- 2010年7月29日
- 報道関係者各位
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大阪市中央区内平野町三丁目1番3号
株式会社カプコン
代表取締役社長 辻本 春弘
( コード番号 : 9697 東証・大証 第1部 )
2011年3月期第1四半期連結業績は、前年同期に比べ
売上高2.4%減、営業利益72.6%減と軟調に推移
~円高による為替差損の影響で、経常利益以下も減益の決算~
株式会社カプコンの2011年3月期第1四半期連結業績(2010年4月1日~2010年6月30日)は、売上高190億37百万円(前年同期比2.4%減)、営業利益10億5百万円(前年同期比72.6%減)、経常利益2億16百万円(前年同期比94.8%減)、四半期純利益は2億13百万円(前年同期比90.4%減)となりました。
これは、主力であるコンシューマ用ゲームソフト事業において、主要タイトル『ロスト プラネット 2』の販売が計画を下回ったことに加え、新作の大型タイトルが増加したことにより開発コストが増大し、リピート販売が中心であった前期に比べ収益を圧迫したことによるものです。
また、世界的な円高傾向が強まる中、為替差損(852百万円)などの発生により経常利益以下を大幅に押し下げました。
なお、2011年3月期の業績予想につきましては、第2四半期以降に発売予定の大型タイトルの動向を注視する必要があるため、期初の業績予想に変更はありません。
1.2011年3月期第1四半期 連結業績
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 四半期純利益 | |
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | |
2011年3月期第1四半期 | 19,037 | 1,005 | 216 | 213 |
2010年3月期第1四半期 | 19,497 | 3,664 | 4,117 | 2,230 |
2. 2011年3月期 連結業績予想
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 |
|
百万円 | 百万円 | 百万円 | 百万円 | 円 銭 | |
第2四半期連結累計期間 | 45,300 | 4,800 | 4,700 | 2,900 | 49 08 |
2011年3月期 | 95,000 | 15,000 | 14,000 | 8,000 | 135 39 |
3. 2011年3月期第1四半期 各事業セグメントの概況
(1) コンシューマ・オンラインゲーム事業
前第1四半期 | 当第1四半期 | 増減率 | |
売上高 | 14,148 | 14,995 | 6.0% |
営業利益 | 4,711 | 1,784 | △62.1% |
営業利益率 | 33.3% | 11.9% | – |
- 当事業におきましては、『スーパーストリートファイターIV』(プレイステーション3、Xbox 360用)やオンライン専用ゲーム『モンスターハンター フロンティア オンライン』(パソコン用、Xbox 360用)が堅調に推移いたしましたが、目玉タイトルの『ロスト プラネット 2』(プレイステーション3、Xbox 360用)が大幅に計画を下回ったほか、『モンスターハンター3(トライ)』(Wii用)が伸び悩むとともに、新作ソフト『ゴースト トリック』(ニンテンドーDS用)も苦戦を強いられるなど、全体的に下振れしたことにより弱含みに展開いたしました。
- この結果、売上高は149億95百万円となり、営業利益は大型タイトルの開発費増大による収益の圧迫により17億84百万円となりました。
(2) モバイルコンテンツ事業
前第1四半期 | 当第1四半期 | 増減率 | |
売上高 | – | 680 | – |
営業利益 | – | 97 | – |
営業利益率 | – | 14.3% | – |
- 当事業におきましては、携帯電話向けゲーム市場が急成長する環境下、事業領域の拡大を図るためアイパッド向けに配信を開始した『バイオハザード4 アイパッド エディション』のダウンロード数が漸増したほか、前期に投入したアイフォーン/アイポッド・タッチ向け『ストリートファイターIV』や『逆転裁判-蘇る逆転-』も計画どおり推移いたしました。
- この結果、売上高は6億80百万円、営業利益97百万円となりました。
(3) アミューズメント施設事業
前第1四半期 | 当第1四半期 | 増減率 | |
売上高 | 2,926 | 2,630 | △10.1% |
営業利益 | 114 | 178 | 56.1% |
営業利益率 | 3.9% | 6.8% | – |
- 当事業におきましては、多彩なイベント開催や店舗のリニューアル、サービスデーの実施などにより、新規顧客の取り込みやリピーターの確保に努めるとともに、投資抑制等の店舗運営コストの圧縮など、市場環境に対応した事業展開により利益向上に取り組んでまいりました。
- 当該期間は不採算店1店舗を閉鎖いたしましたので、施設数は37店舗であります。
- この結果、売上高は26億30百万円と減収になりましたが、営業利益は収益改善策が奏効したことにより1億78百万円と増益になりました。
(4) アミューズメント機器事業
前第1四半期 | 当第1四半期 | 増減率 | |
売上高 | – | 252 | – |
営業利益 | – | △169 | – |
営業利益率 | – | △67.1% | – |
- 当事業におきましては、業務用機器につきましては施設オペレーターの購買力低下など需要低迷が続く中、新商品の投入がなかったため、既存商品による営業展開を余儀なくされましたが、商材不足の影響は避けられず、低調裡に終始いたしました。
- 一方、遊技機向け関連機器は、リピートタイトルの「新鬼武者」が堅調に推移いたしました。
- この結果、売上高は2億52百万円、営業損失1億69百万円となりました。
(5) その他事業
前第1四半期 | 当第1四半期 | 増減率 | |
売上高 | 635 | 479 | △24.6% |
営業利益 | 239 | 30 | △87.4% |
営業利益率 | 37.6% | 6.3% | – |
その他事業につきましては、主なものはキャラクター関連のライセンス事業で、売上高は4億79百万円、営業利益30百万円となりました。