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開発者インタビュー2012

02. CS 開発統括 編成部 プロデューサー  江城 元秀/ プログラマーとして『ストリートファイターII』などを担当後、ディレクターとして『鬼武者2』『SHADOW OF ROME』に携わる。2006年からプロデューサーを務め、「逆転検事」シリーズや『大神伝 ~小さき太陽~』などのヒットを放つ。

海外デベロッパーの感性を活かした新生「デビル メイ クライ」

―   「デビル メイ クライ」シリーズ最新作『DmC Devil May Cry』(以下DmC)についてお伺いします。早速ですが、なぜ今作は『デビル メイ クライ 5』としなかったのですか。
江城: 「デビル メイ クライ」シリーズは2001年の『デビル メイ クライ』から4作目まで発売していて、順番から言えば次は『5』にあたるんですが、「デビル メイ クライ」というシリーズを『DmC』という新たなIPとして、生まれ変わらせようという意図がありました。
―   なるほど。「デビル メイ クライ」の要素は含みつつも、新たに再構築されたタイトルということですね。
江城:  そうですね。キャラクターや武器の名称といったシリーズの記号も残しつつ、ゲームの舞台を従来のファンタジー世界から、現代の欧州をイメージした街へと一新しています。
―   シリーズ刷新というのは、リスクも高いのではないでしょうか。
江城: その通りです。「刷新」というのは、下手をすると今までのシリーズファンが離れてしまう可能性も孕んでいます。しかし、そうしたリスクを考慮しても、より多くの人に楽しんでもらうためにどうするか、シリーズをより大きくするにはどうしたらいいかを考えた結果、シリーズを刷新し、『DmC』を制作しようという結論に達しました。
―   このタイミングでの刷新にはどのような目的があるのでしょうか。
江城:  先ほどもお話しした通り「デビル メイ クライ」は4作まで続いていますが、シリーズが長く続くとマンネリ化を起こします。また同時に、「前作をやっていないのに新作買うのもなぁ」というように新規ユーザーも入りにくくなってしまいます。そこで、より一層のシリーズユーザー拡大を目指すというのが最大の目的ですね。
―    開発も海外デベロッパーが担当していますよね。
江城:  今作は、特に海外ユーザーの拡大を意識しています。そのためイギリスのNinja Theory社(以下NT)にお願いしました。海外開発会社の技術や感性を活かして、より効果的な訴求ができると考えています。
―   主人公のダンテもイメージが変わっています。
江城:  『デビル メイ クライ 4』の時も、『デビル メイ クライ 3』までの主人公ダンテに代わり、新主人公のネロを登場させることでリフレッシュ感を出しましたが、今回はそもそもダンテ自身が別人になっています。この決断には勇気が必要でした。
―   ユーザーの反応はいかがでしたか?
江城:  今までのシリーズを大事にしてくれていた方々なので、様々な意見が出てくることは開発前からある程度予想していました。ではこのダンテをどう受け入れてもらうか、ネガティブな意見をいかにポジティブに変えて応援してもらえるかを、今まさに海外の販売戦略チームと一緒に考えているところです。ユーザーに「このダンテもいいな」と思ってもらえなければ、シリーズを刷新した意味がありませんからね。
―   新しいダンテの設定などは、どちらのアイデアなのでしょうか。
江城:  これはNTのアイデアから、カプコンと双方で議論しつつ決定しました。ダンテを含む『DmC』の設定に関しては、基本的にカプコン側からの指示は出していません。そうしてしまうと、結局カプコンが作るのと変わらず、"海外開発会社の感性を活かす"というコンセプトが消えてしまいます。
―   なるほど、ではゲームの概要について教えてください。
江城:  今回のダンテの「天使と悪魔のハーフ」という設定をゲームにも活かし、通常の人間状態、スピード重視の"エンジェルモード"、パワー重視の"デーモンモード"の3つの力を使い分けてゲームを進めていきます。自由度の高いコンビネーションアクションを遊んでもらおうというコンセプトで制作しています。
―   どのような世界観なのでしょうか。
江城:  悪魔が潜む現代が舞台になっています。悪魔は人間に姿を変えてあらゆるところに潜んでいますが、ダンテを見つけると現実と魔界のはざまである"Limbo"にダンテを引きずり込み、戦闘が始まります。この"Limbo"という空間で戦闘を行うため、人間は悪魔を認知できていません。そのため、遊園地で戦闘が起こって悪魔が観覧車を破壊したとしても、それは人間界ではテロリストが観覧車を破壊して、大事故が起きましたと報道されるんです。ほかにも、貧困や失業など、現代で起きているあらゆる問題が実は悪魔の仕業である、という設定です。
―   今までの「デビル メイ クライ」にはない設定ですね。
江城:  デベロッパーの宗教観の違いからくるものだと思います。悪魔についても日本と海外とでは感覚が違うんです。今までの「デビル メイ クライ」シリーズでは、基本的に"悪魔イコール絶対悪"で、血も涙もない100%悪い奴らという設定だったんですが、西洋の考え方だと、悪魔にも悪魔の言い分があって、悪魔なりに家族を大事にしたり、人間臭い部分もあるんです。『DmC』ではこういった部分にも焦点を当てながら物語が展開されます。
―    シナリオの制作もNTによるものですか?
江城:  はい。NTのディレクターと海外の作家で書いたシナリオをカプコンでチェックしています。
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  1. 06. 取締役常務執行役員 コンシューマゲーム事業管掌 /一井 克彦
  2. 05. 常務執行役員 P&S事業統括 /江川 陽一
  3. 04. ビーライン・インタラクティブ, INC. CEO /湯浅 緑
  4. 03. CS開発統括 東京開発部 部長/  杉浦 一徳
  5. 01. CS開発統括 編成部 プロデューサー/ 平林 良章
  6. 02. CS 開発統括 編成部 プロデューサー/  江城 元秀

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