2012年11月15日
バイオハザード6
発売記念サウンドスタッフインタビュー! Vol.2
- 『バイオハザード6』発売記念特集Vol.2!
カプコン史上最大規模のサウンド制作現場の裏側に迫る!! - DJサンドウが潜入し、サウンドマネージャーに突撃インタビュー!
バイオ6はゴイスー!もちろんサウンドもゴイゴイスー!
第2回目はサウンドマネージャー編です
サウンドマネージャーはサウンドセクションの参謀であり軍師。 クリエーターの皆様の「こだわり」を理解する事に こだわりました! もちろん打ち上げのセッティングもやりましたよ(笑)
- DJサンドウ :
- バイオー!サイコー!オモロー!さて!サウンドマネージャーという職種名を初めて耳にする読者も多いと思います! まずはじめに、サウンドマネージャーの方々がどのような業務を行っているのかを聞かせてください!話してください!
- サウンドマネージャー(以下SM)
- サウンドマネージャーはカッコよく言ってしまうと、
「サウンドセクションの参謀、軍師として、サウンドディレクターとともに、
タイトルをゴールに導く役割 」でございます!
主な業務は
・タイトルのサウンド開発予算設計と運用
・外部制作会社様手配、契約、進行管理
・外部作業(レコーディングなど)の現場対応、等になります。 - DJサンドウ :
- うわ~!出ましたね!箇条書き!さすがです!かっこいい!満場の会場が感動! チェケ!チェケ!いわゆる業界用語でいうところの「ジャーマネ」さんなんですね! では!本作では具体的にどのような業務をご担当されたのでしょうか?聞かせてください!話してください!
- SM
- サウンドチーム運営の全体的な取り回しや、外部制作会社様との契約、 オーストラリアでオーケストラ収録を行ったのですが、その手配全般などなど、 とにかく「サウンドに関する、音そのものを作ること以外全部!」という感じ です。もちろん!皆が大好きな打ち上げのセッティングもやりましたよ(笑)
- DJサンドウ :
- ほへー!縁の下の力持ちですね!餅つき大好きです!そーれ!ぺったんぺったん! それでは!本作の業務を行うにあたって、注意した点やこだわった点等を聞かせてください!話してください!
- SM
- わっかりましたー!こだわりまくりですよ! とにかくカプコンの看板タイトルである「バイオハザード」ということで、サウンドに関しても最高のクオリティ、最高のエンターテイメントに仕上げる必要がありまして、それを実現させようとするクリエーターの皆様の「こだわり」を理解する事にこだわりました! 本当にクリエーターの皆様はこだわりの塊みたいな方達なので! マネージャーという職種は、ともすれば予算とスケジュールにこだわり過ぎてしまう ことが多いので、いわゆる「コスト」と「クオリティ」のバランス取りがとても難しかったです! この問題は、あらゆる「モノ作り」の現場で必ず起こる問題だと思いますが、 良いモノを作りたい!ユーザーさんに楽しんでもらいたい!という心は1つです!
- DJサンドウ :
- なるほど!バランスって大切ですよね!食事の栄養のバランスも大切! 芝居とショーのバランスも大切!三振王ランス(広島)!そうでがんす!フンガー! さて!本作では海外の音響制作会社を多数起用したとの事ですが、文化も言葉も違う方々とお仕事をするにあたって苦労された点、工夫した点等をマネージャーの視点からお話してもらってもよろしいでしょうか?
- SM
- 契約そのものや、商文化、ギャランティ設定の考え方が違うので、 そこを最初にお互い明確にすることと、コミュニケーションミスが出ないことにとても苦労、 工夫をしましたね! あとは会話の際にも先に結論を伝える!リスペクトに満ちたミーティングの雰囲気作りなど、離れていても同じ作品に関わっているんだ!という共作感をいかに創出できるか!ということにこだわりましたよ!
サウンドマネージャーという職種は
とにかくエンターテイメントが大好きで
クリエイティブを数字やスケジュールに
落とし込んで考えられる思考が必要
- DJサンドウ :
- なかなか大変そうですね! つまりコミュニケーション能力が重要と! . (。_。)φメモメモ マジリスペクト!ですね! では!本作のサウンド制作チームの特徴や雰囲気等を、これまたサウンドマネージャーからの視点でお話ししてください~!さい!っさい!ハイサイ!
- SM
- クオリティーに対する「こだわり」のラインがどこにあるかを常に共有し、
妥協を許さない姿勢は手前みそですが非常に感銘を受けました!
仕事は真剣に!楽しむ時も真剣に!こういったメリハリも明確で、 一緒にやらせていただいて自分自身も成長できたように思います! バイオ6のサウンドチームは本当に素晴らしいです! - DJサンドウ :
- 素晴らしいって!ホントに最高ですね!気球に乗ってどこまでも!行きたい! では!今回の記事を読んでサウンドマネージャーという職種にご興味を持たれた読者の方も多いと思いますので、「サウンドマネージャーになりたい!目指したい!」という皆様に向けて「こんな事を勉強すると良いですよ!」といったアドバイスを頂けますでしょうか?
- SM
- 資格とかそういうのはないので難しいのですが・・・。
専門的な知識としてビジネス的なやり取りや権利知識は最低限必要ですが、
これはやる気と姿勢が明確であれば身につくと思います!
あとはクリエイティブを数字やスケジュールに落とし込んで考えられる思考が必要なので、とにかくエンターテイメントが大好きで、これをよく理解して楽しめること! そして!それがどうやって成立しているのか!という仕組みを勉強し、考えられる癖を身につけることだと思います。
例えばライブコンサートがあったとして、アーティスト以外にどんな役割の人がいて、どんな動きをしているからこのステージが成り立ってるんだ! という風に考えてみるとかですね。わかりにくいですかね^^; - DJサンドウ :
- いえ!イエイ!よく分かります! つまり大事なのは想像力ですね!私も左脳と右脳を満遍なく使います! では!最後に本作をプレイして頂いているユーザーの皆様へ向けて一言!
- SM
- はい!本作は、カプコンのサウンドクリエイターと素晴らしい外部パートナーの皆さんによって作られた、まさに手抜きなし、本気で遊びを考えた集大成だと思います!
ゲームそのものを楽しんでいただきたいのももちろんですが、音楽!セリフ!効果音!どれもこれも最高のこだわりとバランスによって成立しております。そこをほんの少し意識して「あ、今の曲かっこいい」「今の足音リアルー!」とか思っていただけると、作り手側としてこんな幸せなことはありません。ぜひこのエンターテイメントを楽しんでください!
ありがとうございました! 次回はリードコンポーザー編をお届けします!