アミューズメント施設事業
国内でアミューズメント施設「プラサカプコン」を中心に運営しています。
主に大型複合商業施設に出店し、各種イベントを開催してファミリー層や女性層を集客するとともに、スクラップ&ビルドの徹底による効率的な店舗運営を実践しています。
売上高・営業利益率
資産/ ROA
SWOT分析表
非財務資本の活用
市場動向と当期の概況
市場規模は2.7%増と底打ち。規制緩和に伴う既存店の改善により増収増益
前期(2016年3月期)の国内アミューズメント施設市場規模は4,338億円(前期比2.7%増)と9年ぶりの増加に転じました。これは、2014年4月に施行された消費税増税による個人消費の落ち込みがひと段落したことが要因です。なお、総店舗数は14,862店(前期比4.8%減)と減少する一方 、1店舗当たりの設置台数は33.6台(前期比2.5台増)、年間売上高は2,919万円(前期比7.9%増)と増加するなど、多くの企業で不採算店舗を閉鎖し、経営の効率化を進めたことが奏功しています。
当期(2017年3月期)の市場は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)において保護者同伴による年少者の入場規制時間が緩和されたことで客単価が上昇し、市場は引き続き回復傾向となりました。
当社においては、中高年者を対象にゲームの無料体験ができるゲームセンターツアーやサービスデーを継続したほか、当社キャラクターを活用したテーマ型フード店舗「カプコンカフェ」やキャラクターグッズ販売に特化した店舗「キャラカプ」の展開、VRを用いた新アトラクション「特撮体感VR 大怪獣カプドン」の稼働など新たな収益機会の創出と集客拡大を図りました。
当期間は北海道の「ゲームランド 新さっぽろ店」を含む3店舗を出店し、1店舗を閉店したことにより、店舗数は36店舗となりました。
アミューズメント施設事業 各社実績(2017年3月期)
売上高 (億円) |
営業利益 (億円) |
営業利益率 (%) |
|
---|---|---|---|
カプコン | 95 | 7 | 7.9 |
アドアーズ社 | 115 | 7 | 6.5 |
イオンファンタジー | 650 | 37 | 5.8 |
セガサミー | 372 | 22 | 5.9 |
バンダイナムコ | 609 | 非公表 | – |
注) 各社決算短信、決算資料を基に当社作成(イオンファンタジー社は2017年2月期決算)
注) セグメントにアミューズメント施設運営以外の事業を含む企業は除外
この結果、風適法の緩和を追い風に、既存店の前年比売上高は102%、売上高は95億25百万円(前期比5.2%増)、営業利益7億52百万円(前期比7.5%増)と前期比で増収増益となりました。
プラサカプコン 石巻店
キャラカプ 盛岡店
you me PARK(徳山店)
ゲームランド 新さっぽろ店
市場見通しと次期の展望
市場環境は回復基調、新規5店舗の出店により売上高5.0%増を計画
今後の市場見通しとしては、風適法の緩和を要因に引き続き回復基調にあると予想されます。当社においては、次期(2018年3月期)も引き続きスクラップ&ビルドによる店舗運営の効率化を進めるとともに、新たな収益機会の創出により前期並みの収益を確保します。
中高年層の集客を目的としたシニアイベントを継続的に開催するほか、「カプコンカフェ」や「キャラカプ」など新業態の育成により、事業基盤の強化を図ります。出退店については、効率的な店舗運営を更に強化するべく、集客力の高い立地への新規出店を進め、新たな収益源を確保します。次期の出店は5店舗、退店は1店舗、合計店舗数は40店を予定しています。
以上の施策により、既存店の前年比売上高は103%、売上高100億円(前期比5.0%増)、営業利益7億円(前期比6.9%減)を見込んでいます。
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事業活動の成果 (PDF:3.31MB/12ページ)