、より深みを増す。こうしたキャラクターたちの魅力も根強いファン獲得の一助となっている。

更に、「バイオハザード」の開発チームやプロデューサーはタイトル毎に担当が変わる。そのため、確固たる「バイオハザード」らしさに、それぞれのクリエイターの味が加えられ、さながらリレーのように常に新しい「バイオハザード」が生み出されるのだ。

実験作から大作へ。この17年で「バイオハザード」を取り巻く環境は大きく変化した。しかし、「バイオハザード」らしさは変わらない。これからもグローバルで戦えるタイトルとして、あらゆる期待を裏切ることなく、新たな可能性を見出し発展を遂げていく。

※本数は2013年9月末時点のもの

面白いゲームは環境から。周りを活かすプロデュース

第一開発部 プロデュース室 プロデューサー 平林 良章

『バイオハザード6』ではプロデューサーとして、コスト管理からプロモーションまで多岐にわたる業務を担当しましたが、特に、面白いゲームを生み出すための土台作りとして、作り手が気持ちよく働ける環境整備を意識していました。プロデューサーである以上、結果が全て、前作を超えなければならない、と必要以上に肩に力が入ったこともありましたが、周囲と協力しつつ自分の色を出せばいいと考えるようになってからはリラックスして臨むことができました。

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