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2023年1月13日

『カプコンアーケード 2ndスタジアム』~カプチューンアレンジ楽曲制作秘話~

こんにちは、タンタンです!
『カプコンアーケード 2ndスタジアム』が2022年7月22日に配信されました!
発売を記念して、カプチューンメンバーからアレンジ楽曲の制作秘話を聞いちゃいました!
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▲『カプコンアーケード 2ndスタジアム』ローンチトレーラー▲

タンタン
まずは今作のオーディオディレクター辻野さんにお話を伺いたいと思います!

▲オーディオディレクター:辻野▲

辻野
こんにちわ!オーディオディレクターの辻野です。 2ndになって遊べるタイトルが増えましたね! 昔ゲームセンターに通っていた時代を思い出します! 今回のサウンド的な目玉は。やはりサウンドトラックでしょう!
タンタン
おおー!サントラですか!?
辻野
そうです!現時点ではSteam限定ですが、『Capcom Arcade 2nd Stadium:ミニアルバム』が発売しております! 今作の名曲もカプチューンアレンジも収録されております!
タンタン
辻野さんと言えば「AC基板」に対して並々ならぬ愛をお持ちですよね!今作も…もしや?
辻野
お察しの通りです!いつもの「基板愛」が出てしまいまして。 今回も基板から直接の収録を行ってきました! 丁寧にノイズを取り、音をうまく分離させてマスタリング的な処理まで 行いました! 過去にサウンドトラックとして発売されている曲に関しては尺を合わせていますが、今回は「AC基板」の音になっているので、わかる人にはわかる音の違いがあります!(笑)。 非常にマニアックではありますが。当時の名曲をうまく2022年にもってこれたと自負しております。

▲収録に使用したAC基板▲

タンタン
流石!「基板愛」の辻野さんですね!当時からのファンもきっと喜んで下さると思います!
辻野
私自身も当時からのファンですから!(笑)。 そして最後のトラックには総集編ともいえる珠玉のカプチューンアレンジ! アレンジャーは北川保昌氏になります! 私もこのアレンジに参加しているのですが…この曲の収録は相当苦労しました…(笑)。 そろそろカプチューンメンバーにアレンジの制作秘話を聞いていきましょうか!

カプチューンメンバーにインタビュー!

タンタン
カプチューンアレンジの制作秘話を伺いたいと思います!実は今回のアレンジ楽曲はタンタン的に大のお気に入りです!楽曲の起承転結や濃密なアレンジが素晴らしいです!どういったコンセプトでアレンジしたのでしょうか?

岡田
カプチューン初!?のメドレーアレンジとなっております!メドレーの元になっているBGMはこちらになります!

▲メドレーアレンジの構成▲

岡田
詳しくはアレンジを担当した北川さんからどうぞ!
北川
アレンジをするにあたって「原曲のキーを変えない」「原曲に羽が生えたようなイメージ」をモットーに、曲順や構成を吟味してアレンジしました。かつては私は「原曲デストロイヤー」の異名で呼ばれるほど、原曲を感じさせないアレンジを得意としていましたが、近年では「原曲リスペクター」と呼ばれるように原曲を大事にしたアレンジを得意としております!

▲アレンジャー:北川▲

タンタン
なんと!あの北川さんが「原曲リスペクター」に!?でもタンタン「原曲デストロイヤー」の北川さんアレンジもまた聴いてみたいです!(笑)。
藤澤
僕も久しぶりに「原曲デストロイヤー」の北川さんアレンジを聴いてみたいですね! ただカプチューンで演奏できるのか不安ですが…(笑)。
一同
アハハハ!(爆笑)

タンタン
それぞれの原曲をリスペクトしながらメドレーにするのは難しくなかったのでしょうか?
北川
それぞれ楽曲のキーが違うため転調を繰り返しているわけですが、無理な転調は避けて全体を通して違和感なくスムーズに繋がるよう意識しています。
藤澤
メドレー楽曲で「違和感なくスムーズに繋げる」って凄く難しいことで、ベテランコンポーザーの北川さんだからできることかな!…と僕は思っております!

岡田
1つ1つの楽曲をクロスフェードで繋げたわけではなく、1つの楽曲として最初から最後まで統一感があるメドレーアレンジって相当な技量が求められます。私も長年サウンド制作に携わっておりますが、できるかどうか自信がないですね…。流石!北川さんといったところでしょうか!(笑)。
寺山
濃密なアレンジの中で他に特徴的なのが時折エモーショナルなコード展開があるところですね!僕には真似のできないものがあります。 ベースはオーソドックスなアレンジですが、メドレーそれぞれに特色がでるように色を付けて演奏しております。
北川
そんなに持ち上げないで下さい…(笑)。 この曲をステージで演奏しているメンバーの姿を妄想しながらアレンジするのはすごく楽しかったです!
タンタン
是非ライブで聴いてみたいですね!ドラムの中山さんは今回の収録で変わった太鼓を使用したそうですが、どのような物でしょうか?
中山
オクタバンやゴングバスといった太鼓類を始め、ホーリーチャイナや各種変形シンバル類などを使用しました!

▲収録で使用されたドラムセット▲

中山
意図した訳ではないのですが、北川さんと曲を仕上げると最初に頂くモック(参考となるような仮音)と比べて不思議と全然違うものが収録されていくのです…(笑)。その過程でトリッキーな太鼓類や変形シンバル類に自然と手が伸びてしまうんですよね…!この想定外の違いや変化が最高にクールなドラムトラックに仕上がっていきます。恐るべし北川マジックですね(笑)。

タンタン
ほほう!北川マジックによって巧妙にフレーズを引き出されるのですね!皆さんが思う聞きどころってあるのでしょうか?
寺山
個人的には『ソンソン』の部分がお気に入りです!ゆるーいスラップが入っていますので是非注目して聞いて頂ければと思います!

藤澤
僕は最後の方の『マッスルボマー 』で繰り広げられる、辻野さんと僕のギターソロの掛け合いですかね!前半が辻野さんで後半が藤澤になります! あと『アルティメット エコロジー』での岡田さんのピアノだけになるところがあるのですが、そこが最高に「エモい」のでおすすめです!
岡田
最初から最後まで全て聞きどころですね!(笑)。 今回は"NordStage3"と"Prophet rev2 16V"を使用してキーボードを収録しております。 シンセマニアの皆さん、どこで何の音色が使われているか想像して聞いてみて下さい!(笑)。 何より、巧みなアレンジにより時代を超えて生まれ変わった今回の楽曲たちは、 現行機を通してプレイする懐かしのアーケードタイトルのように、原曲の思い出達が新しい時代のフィルタを介したサウンドになったと思います! 最初から最後まで、始めから終わりまで、何度も繰り返して聞いて頂ければと思います!

中山
世界のドラマーの皆さんも何処にどんな太鼓やシンバルが使わてるか想像してみてください!(笑)。
山岡
急にシンセとドラムのクイズが始まりましたね!(笑)。
一同
アハハハハ!(爆笑)
タンタン
これは最初から最後まで何度も聞くしかないですね!タンタン頑張ってシンセとドラムの音色を当ててみます!(笑)。 山岡さんは今回カプチューンのマネージャーを担当してみてどうでしたか?
山岡
今回はマネージャーとして、皆さんのスケジュール調整や外部の制作協力スタジオの契約対応など手伝わせていただきました。 北川さんの作る素敵なデモが、メンバーの素晴らしい演奏で組みあがっていく様子を特等席で見ることができる、最高の「役得」付きのお仕事でした…!

タンタン
一番近くの場所でカプチューンアレンジが出来上がる光景を見れるなんて!素晴らしいですね!タンタンもマネージャーやりたいです!
山岡
是非!タンタンもカプコンのプロダクションマネージャーに応募してください! カプチューンのマネジメント以外にもサウンドチームやローカライズチームなどのマネジメントも行いますので、タンタンのインタビュースキルは間違いなく力になります!(笑)。
タンタン
わー!ありがとうございます!インタビューし続けて良かったです!
藤澤
カプチューンでは楽器収録やマスタリングなどは外部のスタジオやスタッフさんと協力して制作することが多いので、そういった外部パートナーと窓口になって繋いでくれるマネージャーには頭が上がりません!
北川
今回は日本のラウドロック界のカリスマエンジニアである原浩一氏にミックスをお願いしました!カプチューンの新しい可能性を引き出していただき、本当に感謝です!

ファンの皆様に向けてメッセージ!

タンタン
最後に、ファンの皆様に向けてメッセージをお願いします!
藤澤
6曲分の内容を1曲に詰め込んだ大ボリュームアレンジをヘビーローテーションで聞いてください!
山岡
カプチューンファンの皆様にも、カプコンのゲームファンの皆様にも、あるいはどちらもまったく知らない皆様にも、きっと満足いただける1曲となっております。毎食後1日3回は聴いてください!

寺山
カプチューンも色々なアレンジが溜まってきたので、叶うならライブで聴いて頂きたいです! そんな機会が訪れることを願っております。今後ともカプチューンを応援頂けますと幸いです!
中山
今回の1曲はブッチギリ1位で難しかったですが、最高のトラックになりました!恐るべし北川マジック!
岡田
いつも応援ありがとうございます!目まぐるしい展開でありつつも、これまでのカプチューンサウンドが凝縮した1曲です。 次回もどこかでのタイトルでお会いできる事を楽しみにしております!!
辻野
あの名曲がカプチューンメドレーアレンジとなって2022年に生まれ変わりました!是非聴いてみてください!
北川
ライブ映えする曲だと思いますので、是非ステージで演奏したいですね。それではまた!

 

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