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【成長戦略2】メディア戦略: オンラインビジネスの改革

図表:オンラインビジネスの改革

成長エンジンであるオンラインビジネスの構造改革

ここでは、中期経営目標を達成するための成長戦略の2つ目として、「オンラインビジネスの改革」についてご説明します。

オンラインビジネスの施策としては現在、(1)マーケティングおよびマネタイズ面を強化、(2)タイトルラインナップの再編、(3)PCオンラインビジネスの海外展開を推進、の3つを掲げています。

投資家の皆様からは、成長率の高いオンライン市場において、苦戦を余儀なくされていることで、当社の成長戦略に懸念を抱かれている方もいらっしゃることと存じます。

しかしながら、(1)当社はオンラインビジネスにおいて、前期(2013年3月期)までの過去3年間は営業利益率30%以上を確保してきたこと、(2)当期(2014年3月期)に生じた課題・未達要因の分析に基づく組織の改革や施策の見直しを当期末に断行したことにより、中期的に営業利益率30%を再び達成することは十分可能だと考えています。

次期(2015年3月期)は、売上の回復は十分ではないものの、下記施策によるコスト改善効果が表れ、営業利益率10%以上まで改善すると見込んでいます。

グラフ:当社オンライン売上推移

施策1 マーケティングおよびマネタイズ面を 強化(カプコンブランド)

モバイルビジネスにおける成功の重要な要件は、(1)参入障壁が低く数多くの競合ソフトの中で差別化できる「人気コンテンツ」を保有していること、(2)ゲーム配信後、ユーザーの動向を分析して、開発にフィードバックする運営ノウハウを保有していること、です。

当社では、「バイオハザード」など多数の人気コンテンツを保有しているものの、当期国内のネイティブアプリを担当した大阪のモバイル部門はコンシューマ開発者で構成したことで運営ノウハウが不足し、配信タイトルは収益面で軒並み苦戦しました。

したがって、「カプコンブランド」では、PCオンラインやブラウザでの運営ビジネス経験が豊富な東京のモバイル部門に大阪部門を吸収し、ネイティブアプリ開発組織を一本化しました。これにより、運営ノウハウや内部の人的リソースを効率的に活用できるとともに、チーム編成において開発担当の上位にマーケティング担当を据えるなど、ユーザーニーズに即したタイトルの開発および運営を推し進めていきます。

次期においては、構造改革後の運営ノウハウを有した新たな組織体制のもと、『モンスターハンター エクスプロア』など主力ブランドを使った、ネイティブアプリ型ゲームの投入を予定しています。また、当社有力コンテンツおよび運営ノウハウを活用して、スマートフォンの普及が急速に進むアジア市場へも展開してまいります。特に成長著しい中国をはじめ、台湾や韓国、香港などでモバイルビジネスを拡大していきます。

施策2 タイトルラインナップの再編(ビーラインブランド)

一方、「ビーラインブランド」でも、モバイルコンテンツ市場の高い成長予想や日本市場の高いKPI (目標達成度合いを測る定量的な指標)を意識し過ぎた結果、本来の強み以外の「男性層」向けタイトルにもリソースを投下したことで、当期は新たなヒットを生み出せず軟調に推移しました。

そこで次期においては、ビーラインの本来の強みである「女性カジュアル層」へ原点回帰します。『スマーフ・ビレッジ』で成功した、(1)世界的に人気のコンテンツを活用したタイトルの開発と、(2)開発・マーケティング一体の小回りの利く運営スタイル、に戻し、強みの分野でヒットを狙います。北米・欧州・日本の開発拠点で、それぞれの地域特性に合致したゲームを開発するとともに、家庭用ゲーム機が普及していない新興地域のユーザーも獲得していきます。具体的なタイトルラインナップとしては『Smurfette's Magic Match』や『Snoopy's Sugar Drop』などを投入します。

施策3 PCオンラインビジネスの海外展開を推進

PCオンラインにおける海外展開では、市場規模の大きいアジア地域でいち早くブランドの確立および収益基盤の構築を図るべく、当期から本格的に進出しています。具体的には、2013年4月に台湾においてブラウザゲーム『鬼武者Soul』を配信し、人気ランキング1位を獲得するとともに、韓国および台湾子会社における開発ラインを拡充しました。

次期においては、世界最大のオンラインゲーム市場である中国において、テンセント社との協業による『モンスターハンターオンライン』のベータテストを開始することに加え、『鬼武者Soul』を中国およびタイで配信いたします。なお、テンセント社など現地企業との協業の理由は、アジアでのカントリーリスクの回避と運営ノウハウの習得のため、地元の有力運営会社との提携が有効と判断したためです。

また、国内においても、大型アップデート版『モンスターハンター フロンティアG』をPCなど4機種に配信するとともに、『ブレスオブファイア6 白竜の守護者たち』などの新作タイトルを投入することで、次期の売上高80億円(当期比27.0%増)を目指します。

当社はオンラインビジネスを成長戦略の核と考えており、当期に生じた課題・未達要因への対応を当期末に迅速に断行し、次期以降に成果を顕現させることで、市場成長を上回る事業成長を実現していきます。加えて、オンラインでの運営ノウハウは、DLC比率が増加するコンシューマビジネスにも活用可能であり、デジタルコンテンツ事業間の情報・ノウハウの共有により相乗効果を発揮し、中期経営目標を達成してまいります。

図表:オンライン戦略マトリックス

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