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【成長戦略3】マーケット戦略: ワンコンテンツ・マルチユース展開の拡充

図表:ワンコンテンツ・マルチユース事例

100%自社保有コンテンツを
さまざまな地域・メディアに展開し、収益を確保

ここでは、中期経営目標を達成するための成長戦略の3つ目として、「ワンコンテンツ・マルチユース展開の拡充」についてご説明します。

「ゲーム」というコンテンツは、映像・ストーリー・世界観・音楽・インタラクティブな操作性など、多彩な要素の1つひとつがクリエイティビティの高いメディア芸術作品です。それゆえ、その構成要素それぞれが、単独でメディア展開できるだけの魅力を備えています。

したがって、それらの要素を個別に事業展開することで、次の4つの効果が期待できます。それは、(1)コンシューマビジネス以外の新たな収益機会を創出、(2)同時期に多面展開することで露出拡大によるブーム感を醸成(プロモーション効果)、(3)他事業で獲得した顧客を家庭用ゲームソフトのユーザーとして吸収、(4)事業ポートフォリオの形成による収益変動の抑制(リスクヘッジ)です。

当社は知的財産としての人気コンテンツを多数保有しており、これらを複数の用途に活用するワンコンテンツ・マルチユース戦略を推進することで、収益を幾重にも享受できるビジネスモデルを構築した企業といえます。

なお、同業他社でも類似の戦略を展開していますが、当社の競争優位性としては、(1)当社はオリジナルコンテンツの創出に強みがあるため、100%自社保有のコンテンツを他社よりも多数有しており、多数のコンテンツでマルチ展開が可能であること、(2)当社のコンテンツは全世界で人気があるためグローバル展開が可能で、国内のみの企業と比較して収益を最大化できること、です。とりわけ、当社はコンシューマ用ゲームソフトの販売に多大なプロモーション効果が見込める「自社コンテンツの映画化」を強化しています。他の国内ソフトメーカーでも同様の動きは見られますが、映画化したタイトル数や興行収入を比較すると、当社の優位性は際立っています。

当社では、この戦略によって、コンシューマビジネスの成功を、それ以外の事業(モバイル、遊技機、業務用機器、映画、出版、キャラクターグッズなど)の成功につなげて収益の最大化を目指します。

図表:カプコンの優位性

施策1 人気コンテンツのイベントや舞台、マンガ・アニメ化を実施

当期(2014年3月期)は、人気コンテンツごとにマルチユース展開を推進し、収益を最大化しました。まず、「モンスターハンター」では、家庭用ゲーム『モンスターハンター4』の発売に合わせて、「モンスターハンターフェスタ'13」を全国5都市で実施するとともに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とのコラボレーションイベント「モンスターハンター・ザ・リアル2014」を開催しました。加えて、長野県渋温泉旅館組合と提携した観光イベント「モンスターハンター × 長野信州渋温泉~"モンハン渋の里"で年中狩ろうぜ!~」では、ゲームとの相乗効果を生み出し、1万3千人が訪問しました。

「戦国BASARA」では、宝塚歌劇団とのコラボレーション「戦国BASARA‒真田幸村編‒」を皮切りに、舞台「『戦国BASARA3 宴弐』 ‒凶王誕生×深淵の宴‒」や「戦国BASARA 武将祭2013」を実施するとともに、毎年恒例のファン感謝イベント「バサラ祭2014 ~新春の宴~」を開催しました。加えて、株式会社ジェイティービーとの提携バスツアー「戦国BASARA 伊達軍ツアー2013」を実施するなど、コンシューマゲーム『戦国BASARA4』のプロモーションにも効果を発揮しました。

「逆転裁判」では、コンシューマゲーム『逆転裁判5』の発売に合わせて、舞台「逆転裁判 ~逆転のスポットライト~」や、体感型推理ゲーム「逆転裁判 ~逆転への挑戦 in ジョイポリス」、「逆転裁判5×京急電鉄 京急沿線ミステリーラリー ~逆転のホイッスル~」を実施するなど、ユーザーの耳目を集めました。

「ガイストクラッシャー」では、新たなキッズ向けプロジェクトとして、新作ゲームの発売に合わせて、大規模なクロスメディア展開を行いました。具体的には、「最強ジャンプ」や「Vジャンプ」でのマンガ連載を皮切りに、TVアニメの放映、音楽CDの発売、ゲームと連動する玩具「ガイメタル」を販売するなど、新規ブランドの立ち上げを図りました。

更に、当社の創業30周年を記念して長崎県のハウステンボスで「カプコンサマーフェスティバル in ハウステンボス」を実施し、2万5千人以上が来場しました。

施策2 幅広い顧客層に訴求し、更なるブランド価値の向上を図る

次期(2015年3月期)のマルチユース展開としては、当期同様、「モンスターハンター」や「戦国BASARA」、「ストリートファイター」などで継続的な多メディア展開を図り、幅広い顧客層にアピールすることにより、ブランド価値と収益性の更なる向上を図ります。

特に、「モンスターハンター」では、USJの「モンスターハンター・ザ・リアル2014」や長野県渋温泉の観光イベントを継続するとともに、10周年を記念した「モンスターハンター展」や「モンスターハンター10周年記念オーケストラコンサート ~狩猟音楽祭2014 ~」を開催するなど、コンシューマゲーム『モンスターハンター4G』の発売に合わせて、多彩な取り組みを進めてまいります。また、「戦国BASARA」では、舞台「戦国BASARA3‒咎狂わし絆‒」および「戦国BASARA4」の公演に加えて、TVアニメ「戦国BASARA ‒Judge End‒」の放映を予定しています。

これらの異業種とのコラボレーションは、ゲームコンテンツの水平展開における主軸として機能することで、これまで以上に幅広い顧客層に訴求し、更なるブランド価値の向上が期待できます。

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