2019年3月28日
[成歩堂龍一のミステリークイズ] 第58回:「エスペランザ・ホテル」
糸鋸「そ、そろそろッスね‥‥」
警官A「はい‥‥、き、緊張しますね」
御剣「糸鋸刑事」
糸鋸「わぁ!み、御剣検事‥‥どうして現場に!」
御剣「うむ、今回の密売グループに関する捜査は、検察、警察の威信をかけたものだ。万が一にも失敗は許されないのでな」
警官A「(‥‥それで、検事自らが出張ってきたってことか)ご、ご苦労さまであります」
御剣「それでは、状況を説明してもらおうか」
糸鋸「えー‥‥おとり捜査官の活躍により、ようやく密売グループとの接触に成功したッス。組織の全容は不明な点も多いッスが、今日の午後、ここエスペランザ・ホテルの1021号室にグループの幹部が訪れる予定ッス。すでに部屋には捜査官が待機しているッス」
御剣「ただし‥‥部屋を訪れる正確な時間もわからない上に、その幹部の素性人相も不明というわけだな‥‥」
糸鋸「そうなんッス。不用意に動くと幹部を取り逃がしてしまう可能性もあるッス。確保は慎重に行う必要があるッス」

――それから数分後‥‥
物腰の軟らかい男「コンコン(ノック音)‥‥‥‥あれっ失礼しました。自分の部屋に戻ったつもりだったんですが、階数を間違えたかな?」
――ドアの前に立っている男は、バツ悪そうに頭を下げてその場を去っていった。
糸鋸「アイツが密売グループの幹部ッスかね?」
警官A「しかし、取引を持ち掛けるような素振りは見えませんでした。様子をうかがっていたのでしょうか‥‥」
警官B「また、そちらに人が向かっています!」

浮気を疑っている男「ガンガンガン(先ほどとは異なり荒っぽくドアを叩く音がする。どうやら蹴り上げてもいるようだ)おい、いるんだろ!お前がここで浮気をしているのは分かっているんだ。出てこい!‥‥ってあれ‥‥‥‥部屋を間違えたかな」
――自分が勘違いしていることに気付いたのか、ドアの外の男は急におとなしくなっている。何度も首を傾げながら、すごすごと立ち去って行った。

警官B「こ、今度は、そちらにホテルのスタッフと思われる人物が向かっています!」

ハウスキーパー「掃除をさせてほしいのですが‥‥。えっ掃除を頼んだ覚えはない?変ですねぇ‥‥確かに1021号室と聞いたのですが‥‥すぐに確認してきます」
客室係「お客様‥‥何か私共のスタッフに失礼がありましたでしょうか?」
――清掃員と思われるスタッフとドアの前でやり取りをしていると、ホテルの客室係が声をかけてきた。もちろん、ホテルのスタッフが密売グループの幹部である可能性も捨てきれない。もちろん、おとり捜査官もその辺は心得ている。

客室係「そうでございましたか。大変失礼しました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
――そう言うと2人は別々の方向に去っていった。

糸鋸「立て続けに来訪者が4人現れたッスけど、どれも密売グループの幹部っぽくはないッスね。」
御剣「(なんだ‥‥この違和感の正体は‥‥‥‥)はっ!今すぐホテルを封鎖しろ!先ほどの4人から事情を聴く」
糸鋸「えっ!あの中に幹部がいたッスか?す、すぐに確保してくるッス!」

御剣が犯人だと断定した人物は

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