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『デビル メイ クライ』シリーズを愛する週刊ファミ通編集者たちが、実際に『デビル メイ クライ HDコレクション』をプレイ。
当時の思い出で振り返りつつ、新たに生まれ変わった『デビル メイ クライ HDコレクション』をレビューする。

 月夜に現れた美女トリッシュにいざなわれ、悪魔が徘徊する"マレット島"に降り立った主人公ダンテ。本作は、剣と銃でスタイリッシュに戦うダンテを操作し、孤島にそびえる古城の謎を解きながら、悪魔を地獄送りにしていくアクションゲームです。オリジナル版が発売されたのは2001年といまから10年も前のことながら、私も当時、最高難度の"ダンテ マスト ダイ"までをクリアーした身。HD化したとはいえ、ゲームの内容が同じならイイ感じでプレイできるはず。「やったるわ!」と、カプコンさんに乗り込んで、プレイしてきました。

 トリッシュとともに孤島へ来たものの、彼女とは別行動……というか置いていかれたので、ダンテはひとりで進んでいくことに。城へ向かう途中、頭上にかかる橋と天蓋付きの小さなスペースがあり、「あれ、あそこは……」と記憶に引っかかるものを感じて向かうと、隠されていた"ブルーオーブの欠片"が出現! 本作にはこのように、特定の場所に立つと隠しオーブが手に入るポイントがいくつも存在。石像が持っている槍の先や、ふつうは行かないような場所など、"気づき""腕"が要求されることが多いだけに、見つけたときは「あったー!」とテンションが上がります。そうそう、『デビル』って、アクションだけでなく、こういうお遊び要素も充実してたよなぁ。隠しミッションがあったり……と、懐かしい気分で先へ。古城の内部に突入です。

 本作はミッションをクリアーしていく形で進んでいき、ボスを倒したり仕掛けを解いたりと、その目的はさまざま。ミッションのボリュームもちょうどよく、飽きずに進んでいくことができます。ストーリーは王道でシンプル。イベントシーンの演出は必見で、カッコいいながらも、ときに「えっ!?(笑)」と"(笑)"が付いてしまうようなコミカルさがあったりします。いい意味で突き抜けているのがまた魅力。だって、剣を調べたらいきなり心臓串刺しにされたり、その後平然とそれをゲットしてプロモーションビデオ風に振り回すとか、おかしいでしょ!?

 そして、何と言ってもアツいのは悪魔とのバトル。序盤から敵がモリモリ出まくって、油断すると雑魚らしからぬ体力の削りかたをしてきます。エグい! すべての敵が、どういった動きをしていて、攻撃の予兆を見せていないかをつねに把握していないと、すぐに大ダメージを受けてしまう。ダンテの動きは操作感覚と目の端で確認するくらいで、斬って斬って避けて! 斬って避けて撃って! とまあ忙しい。敵である悪魔の個性づけが巧妙で、戦いの中で"避けるべき攻撃"と"攻めるべき隙"を見極め、そこを突いて倒したときの達成感はたまりません。「おお、私ちょっとうまいんじゃない!?」と、ソノ気になっちゃうんだよね。敵が出現するとロックな曲がかかって、気分を盛り上げてくれるのもポイント。この曲がまた、かっこいい!

 ちなみに、集めた"レッドオーブ"を消費して、近接武器の技の習得やアイテムの購入を行い、ダンテを強化することも可能。バトルでは、敵の攻撃を華麗にかわし、多彩な技をスタイリッシュに決めていくことで評価が上昇するため、技の種類が多いほど戦いやすくなります。近接武器や銃器は複数あり、自分好みの組み合わせを選ぶもよし、敵に合わせて変えるもよし。格闘武器もあるので、ちょっと違うゲームみたいな感覚で遊べたりもします。

 そんなこんなで、いくつかのギミックを解き、最初のボスであるファントムのもとへ殴り込み。コイツはサソリのような尾を持つクモのような悪魔で、当時はこのファントムが"序盤の壁"などと言われたものでした。最初のボスにしては強く、「あー、あいつね!」と、覚えている方も多いんじゃないでしょうか? 確か、背中が弱点で、上に乗ってダメージ与えるんじゃなかったかな~、と、おぼろげな記憶でピョンピョンと跳んでみるものの、ツルリと落ちてしまうダンテ。あ、あれ? その後、背中に乗ることだけにこだわり続けたものの大してダメージを与えられず、こちらの体力が削られていき、アッサリ倒されてしまいました。お、おかしい。昔は背中をザクザクしていた記憶があるのに。

 その場からやり直せる"イエローオーブ"を使い、再戦。背中は……まあいいや。ファントムは堅く、背中のほかには頭部しかダメージを与えることができません。そこで、チャンスに"デビルトリガー"を発動し、ザクザクと斬り込んでいきます。このデビルトリガーが、彼の切り札。じつは悪魔と人間のハーフであるダンテは、敵を攻撃すると溜まるゲージを消費し、悪魔に変身することで絶大な攻撃力を発揮するのです。ところが、序盤はあまり長時間変身できないので、すぐに元の姿に戻ってしまう。ジワジワ攻撃して、ゲージが溜まったら変身して攻撃、という流れをチマチマとくり返すダンテ。お、おかしい。昔はもっと華麗に(以下略)。結果、ファントムを倒すことはできず、取材時間が終わってしまいました。くやしい!

 とまあ、内容には悔いが残りましたが、プレイ自体はとても楽しいものでした。なお、これは後から気づいたことですが、イベントで一部モデリングの粗が見えたりしたものの、バトルや探索時は、ビジュアルがまったく気にならなかったんですよね。37インチのモニターで遊ばせてもらったのですが、全然平気。HD化スゲェ。過去の作品をプレイするとき、ビジュアルのクオリティーや、インターフェースなどが気になって気力が削がれることがあるのですが、本作に関してはそのあたりは問題ないでしょう。しっかりとした"ゲームらしさ""攻略の楽しさ"が詰まっている作品だけに、プレイしたことがない人にはぜひ手にとってもらいたいし、以前プレイした人も、再プレイに耐えうるものになっているのでご安心を。最後のミッションまで驚きが詰まった『デビル メイ クライ』シリーズ1作目、またやり込みたくなりました!