CAPCOM

今やカプコンのゲーム制作に欠かすことのできないシステムとなっている「モーションキャプチャー」と「3Dスキャン」の技術について解説します。

モーションキャプチャー
3Dスキャン

モーションキャプチャー

モーションキャプチャーについて

現実世界における人物や物体の動きをデジタル情報として記録する「モーションキャプチャー」は、今やゲーム開発において欠かせないものとなりました。当社は創業からの歴史の中でアクションゲームを強みとしていたこともあり、モーションに関しても多彩なノウハウを蓄積しています。現在も試行錯誤を重ね、常に新しい動きや遊びを追求することを欠かしていません。当社には2つのモーションキャプチャースタジオがあり、さらに専属のモーションアクターが社内に常駐しています。これにより「動きの追求」が気軽に行える点が強みとなっています。

モーションキャプチャーのメリット

モーションの作成を行う際、3DCGソフトの機能だけで全キャラ全オブジェクトの“らしい動き”を再現することは非常に困難を伴います。しかも多くの時間を要するため、昨今の規模のゲーム開発現場においてモーションキャプチャーを使わないという選択は現実的とは言えません。モーションキャプチャーを活用すればより短期間で、よりリアルな動きを再現することができるからです。モーションづくりにおけるモーションキャプチャーの重要性は今後ますます高まっていくことでしょう。

3Dスキャン

3Dスキャンについて

物体を平面としてではなく、3Dオブジェクトとして取り込む技術「3Dスキャン」。取り込んだデータをxyzの立体的な座標軸を持つ仮想空間に配置し、3DCGとして再現します。3DCGを使うことがスタンダードになったゲーム開発の場において、3Dスキャンが担う役割は極めて大きなものです。当社はゲームづくりの円滑化に向けたモーションキャプチャースタジオ、サウンドスタジオはもちろん、3Dスキャンスタジオも備えています。社内に完備されたこれらのスタジオをフル活用し、様々なセクションのスタッフが一致団結して開発に取り組んでいます。

3Dスキャンのメリット

これまでは3DCGをつくる際、一からモデリングする必要がありました。しかし、3Dスキャンはこの工程を大幅に短縮し、容易にすることを可能にしています。もちろん、すべてを3Dスキャンでまかなえるわけではなく、モデリングをはじめとする3DCG関連技術と併用してこそ、その真価が最大限に発揮されることは間違いありません。大規模化・開発の長期化が進むゲームづくりの現場に、作業の短縮化・高精度化をもたらした3Dスキャン。この技術をさらに突き詰め、活用していくことで、よりクオリティの高いタイトルをコンスタントに世の中に送り出すことが可能になるでしょう。