その他事業
ゲームコンテンツを多メディアに展開するワンコンテンツ・マルチユース戦略に基づき、多彩な版権ビジネスを推進しています。
ゲームの攻略本・設定集などの出版事業、音楽CD・キャラクターグッズなどを展開するライセンス事業に加えて、映画化・アニメ化にも注力しています。
売上高・営業利益率
資産/ ROA
SWOT分析表
非財務資本の活用
当期の概況
売上高は2.0%増と微増ながら、営業利益は89.8%と大幅増
事業の強みは、自社で保有する豊富な知的財産(コンテンツ)を多面的に活用することで、デジタルコンテンツ事業との高い相乗効果を得られる点にあります。特に映像分野では、メディア展開がもたらす高い露出効果でブランド価値を向上させ、ゲームソフトの販売拡大とともにコンテンツの価値を長期的に継続させる理想的なサイクルを形成しています。これらのプロジェクトは組織横断的に実施され、各部署でゲームソフトの発売に合わせて、アーケードゲームやモバイルコンテンツ、攻略本、キャラクターグッズの投入や、映画化・アニメ化、舞台化、イベントなど様々な分野に展開しています。
当期は、主力タイトル『バイオハザード7 レジデント イービル』の発売に合わせて、2017年1月より全世界でハリウッド映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」を公開(日本のみ2016年12月に先行公開)したほか、「モンスターハンター」シリーズでは初となるTVアニメ「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」を展開するなど、既存ユーザーの深耕と、新規ファンの開拓に努めました。また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて2017年1月から開催された「ユニバーサル・クールジャパン2017」における「モンスターハンター・ザ・リアル」といった体感型イベントや、複数の当社IPの舞台化など、非ゲームユーザー層への継続的な訴求を推進しました。
この結果、当期の売上高は20億83百万円(前期比2.0%増)、営業利益は9億69百万円(前期比89.8%増)と増収増益となりました。
国内ゲームコンテンツのハリウッド映画収入ランキング
タイトル | 原作会社 | 興行収入(全世界) |
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バイオハザードVI ザ・ファイナル | カプコン | $312,242,626 |
バイオハザードIV アフターライフ | カプコン | $300,228,084 |
バイオハザードV リトリビューション | カプコン | $240,004,424 |
バイオハザードIII | カプコン | $148,412,065 |
バイオハザードII アポカリプス | カプコン | $129,342,769 |
バイオハザード | カプコン | $102,984,862 |
ストリートファイター | カプコン | $99,423,521 |
サイレントヒル | コナミ社 | $97,607,453 |
ファイナルファンタジー | スクウェア社 (現スクウェア・エニックス社) | $85,131,830 |
スーパーマリオ 魔界帝国の女神 | 任天堂社 | $20,915,465 |
ハウス・オブ・ザ・デッド | セガ社 | $13,818,181 |
当社コンテンツの主な映像、舞台化作品一覧
映画 | ||
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ストリートファイターII | 1994年 8月 | 劇場版アニメ |
ストリートファイター | 1994年12月 | ハリウッド映画 |
バイオハザード | 2002年 3月 | ハリウッド映画 |
バイオハザードII アポカリプス | 2004年 9月 | ハリウッド映画 |
バイオハザードIII | 2007年11月 | ハリウッド映画 |
バイオハザード ディジェネレーション | 2008年10月 | CG映画 |
バイオハザードIV アフターライフ | 2010年 9月 | ハリウッド映画 |
劇場版 戦国BASARA ‒The Last Party‒ | 2011年 6月 | 劇場版アニメ |
逆転裁判 | 2012年 2月 | 映画 |
バイオハザードV リトリビューション | 2012年 9月 | ハリウッド映画 |
バイオハザード ダムネーション | 2012年10月 | CG映画 |
バイオハザードVI ザ・ファイナル | 2016年12月 | ハリウッド映画 |
バイオハザード:ヴェンデッタ | 2017年 5月 | CG映画 |
TVアニメ | ||
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ストリートファイター IIV | 1995年 4月 | TVアニメ |
ロックマン エグゼ | 2002年 3月 | TVアニメ |
戦国BASARA | 2009年 4月 | TVアニメ |
逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ |
2016年 4月 | TVアニメ |
モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON |
2016年10月 | TVアニメ |
舞台 | ||
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逆転裁判 ‒蘇る真実‒ | 2009年 2月 | 宝塚歌劇団 |
戦国BASARA | 2009年 7月 | 舞台 |
逆転裁判2 ‒蘇る真実、再び・・・‒ |
2009年 8月 | 宝塚歌劇団 |
逆転裁判3 検事 マイルズ・エッジワース |
2013年 1月 | 宝塚歌劇団 |
「戦国BASARA」 ‒真田幸村編‒ | 2013年 6月 | 宝塚歌劇団 |
ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~ |
2016年10月 | 舞台 |
テレビドラマ | ||
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戦国BASARA ‒MOONLIGHT PARTY‒ |
2012年 7月 | テレビドラマ |
「バイオハザード:ヴェンデッタ」
© CAPCOM / VENDETTA FILM PARTNERS.
ALL RIGHTS RESERVED.
「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」
© CAPCOM/MHST製作委員会
「バイオハザード ザ・ファイナル」
© 2016 Constantin Film Produktion GmbH.
All Rights Reserved
「CAPCOM LIVE!」
次期の展望
ワンコンテンツ・マルチユース展開を更に強化し、増収増益を計画
これまでと同様にワンコンテンツ・マルチユース戦略に基づく知的財産(コンテンツ)の水平展開を積極的に推進していきます。
次期は、好評のTVアニメ「モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON」や「モンスターハンター・ザ・リアル」の展開を継続するほか、2017年5月にはCG映画「バイオハザード:ヴェンデッタ」の公開を予定しています。
また、「バイオハザード」や「モンスターハンター」シリーズにおいては、ユーザー参加型イベントの開催や様々な異業種コラボレーションによる物販展開を強化します。更に、海外を中心に人気が高いeスポーツ市場に向けて、親和性の高い「ストリートファイター」などの対戦格闘ゲームを活用することで、グローバルでのブランド価値の向上とライセンス収益の拡大に努めます。
以上の施策により、次期の業績は売上高25億円(前期比22.4%増)、営業利益10億円(前期比3.2%増)を見込んでいます。
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事業活動の成果 (PDF:3.31MB/12ページ)