ミステリークイズ

2015/12/24

[成歩堂龍ノ介のミステリークイズ] 第6回:「警察嫌いの暗号」

男は激痛に耐えながら思案していた。ドアの向こうからは罵声が聞こえてくる。

男は悪名高い金貸しだった。故に、倫敦中で忌み嫌われていた。ボディーガードを常に側においていたのだが、今日に限って一人で行動していた。それがばれていたのか、たまたまなのか。いずれにせよ、男は、そんな日に、自宅前で待ち伏せていた、かなりのカネを貸し付けている債務者に腹部を刺された。

男は自分を刺した犯人を渾身の力で殴りつけ、相手がひるんだすきに自室に戻り、ドアの鍵をかけた。このドアは大砲でもない限り破りあけることは不可能だから、犯人の追撃はとりあえず心配ないが、良い状況とは言えなかった。

男(目がかすむ‥)

助けを呼ぼうにも家には誰もいないし、ドアの外には犯人がまだいるだろう。そもそももう、動けそうにない。頭はまだはっきりしているが、恐らく、自分はもうすぐ死ぬだろう。

ポケットを探る。良い具合に紙とペンが入っていた。せめてこれに犯人の名前を書いて‥そこまで思ったとき、男は今まで警察から受けた、数々の不愉快な事柄を思い出した。男はこの世の何よりも、倫敦警視庁というものを憎んでいたのだ。

何も正直に教えてやることもない。
男は最後にその冷酷な頭脳を最大限動かした。そして、うってつけの暗号を思いついた。

犯人を許すわけにはいかない。だが、警察をも困らせたい。だから、これをダイイングメッセージとするのだ。男は震える手でその暗号を書き付けた。意外と愉快な自分の最期に微笑みながら。

倫敦警視庁のグレグソン刑事は、一枚の紙切れを睨んでいた。それは先日、遺体となって自宅から発見された、金貸しのアクドーイ・マネーの残したメモだった。

グレグソン「あいつめ‥。死んでからも我々をおちょくりおって‥‥」

そのメモには意味不明な数字の羅列と、そしてその下にはアクドーイが書いたのであろう「優秀な君たちならすぐに解ると期待している」という皮肉が残されている。



??「はっはっは!何を難しい顔をしているんだい、ミスター・グレグソン!」
グレグソン「貴様には関係のない話だ、ホームズ‥‥。って、なんで貴様がここにいる!」
ホームズ「僕がここにいちゃ、おかしいのかい?」
成歩堂「少なくともフツーではないですよ‥」
グレグソン「留学生まで!」
成歩堂「いや、僕は今、担当している事件のことで用があって‥」

そこにいたのは弁護士の成歩堂 龍ノ介(なるほどう りゅうのすけ)と、グレグソンの天敵とも言える世界一有名な探偵、あのシャーロック・ホームズだった。

ホームズ「トーゼンだが、僕は暇つぶしでぶらぶらしていたところ、事件の匂いをかぎつけたというわけさ!」
グレグソン「暇つぶしでこんなところに来るな! 誰だ、こいつを入れたやつは!」
ホームズ「まあ、まあ、グレグソン君。ところでその興味深いメモはなんだい?」
グレグソン「これは‥‥クッ! お前にはゼッタイに教えない!」
成歩堂「(‥‥そりゃあ、捜査の資料なら部外者には見せられないよな‥‥)」
グレグソン「お前はもしかしたら! たぶん! 恐らく! このメモの謎を解いてしまうかもしれない! そうすると、お嬢様がそれを小説に書く! すると、また私の名前は間抜けな刑事として、倫敦中に広まるのだ!」
成歩堂「(思っていた理由と違うぞ‥‥)」
ホームズ「そうかい。でも僕はもう内容を覚えてしまったし、そのメモが意味するところも解った気がするのだが」
グレグソン「なにぃぃぃーーー!!」
ホームズ「それにその机の上に広がっている君の手帳に書かれているのは、何の事件かは解らないけれど、容疑者リストだろう? この暗号は多分、こいつに関係しているんじゃないのかな?」
グレグソン「やめろー!! 謎をとくなぁぁぁーーー!!!」
成歩堂「(気の毒に‥‥)」

以下、容疑者リスト。
トレイル・キッカンシャー(鉄道員・男性・33歳)
デガケニー・シューホーン(靴屋・男性・28歳)
カジニーラ・オイソガシー(主婦・女性・35歳)
モフク・オクヤミー(葬儀屋・男性・40歳)

ホームズの言う、暗号に関係しているだろう人物は?


バックナンバー

関連記事

今週の逆転通信

2018年10月4日
「逆転四コマ」を更新!
2018年9月27日
「成歩堂龍一のミステリークイズ」を更新!
2018年9月21日
「『舞台 逆転裁判』最速先行抽選販売」を掲載!