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第三十二回 デビルが歩む魔界への道(前編)

さて皆さん、いよいよ6月18日(木)の発売もカウントダウンの中、 イーカプコン限定版『デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション』 は、すでに予約済みですか?
ダンテ、トリッシュ、レディが劇中で食べるピザ、その箱をモチーフに、サントラCDや追加コスチューム、小冊子「プロダクションノート」など、特典満載に詰め込んだ、この商品。





便利屋「デビル メイ クライ」内での食事シーン、皆さん覚えていますか?







【ディレクターが語る『デビル メイ クライ』の“本質”とは!?】
さて、以前の カプコン伝説第29~30回『蒼と紅の魔人の物語』 では、『デビル メイ クライ』の歴史解説と、『スペシャルエディション』に関して、藤井プロデューサーにインタビューを行いました。

そして今回は、『デビル メイ クライ』シリーズ育ての親、『2』以降のディレクターをすべて務める 伊津野英昭氏 が登場!
藤井プロデューサー とともに、今回の『スペシャルエディション』制作の経緯と、登場キャラクターに関して語っていただきました。
超貴重なお話満載 です!
どうぞ!


――今回の『デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション』は、バージルに加え、トリッシュ、レディ追加と、ボリューム的に“大増量”という印象でした。この三人の追加は、当初から想定されていたのでしょうか?

伊津野: 実は最初の企画段階では、 トリッシュとレディはいなかった んですよ。

――え、そうなんですか?




当初はプレイヤーキャラとして追加予定が無かったという、トリッシュ&レディ。
今となっては意外です。



藤井: ボクは、 こんなにプレイヤーキャラが増えるとは思ってなかった んですけどね(笑)。
当初はネロ、ダンテにバージルを加えた三人のプレイヤーキャラで「スペシャルエディション」を作る予定でした。
開発も、2015年春発売予定だったので、その限られた期間で出来ることを想定し、制作に入ったんです。

伊津野: ただ、期間内・予算内にやれることを最大で模索した結果、 ファンの要望に応えるならばレディ・トリッシュも入れるべきだろう 、とねじ込んで。
自分は、この期間なら 余裕で出来る と思っていたんですけれど(笑)。

――(笑)。今回は、『スペシャルエディション』という部分で、ストーリー的な部分は追加が無いのかと思っていたのですが、レディやトリッシュが便利屋「デビル メイ クライ」の店でダンテと別れてからフォルトゥナで集合するまでの流れや、バージルと古いフォルトゥナとの関わりなど、ストーリー面も充実している印象を受けました。その辺は、『4』を作っている時点で、想定されていたのでしょうか?

伊津野: 『4』制作時には、とくに想定はしていなかったです。
ただ、レディやトリッシュがストーリーに関わっているのは『4』の時点であったので、そこを切り替えて、 今回は彼女たちの視点でお話を描こう 、と組み込んだんです。
もともと、ムービーシーンは バージル分の予算しかなかった んですが、その方法だとレディ、トリッシュそれぞれのムービーが追加できる、ということで、スタッフ全員の知識とトンチを総動員して(笑)、彼女たちのムービーシーンも盛り込みました。




ムービーでのレディ。
髪や襟の浮彫りなども非常にディテールが細かく、高いクオリティですね!



藤井: カットシーン内のアクションシーンも、かなり控えめにする予定だったんですが、後から見ると、プロデューサー的には 相当に増量 してますね。

――バージル、トリッシュ、レディの追加で、心がけたことはありますか?

伊津野: トリッシュは『デビル メイ クライ 2』のとき同様に、ダンテと同じ動きになるので安く作れますよ、と ウソをついて 、追加を決めました(笑)。
レディも同様に、重火器はダンテやネロの動きの流用で、追加になるワイヤーアクションも、ネロのスナッチの動きを取り入れるので楽です、と、 これまたウソついて 追加して。
このキャラを追加する根回しが大変でした(笑)。
ただ、プレイヤーキャラが5キャラもいると、どこか似てしまうキャラが出るゲームも多いのですが、 “少なくとも、ナンバリングのデビルではそんなゲームにはしない” と心に決めて、そこは完全に違う遊び方になるように、調整しました。




レディのワイヤーショット。
銃器中心で戦う彼女の、もう一つの武器になります。



藤井: 今回は、プレイヤーキャラ5人を いかに差別化し、トガッたキャラにするか 、というところがキモでした。
よく、この短期間でここまでトガッたゲームになったな、と思います。
キャラごとに全然違う遊び方になっているので、そこを見てほしいですね。

――レディは、この五人の中では唯一純粋に「人間」キャラです。自然と、銃を中心に使うキャラになりますが、銃器中心のキャラは『デビル メイ クライ』の中では初めてのキャラだと思うので、その辺で作ることに難しさはありましたか?




5人中、唯一 “人間”であるレディ。
銃火器を中心に、悪魔と戦います。



伊津野: レディは本当に遊び方が全然違うので、 使ってみるとすごく楽しい と思います。
遠距離中心の戦いということで、調整はすごく大変でした。
『デビル メイ クライ 2』を作ったとき、銃を強めに調整したんですが、そうすると、 銃をぶっ放しているだけで何とかなるゲームになってしまう んです。
彼女は初めてプレイヤーキャラになるわけですが、銃器中心の戦いになるということで、「カリーナ・アン」を遠距離で連射していればOK、という “アウェイ” キャラにならないよう、苦労して調整しました。

藤井: 近距離、中距離、遠距離それぞれに適した銃 があるんですが、攻撃判定の適正距離があるので、強力な遠距離攻撃を、近距離でも撃てば良い、というキャラではないんですよね。
さらに、遠距離はタメ攻撃になるので、タメている間は動けない。
そこで頭脳プレイも込みで敵との距離を計るのも、戦いにおいて重要なポイントになります。




カリーナ・アンだけではなく、さまざまな銃を使って戦うのがレディのスタイルです!



――なるほど。トリッシュに関してはいかがですか?

伊津野: 彼女に関しては、また違ったアプローチを取りました。
けっこう複雑な操作を要求されるダンテをベースに、 コマンド派生を中心に、より簡単・お手軽にスタイルチェンジや武器切り替えを遊べる ようにしました。




コンボ中心に戦いを組み立てるトリッシュ。
かなり扱いやすく調整されています。



藤井: 個人的には、 “武器切り替え”は『デビル メイ クライ』の遊びの象徴、要(カナメ)のひとつ なので、それを操作から削るのは、思い切った印象を受けましたね。

伊津野: やはりダンテは、けっこう使いこなすのが難しいですから(笑)。
かといって、オートマチックにお手軽に遊ぶ感じにもしたくなかった。
それで、コマンド派生で、武器切り替えやスタイルチェンジを選択できるようにしました。
かなりやさしく、『デビル メイ クライ』の爽快感を楽しめる キャラに調整されたと思います。
これをダンテ自身でやるのは難しかったので、トリッシュだからこそ成立した部分はありますね。

――バージルに関してはいかがでしょう?




居合を中心に戦うバージル。
その威力のすさまじさが、画面からもうかがえます!



伊津野: バージルは・・・開発でよく “天井が見えない” という表現を使うのですが、バージルはまさに天井が見えない、遊び方の深みが、底の見えないキャラになったと思います。
あと前作のユーザーが7年ぶりに遊んだときに、リハビリ無しでも爽快感を変わらず体験できるよう、気持ち強めに調整しています。
大きく攻撃を食らうとすぐ死んでしまうような、少し難度の高い部分もありつつ、 シビれるカッコよさを体現している と思うので、そこを楽しんでください。
今回も、キャラクターの調整は徹底しましたので、同じ配置の敵でも、キャラクター選択によって、まったく違うゲームが楽しめるハズです。




バージルvs.ベリアル!
『スペシャルエディション』ならではの、夢の対決です!



【キャラクターたちの本質は?】

――今回、プレイヤーキャラとして5キャラが使える形になりますが、それぞれのキャラクターについて、伊津野さんや藤井さんが、どのように捉えているかお伺いできますか? まずバージルはいかがでしょう?




ダンテの双子の兄、バージル。
兄弟でも、その生き様はかなり違います。



伊津野: バージルは、 純粋に“強さ”を追い求めているキャラ ですね。
本当にそれ以外のことは、彼にとってどうでも良いし、興味も持たない。
反面、強さに関しては貪欲ですし、父親に最強の魔剣士を持つプライドもあり、 強ければ何でもいい 、という人間です。
ダンテに対しても、その点で “お前とは違う” という想いを抱えていますね。

藤井: バージルはダンテを見下しているのではなく、生きている方向が違うので、 “お前とは生き方が違う” ということを、強く感じているのだと思います。




直線さが攻撃にも表現されているバージル。
その強さは折り紙つきです。



――ネロに関してはいかがでしょう?




こちらは今回の『スペシャルエディション』限定、プロトタイプコスチューム版ネロです!



伊津野: ネロは、 まだまだ未完成 なんですね。
彼は、年齢的にも無鉄砲なところも、 『3』のダンテにカブる んです。
ただ、ダンテと違うのは、 純粋にキリエのために動く 、というのが行動原理にある。
そこはバージルにも近いところもあって、ストイックなんですね。
そうじゃない部分は「ウゼえよ」「やりたくねえ」と、どうでも良い。
ダンテが “スカした熱血漢” であるなら、ネロは より純粋に“熱血漢” 寄りの、感情が分かりやすいキャラクターですね。




スナッチ発動中のネロ。
この右手の能力が、『4』の事件のカギとなります。



――ひるがえって、ダンテはいかがでしょう?




『4』のダンテ。
『3』のヤンチャな時期を通り越した、落ち着きを感じます。



伊津野: ダンテも、昔はネロ的な時期があったと思うんですが、『4』のダンテに関しては、 30代の大人の余裕のあるカッコよさ 、という部分を強く出していますね。
一周まわった男の余裕というか、20代ではオンナにもがっついていたけど、今は若いときほどがっついた感じではない。
自分たちが目標にしたい、年季の入ったカッコよさ 、という部分を持ったキャラです。
高●純次さん的な、というか。

藤井: 高田●次さんですか(笑)。
ちょうど 声優さんの対談 でも、同じ話題が出ていたんですよ。
森川(智之)さんも、 大人として目標にしたいカッコよさ 、というところを言われてました。

伊津野: ダンテの声優の森川さんが、ほぼ僕と同じ世代なんですよね。

藤井: 逆に、ネロ役の石川(界人)さんは、世代も含めて本当にネロそのまんま、という印象で、 「そのまま演じてくれれば良い」 と、収録時にお願いしました(笑)。

――声優さんが、バッチリとキャラにリンクしていたということですね。興味深いです!




渋みが増した『4』ダンテ。
日本語のセリフも必聴です!



・・・さて、今回はここまで!

次回は、 トリッシュとレディについての開発見解(!?) と、アクションゲーム『デビル メイ クライ』の原点として、カプコンの歴史の重みを感じる 伊津野さんの重大発言が!?


後編は6月11日(木)更新予定です。
お楽しみに!!



 

パッケージ

商品名
デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション
対応ハード
PS4/Xbox One/PC
価格
<PlayStation®4> ディスク版:4,490円+税 ダウンロード版:4,157円+税
<Xbox One> ディスク版:4,490円+税 ダウンロード版:4,180円+税
<PC> ダウンロード版:4,157円+税
発売日
PlayStation®4/Xbox One版 2015年6月18日予定 PC版 2015年6月24日予定
ゲームジャンル
スタイリッシュアクション
プレイ人数
1人
CERO
C(15歳以上対象)
リンク
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