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イベントカットのお仕事。

  • 2016年7月4日(月)

みなさんこんにちは、藤井紀秀といいます。
逆転裁判シリーズに携わるのは「逆転裁判4」「逆転検事2」に続きなんと3度目、
「逆転裁判6」では、モデル制作やイベントカット、ミニキャラの絵などいろいろとやらせていただきました。

今回はその中でイベントカットについてのお話を。

一応最初に軽く説明させていただくと、イベントカットとはストーリー展開上の要所要所で使用される2Dイラストの事。
「写真」「手紙」など小道具的なものから「犯行の瞬間」「イメージ描写」など象徴的なシーン等々いろんなものがイベントカットという扱いになっています。

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    これや

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    こういうの

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あとこんなの、

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ココロスコープ中の絵もイベントカットのお仕事になります。

…で、ここからが本題、今回はこのイベントカットが1枚1枚どうやって作られていくか、
それをネタバレのない当たり障りのない箇所として1話の「犯行現場写真」を例にとってご説明させていただこうかと思います。

イベントカットが出来あがるまで

【工程その1】

まず企画サイドから発注書が到着。ストーリーや謎解きに必要なお約束やルールなどが書かれた詳細な図面になります。

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「写真」系のイベントカットはストーリーや謎解きに大きく絡んでくるため制約が多く、作画の手間と難易度もメチャ跳ねあがります。

【工程その2】

発注書をもとにラフを起こしていきます。
人体や背景パース、小物など、あらゆるものに気を使いながらの作業。

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いろいろ微調整しつつ形にしていきます。

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【工程その3】

なんやかんやあって企画や布施アートディレクターのチェックをかいくぐりつつ、もう少しで完成かな?

…と思ったのも束の間、ゲームの難易度調整による修正依頼が!
指摘ポイントの拳銃と巻物が分かりにくいので目立たせてください
こういう調整はゲームの難易度、ひいては面白さに直結してくるので、ものすごく大事です。

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はい、修正できました!次!

【工程その4】

今度こそ完成!!!!!

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…と思ったのも束の間、企画から今度は仕様調整の依頼!
「左手と血の位置などを変更してください
…なるほど。証言や指摘とムジュンがあったら大変なコトになりますから、こういう調整もまた本当に本当に大事です。

【工程その5】

今度こそ正真正銘の完成!!!

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絵的な細部のクオリティアップも行ってバッチリだ!

イベントカット作業 ~完~

…如何だったでしょうか?
たった1枚のイベントカットが出来上がるまででもとてつもなく”手まひまかけてこさえている”ことが判っていただけたかと思います。

逆転裁判6では、以前のシリーズよりもさらにクオリティが上がったモデル、モーション、その他のセクションに負けないよう、イベントカット班も物凄く頑張りました!

今回は特に、犯行現場写真や証拠品といった裏方的な絵だけじゃあなく、ドラマチックな一枚絵もたくさんたくさん用意されています。

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その中に少しでも、プレイしてくださった皆さんの心に響いた絵があったならば、クリエイター冥利に尽きるというモノです。

では、これからも逆転裁判シリーズをよろしくお願いします。

ぼくのおハナシは以上です。
次回は逆転裁判のシナリオ担当のひとりにして伝説のオペレーター、名人こと江口さんの登場です。おたのしみに!!

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