カプコンIR 投資家の皆様へ

文字サイズ

  • 標準
  • 大きく

オンライン統合報告書2018

Aiming for the Top
トップ > 【ESGによる価値創造】社会とカプコン

Social: 社会とカプコン

従業員との関係

ダイバーシティの推進

女性の活躍する環境整備の推進、外国人の積極採用などの取り組み

当社では現在、女性の活躍する環境整備の推進、外国人の積極採用に取り組んでいます。

女性の活躍する環境については、産前産後休暇・育児休暇や時短勤務制度を導入するだけでなく、取得促進に取り組んでいます。
2017年度の育児休暇取得者は25名、うち男性が6名、女性の取得率は100%です(2016年度は26名。うち男性は3名、女性取得率100%)。また育児休暇後の女性の復帰率も高く、2017年度は25名が復帰し、継続中を除けば96.0%と前年同期比で上昇しています(2016年度は22名復帰。復帰率95.6%)。これらの結果、一般的に「男性社会」と言われる日本のゲーム業界において、当社は社員の約21%を女性が占め、女性の管理職は25名(当社管理職に占める割合は10.3%)となっています。なお、2016年には女性活躍推進法の施行に基づき、2021年度末までに(1)定期採用者に占める女性比率20%以上、(2)女性の管理職率15%以上を目指す「一般事業主行動計画」を策定しています。女性の就業環境改善へのこうした取り組みが評価され、カプコンでは、2014年以来、厚生労働省から「子育てサポート企業」であることを示す「くるみん」マークの使用を認められています。

外国人の積極採用については、英語版の採用ホームページを作るなど、海外展開力の強化を図るため注力しており、現在、外国人従業員は107名(当社従業員に占める割合4.2%)となっています。今後も、キャリアアップ支援や管理職への登用など、モチベーションを向上させる体制整備を推進し、外国人比率の向上を図ります。

なお、これらの施策が『囚われのパルマ』等新規IPの創出に繋がっています。

女性管理職数・女性社員比率(単体)

外国人従業員数・比率(単体)

従業員のキャリア形成や就業環境向上のために

全社研修や階層別研修を実施

当社では、従業員のキャリア形成や就業環境向上のため、以下のような研修を実施しています。

主な研修制度

階層別研修 階級別研修
  • 新入社員研修
  • 1年目研修
  • 3年目研修
  • メンター研修
中堅層
  • 管理職候補者研修
管理職層
  • MBO(目標設定/評価者)研修
全社研修 必須型
  • メンタルヘルス研修
  • コンプライアンス研修
  • 個人情報研修
任意型
  • 英語研修

コーポレート・ガバナンスとCSRのために

行動規準とコンプライアンスに関する従業員教育

当社では「自由な競争及び公正な取引」、「人権・人格の尊重、差別の禁止」、「環境保全・保護」などの「株式会社カプコンの行動規準」を定めており、これを具体的に理解できるよう、イラストを多用して事例をQ&Aでわかりやすく説明した「カプコングループ行動規準ハンドブック」を作成し、社内イントラネットで公開しています。

また、「e-learningコンプライアンス研修」や「e-learning個人情報保護法研修」を全従業員に向けて実施しています。

行動規準とコンプライアンスは、コーポレート・ガバナンスの根幹であるとともに、CSRを果たすための基礎でもあります。したがって今後も、これを全役員・従業員に浸透させ、定着させることに努めます。

カプコン塾

「保育」と「教育」を兼ね備えた、充実した子育て環境を提供

保育所の不足に伴う待機児童問題の早期改善が望まれる中、当社は将来を見据えて、社員が安心して子育てをしながら長く働くことができる環境を提供したいという経営トップの考えのもと、通常の保育に加え、自ら学び自ら成長できる子供の育成を目的とした、「カプコン塾」を2017年4月に開所しました。「カプコン塾」では、乳児や幼児の保育だけでなく、幼稚園児・小学生のアフタースクールまで幅広く受け入れることで、社員が子供の預け先に困ることのないよう支援しています。加えて、教育サポートとして、英語・リトミック・算数・科学などの「学びの場」を提供することで、働く社員と一体となって子供の成長を育んでいます。現在14人の未就学児(2018年3月末時点)を預かっており、月40人ほどの一時利用も引き受けています。将来的には、社員の更なる働きやすさ向上のため、近隣小学校に通う児童の放課後受け入れを行う予定です。なお、春や夏の学校中断期間には、社員講師が授業を行う「スプリングスクール」や「サマースクール」を実施しています。2018年3月28日に実施した「スプリングスクール」では、初めて社員が講師を務め、ゲームの効果音を作成する専用スタジオ「フォーリーステージ」にて、子供たちにゲームの作り方やゲーム音楽の役割を講義したほか、モンスターの羽ばたく音やキャラクターの声など効果音を作成する体験を提供するなど、ゲーム会社の特性を活かした授業を行いました。更に、お昼には社員である親が普段利用している社員食堂で一緒に昼食を楽しむなど、親子のコミュニケーションを促進する機会ともなりました。

今後も当社は、「カプコン塾」にて、子供の好奇心を刺激し興味を広げていく学習環境を構築するほか、社員と家族が充実した日々を送れるよう、安心して働き続けられる環境づくりに努めていきます。

利用者の声

株式会社カプコン
CS第二開発統括 第二編成部
第二プロデュース室

塩沢 夏希

開所から月極で利用していますが、会社に近く駐車場もあり、送り迎えがしやすく好立地ですね。目の前が公園というのも良い環境だと思います。

入所している他の子供達も、親が同じ会社の社員なので安心感がありますね。

また、子供に与える食事をカプコン塾内で作ってくれる点も、利便性と安全性の両面で重宝しています。

肝心の保育内容では、預かりだけでなく、外部講師を招いての英会話やリトミック、プランターでの野菜栽培といった知育や、夏であればプールなどの季節イベントも充実しており、大変満足しています。

お客様との関係

  •  

青少年の健全な育成のために

CEROレーティング制度の遵守、ガイドラインへの賛同

日本では、ゲームソフトの年齢別レーティングを実施する特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(略称CERO)が組織されており、当社はその会員としてレーティング制度のルールを遵守しています。

レーティング制度とは、青少年の健全な育成を目的として、性的、暴力的な表現などを含む家庭用ゲームソフトが、相応しくない年齢の青少年の手に渡らないよう、ゲームの内容や販売方法について自主規制する取り組みです。また、近年の家庭用ゲーム機では、レーティングに対応したゲームの使用やオンライン購入を保護者が制限できるペアレンタルコントロール機能が搭載されています。

一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会のガイドライン

注) 各ガイドラインの内容については、CESAホームページ https://www.cesa.or.jp をご覧ください。

シニア
ツアー

シニア向けにゲームセンター体験ツアーを実施し、
地域コミュニティの活性化に貢献

現在、アミューズメント施設は、仕事を退職したシニアの方々にとって、人とコミュニケーションが取れる場所として人気を集めています。当社では、より多くの方々に施設を活用していただけるように、2012年より大型連休や敬老の日などに、メダルゲームやクレーンゲームなどを体験できるシニア向けのゲームセンター無料体験ツアーを実施しています。

また、安心して過ごせる店舗づくりの一環として、2012年よりサービス介助士の資格取得を推進し、現在では27名のスタッフが資格を取得しています。

シニアツアー累計参加人数

対応者の声

株式会社カプコン
OP事業統括 OP運営開発部
店舗運営チーム エリアリーダー

社領 大輔

シニアツアーに参加された方は皆さん笑顔で楽しまれており、特にお孫さんと一緒に体験された方の中には「ゲームを通して普段以上にたくさん話ができて大満足」との感想をよくいただきます。また、このツアーをきっかけに参加者同士の交流が生まれたり、常連になっていただくケースもありますので、スタッフとお客様、お客様同士が繋がる地域のコミュニティの場としても安心して利用してもらえるように、普段から積極的にコミュニケーションをとるようにしています。今後も自治体主催のイベントへの参加も含め、地域のコミュニティ活性化に貢献していきます。

地域社会との関係

出前
授業

子供達を対象にした「出前授業」で
ゲームに対する正しい理解を促進

ゲームは比較的新しい文化であり、学術的研究の歴史も浅いため、一般社会では教育的側面よりも暴力表現などによる悪影響論が根強く喧伝されています。しかしながら、ゲームクリエイターという職種は「将来なりたい職業」として子供達に高い人気を誇っていることや、2020年には小学校でのプログラミング教育の必修化が決定され、子供向けのプログラミング教室など、民間でもさまざまな取り組みが実施されつつある昨今の情勢を鑑みると、ゲームクリエイターを志す子供は今後益々増加するだろうと考えられます。また、小学生で29.9%、中学生58.1%と、スマートフォン保有率が年々増加する中、スマートフォン向けのゲームアプリも人気を博しており、ゲームと子供達との距離はより近づいています。

このような状況下において、当社はゲームソフトメーカーの社会的責任(CSR)として、ゲームに対する社会的理解を促したいとの考えから、小中学生を中心に企業訪問の受け入れや出前授業を積極的に実施しています。そこでは、ゲームソフト会社の仕事内容とそのやりがいや難しさを紹介する「キャリア教育支援」、自分の判断でゲームと上手に付き合えるようになるための「ゲームリテラシー教育支援」を行うプログラムを展開し、教育現場から一定の評価を獲得しています。また2011年度からは、授業テーマを「キャリア教育支援」に絞った第2のプログラム、2013年度からは昨今問題とされている子供の数学離れを防ぐ一助となるべく、小中学生を対象とした「カプコン お仕事×算数・数学授業」の運用を新たに開始するなど、教育関係者からの意見を参考に改善に取り組んでいます。

これらの結果、これまでに企業訪問として366件、2,950名(2018年3月末現在)を受け入れるとともに、出前授業として江戸川区立清新第二中学校をはじめ累計136件、約12,715名(2018年3月末現在)を対象に開催しました。

出前授業の感想紹介(当年度の一部)

  • ゲーム会社の仕事には数学を使う仕事が多く、数学の大切さに改めて気づかされました。
    (中学生)
  • 普段の授業では見られない、生徒の生き生きとした姿が見られました。好きなことには真剣に参加ができるんだと感じました。(中学校教師)
  • 授業中はほとんどのお子さんが緊張していた様子でしたが、事後アンケートでは、こんな仕事をしたい、もっと知りたいとの声をいただきました。(地域学習センター指導員)
  • 映像の中で、実際に働いている方の生の声が聞けるため、子供たちにも伝わりやすく、とても良いと思いました。(市役所職員)

地方
創生

ゲームコンテンツの持つ求心力を活かし地方創生を支援

2016年に行われたリオデジャネイロオリンピックの閉会式では、ゲームキャラクターに扮した首相が2020年に開催される東京オリンピックをアピールするなど、ゲームコンテンツの求心力は世界中で認められています。同様に、カプコンのゲームコンテンツも、「ワンコンテンツ・マルチユース戦略」のもと、ゲームに限らず幅広い分野に展開することで、老若男女を問わず高い知名度や人気を誇ります。

当社ではゲームコンテンツが持つ人を引き付ける力を活用し、2000年代後半より、本社のある大阪に限らず、全国各地での(1)観光産業の振興を支援する経済振興、(2)郷土の歴史・文化の啓蒙を支援する文化振興、(3)警察との連携による治安向上、(4)選挙管理委員会と連携した選挙の投票啓発、の4つの地方創生活動を行っています。

2017年は「地域活性化に関する包括協定」を結んだ山梨県甲府市にて、当社キャラクターを活用したスタンプラリーや第73回国民体育大会冬季大会スケート競技会(富士の国やまなし国体)の記念品制作への協力など、2019年までの地域振興の一環として様々な企画に協力しました。また、大河ドラマの放送を機に観光振興を図る静岡県浜松市では、当社キャラクターを活用したラッピング電車「直虎号」の運行に協力。更に、2018年3月には、ユネスコ無形文化遺産である文楽の魅力を若年層へアピールすることを目的に、大阪市の国立文楽劇場で行われる公演の告知ポスターや配布グッズへのキャラクター提供を行うなど、地方創生の一助となるべく精力的に活動しました。

加えて、2017年10月には、大阪府警察が実施する車上ねらい被害防犯啓発施策の啓発物イメージキャラクターに『モンスターハンター ストーリーズ』が採用され、同ゲームのイラストを使用したカークリーナーがキャンペーンの啓発物として配布されました。

利用者の声

浜松市
産業部観光・シティプロモーション課

河合 伸哉

浜松市では、大河ドラマの放送や戦国ブームを受け、2016年に著作物の使用契約を締結し、井伊直虎や徳川家康など、「戦国BASARA」のキャラクターを活用した事業を実施しています。

この事業により、若年層や女性など、新たな客層に浜松市をPRし、市内の関連施設への誘引を果たすことができました。特に、トークショーや墨絵原画展、ラッピングバスの車内アナウンスは反響が大きく、SNS上で情報が拡散され、効果的なPRができたと考えています。また、海外のお客様の中には、コラボポスターの配布を希望される方もおり、人気ゲームの実力を目の当たりにしました。

PDF版ダウンロード

オンライン統合報告書(アニュアルレポート)バックナンバー