CAPCOM

Profile

大石 萌
企画(コンシューマーゲーム開発)
2019年入社

現在までのMain Project

ゲームプランナーとして入社後、「モンスターハンターワールド・アイスボーン」チームに配属。現在は新規タイトルのキャラクターユニットのリーダーとして、チームを取りまとめている。

諦めきれなかったゲーム業界への挑戦

子どもの頃からカプコンの「大神」が大のお気に入りでした。プレイした時の、キャラクターと一体になれる感覚がたまらなく好きで。ゲーム作りに携わりたい思いはありましたが、絵を描いたりデザインしたりということが得意なわけではないので、半ば諦めていました。大学も農学部に進学しました。
でも、母の「挑戦しないまま諦めていいの?」という言葉に一念発起してエントリー。面接では、「バイオハザード7」がとにかく怖かったということをひたすら話していたのを憶えています(笑)。
入社して、研修後にゲームプランナーとして配属されたのが、なんと発売直前の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」チームでした。SNSでファンの皆さんが盛り上がっている様子に、すごいチームに入ってしまったと改めて感じ、ゲーム開発のことは何一つ知らない私が、本当にやっていけるんだろうかという不安でいっぱいでした。

忘れられない初仕事は「その魚のキレアジはいかが?」

配属後の最初の仕事は、今でもとても印象に残っています。「アイスボーン」のイベントクエストで、キレアジセーバーという双剣を作るための素材が入手できるクエストの内容を企画しました。追加配信されるクエストの報酬は決まっていて、それをユーザーが入手するためのクエストをどんな内容にするかを、ゲームプランナーが考えることが多いんです。
いろいろ考えた結果、それまでになかった「釣り」を行うクエストにしました。ディレクターにも面白がってもらえて、そのまますんなり実装されることに。ディレクターの期待に応えることができたことももちろん嬉しかったですが、配信後にSNSでユーザーの声を見た時に初めて「私はカプコンに入社したんだ!」と喜びを実感したのを覚えています。
自分が作りたいものではなく、ユーザーが心から楽しいと感じられるものを作らなくては、と改めて考えるきっかけにもなりました。

仕事そのものがミッションクリア形式のゲーム

今は新規タイトルの開発チームで、キャラクターユニットのリーダーを務めています。ユニットは、デザイナーやプログラマー、サウンドなど、各セクションのスタッフ20名ほどで構成されていて、私よりもずっとキャリアの長いベテランクリエイターが何人もいます。
カプコンでは、ディレクターとの橋渡し役としてチームを取りまとめる役割をゲームプランナーが担うケースが多く、最初は「えっ! 私が?!」と思いましたが、先輩方に支えていただきながらがんばっています。
キャラクターユニットでは、ゲーム内に登場するさまざまなキャラクターはもちろん、例えばゲーム内に登場する生物なども担当しています。仕事の進め方にはいくつかのパターンがありますが、多くはディレクターから出てくる基本的なコンセプトを基に、性格や見た目などキャラクターの個性を具体的に作り上げていきます。
この仕事のおもしろさは、仕事自体がミッションクリア形式のゲームのようなところがあるところ。仲間と協力し知恵を絞り、時には苦労しながら乗り越えていく楽しさがありますね。

ある1日のスケジュール

10:00〜 メールチェック
10:30〜 モデルサイズ確認
11:30〜 企画書作成
12:30〜 昼食
13:30〜 企画書作成
15:00〜 企画定例ミーティング
16:00〜 企画書作成
17:00〜 ディレクターと企画相談

この日の仕事のポイント

モデルサイズ確認は、文字通りキャラクターのサイズ感のチェックです。例えば、企画段階で設定したキャラクターの大きさが、実際のゲーム内に配置してみるとしっくりこないケースもあるので、こうしたチェックを重ねてキャラクターのイメージに合ったサイズに調整します。
この日は企画書作成のウェイトが大きいです。企画書はディレクターにプレゼンするために作成することが多く、打ち合わせを進めるためには欠かせません。

休日の過ごし方

生き物と触れ合うことが好きなので、休日は動物カフェに行って過ごすことが多いです。
実家にも猫がいるので、その子たちに会うために実家に帰ることも。それ以外はずっとゲームですね(笑)。

My Possibility 〜私の感じる無限の可能性〜

私の将来の目標の一つは、カプコンの新たなキャラクターIPを開発すること。カプコンには個性的なキャラクターというIPがたくさんありますが、0から1を創造するという意味では、やはりその第一歩を踏み出すのはゲームプランナーの役目だと思います。自分が開発した新IPが、カプコンの「幅」をさらに広げることになればいいなと考えています。