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開発者インタビュー2011

04. CS開発統括 副統括 / 小野 義徳

「コラボレーション」の概念を打ち破る協力関係。 ―最低限の干渉で、最大限にサポートし合う

―   まず初めに、「ストリートファイター X(クロス) 鉄拳」において、このようなコラボレーションが実現した経緯を教えてください。
小野  以前から、ファンの皆様より「コラボレーションタイトルを作ってほしい」という声援を非常にたくさんいただいていました。「ストリートファイター」シリーズは2007年に10数年ぶりとなる「ストリートファイターIV」を発売し、グローバルで再度ブランドの立ち上げに成功していましたし、「鉄拳」シリーズも格闘ゲームとして長年偉大な実績を残しているシリーズです。今後のシリーズ展開を考えていくうえでも、「ファンに向けての感謝」と「ジャンルを守っていく」ことが非常に重要ですし、このコラボレーションが実現することで、対戦格闘というジャンルをさらに活性化できるのではないかと考えたのがきっかけです。
―   「鉄拳」と「ストリートファイター」のファン層は重複しているのでしょうか。
小野  基本的にはシリーズとして支持していただいているので、両タイトルのファン層が大きく重複することはないと思います。したがって、今回のコラボレーションを機に、今後両シリーズともに興味を持ってもらえるきっかけになれたらと思っています。両社とも、「対戦格闘ゲーム自体のファン層を広げよう」というのが今作における狙いですね。
―   開発にあたり、両社間ではどのようなやり取りがあるのでしょうか。
小野  何かを発表する前に情報共有のために連絡する程度で、内容については何も伝えていません。攻略本を読んだり、特定の注意点は参考までにいただきますが、キャラクターのモデルやモーションのデータを共有している訳ではなく、登場キャラクターが誰になるのかという情報すら交換していません。
お互いに干渉してしまうと、両者別々に作っている意味がないですよね。例えばカプコン側で「リュウ」をチェックすると、絶対に手を加えたくなるし、逆も然りです。そうすると、お互いの独自性が失われてしまうので、意味がない。「カプコンが出す鉄拳」や「ナムコが作るストリートファイター」でなければ駄目なんです。お互い長年同じジャンルで活躍しているからこそ、尊敬し、信頼し、双方がそれぞれの完成を楽しみにしている部分はあると思います。そこで、一切チェックはせず、最高のものを自分たちで開発し、最高のプロモーションで販売していこうと話し合いました。
―   カプコンからは、「ストリートファイター X(クロス) 鉄拳」を、バンダイナムコゲームズ社からは「鉄拳×ストリートファイター」をそれぞれ発売予定ですが、違いは何でしょうか。
小野  両者を比較して利害関係を追求するのではなく、格闘ジャンルとして先の10年に向けた企画ですので、どちらかが優れてどっちがマイナスということは全くありません。カプコンとしては独自に良いものを作りますし、バンダイナムコゲームズ社様は独自に良いものを作って下さい、というスタンスです。ある意味お祭りでもあり、戦いでもあり、ファンの皆様が盛り上がってくれればいいのかなと思います。
「ストリートファイター X(クロス) 鉄拳」は、バンダイナムコゲームズ社の原田さんに全面バックアップしていただきますし、彼らが開発する「鉄拳×ストリートファイター」は私が全面的にバックアップしていきます。もしその時にカプコンのタイトルが競合していても、私は「鉄拳×ストリートファイター」の売上を伸ばす最大限の努力をすると思います。(笑)
―   なるほど、これまでの「コラボレーション」とは少し意味が違いますね。
小野  コラボレーションというのは、本来これが理想の形だと思うんです。片方が利益を享受する関係では利用されるだけになってしまいます。両社の主力タイトルでお互いに良い部分を活用し、両者ともに利益がある相互関係を築くことが非常に重要です。特にこのジャンルは「広がる」というより「維持する」ことも重要ですので、ジャンルとしての将来を考えたときに、良い相互関係を築いたうえで、総合的に2つのシリーズが今より成長できる道を探しましょうという、協力関係ですね。
―   競合ではなく、あくまでジャンルの将来を見越した協力関係なのですね。
小野  もちろん、1本でも多く、手に取ってもらいたいと思っています。しかし、両タイトルを比較して「どちらの内容が優れているか」という論点は持っていません。仮に「鉄拳×ストリートファイター」の販売本数の方が多かったとして、それはカプコンとしてのマイナスではなく、ある意味リスクヘッジだと思います。どちらかが三振で、もう一方がホームランを打てたとすれば、総合的には2塁打ほどの値にはなりますよね。
―   これまで様々なゲームショウ等で出展していますが、ユーザーの反応はいかがですか?
小野  まさに目指していた「お祭り感」を楽しんでいただけていると思います。本来闘うはずのないキャラクター同士が同じ画面にいることで、ファンの方々にはとても興味深いものですし、両シリーズのファンの皆様にシリーズの枠を超えて支持していただけていると思います。また、キャラクター同士の勝ち負けではなく、純粋に「格闘ゲーム」としても評価していただけていると感じています。
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  1. 08. 取締役専務執行役員 コンシューマゲーム事業管掌  / 一井 克彦
  2. 07. CS開発統括 技術研究部 副部長 / 伊集院 勝
  3. 06. CS開発統括 編成部プロデューサー / 川田 将央
  4. 05. CS開発統括 副統括 / 小林 裕幸
  5. 04. CS開発統括 副統括 / 小野 義徳
  6. 03. 常務執行役員 P&S事業統括 江川 陽一
  7. 02. 株式会社 ビーライン・インタラクティブ・ジャパン 代表取締役社長 /  世古 学
  8. 01. CS開発統括 大阪制作部 MC制作室 室長 / 手塚 武

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