ミステリークイズ

2011/04/01

[ミステリークイズ] 第9回:「寒い朝に」

初冬のこと。
とある豪雪地帯に初雪が夜どおし降りつづけ、いきなり40cmほど積もった翌朝。
地元の富豪の家に空き巣が入り、現金や宝石が大量に盗まれたという通報があった。
用があって家を空けていた夜のあいだに侵入されたらしい。

その近所に、空き巣の常習犯で過去に何度か実刑判決を受けたことのある男が住んでいたことから、警察は男の犯行を疑い、彼の一人暮らしの家を訪れた。

屋根には昨夜の雪が降り積もり、烏がとまって足跡をつけている。
家は少し古いが窓はがっしりしており、軒先には長いつららができていた。

玄関前にはこの住人のものであろう足跡が残っている。
チャイムを鳴らして男が出てくるのを待っている間、散歩から帰ってきたらしい隣の家の犬がじゃれついてきたので、玄関前は警察官と犬の足跡だらけになった。

飼い主が慌てて犬を抱きかかえ、「ごめんなさい!うちの犬、人が大好きで…」などと言っているところへ、男がねぼけた顔で出てきた。



「なんの用だ?」
警察官「昨日の夜、あなたはどこで何をしていましたか?」
「ぶしつけになんだ。おれは夜どおし知り合いのスナックで飲んでいて、さっき帰宅したばかりだよ」
警察官「本当ですか?」
「スナックに問い合わせてもいいが、そもそもおれの息を嗅げばわかるだろう」
そう言いながら、ふーっと吐いた男の息は、たしかに酒臭かった。

しかし知り合いのスナックなら、偽のアリバイを証言するよう頼んだ可能性はあるし、ただ酒臭いだけでは夜どおし飲んでいた証拠にはならない。
ただ、いくら前科があるとはいえ、何の証拠もないまま男をしょっぴく訳にはいかない…

しばらく考え込んでいた警察官は、ふとあることに気づくと、こう言った。

「スナックに行ってたのは嘘ですね?詳しい話は署で伺いましょう。」

警察官は、何を見て嘘に気づいた?


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