2013年9月13日
モンスターハンター4発売記念特集 Vol.2
モンハン最高!ふぉ~!!
モンスターハンター4のサウンドメイキングインタビュー!
Vol.2はBGM特集です!
インタビュアー
それでは、本作のテーマ曲「旅立ちの風」を制作する上で気をつけた事や制作中のエピソード等をお教えください!
コンポーザー
そうですね、テーマ曲はゲームのイメージと大きく関わる所なので、制作はやはり気を遣いました。ですが、ゲームのストーリーや絵を見ながら想像してワクワクしたものです。そして、藤岡ディレクターと話し合いながら、ああでもない、こうでもない。という感じで作りあげていきました
「冒険」というのはモンスターハンター4の 大きなテーマでもあるんです
- インタビュアー
- モンモンハンハン!本作でご担当された業務内容を教えて下さい!
- コンポーザー
- 今作での楽曲の方向性をディレクターと話し合いながら決めたり、ゲーム中の音楽の演出(実際にゲームで遊ぶ際にどのように鳴らしたら楽しいか? 効果的か!?)などの仕組みの考案や、PVなどの映像に音楽を付けたり BGMのスケジュールの管理など、主に音楽に関わる部分を担当させていただきました。
- インタビュアー
- コンポーザーと言えど曲制作のみに留まらず、演出やシステムの考案等 業務内容が多岐に渡る所がゲームサウンドクリエイターの特徴であり魅力ですね! それでは、サウンド面での演出やシステム等で 特にこだわった部分や新たな試み等をお教え頂けますでしょうか。
- コンポーザー
- 今作では「狂竜ウイルス」という見るからに危険な感じのするウイルスが 存在するのですが、狩りに夢中で背後から近づくモンスターの「狂竜ウイルス化」に気が付かないと大変な事になるかも!?っという事で、今回は新たにその狂竜ウイルス感染を知らせる怪しげなサウンドが流れるようになっています。不穏な音が聞こえたら要注意ですよ~! 狂竜ウイルス化曲「発症」
- インタビュアー
- おお~!不穏な感じがムンムンしますね! おや、これは何ですか?
- コンポーザー
- はい!これは「ディジュリドゥ」というオーストラリアの管楽器です。「ブオォォォォォ」という低音が魅力の楽器で、狂竜ウイルス化曲でも不穏な雰囲気を演出する音色の1つとして使用しているんですよ!
- インタビュアー
- ほおお、確かに狂竜ウイルス化を演出するのにはぴったりの楽器ですね! エイフェックス・ツインさんもびっくりしているでしょう!
- インタビュアー
- モンスターハンターシリーズはディレクターと深くコミニュケーションをとりながら 曲を作り上げていくスタイルが特徴的ですね! それでは、テーマ曲「旅立ちの風」を少し聴いてみましょう!
MH4テーマ曲「旅立ちの風」 - インタビュアー
- おおお~!今すぐ冒険に旅立ちたくなるような、壮大にして爽快、ワクワクする曲ですね!
- コンポーザー
- ありがとうございます! 「冒険」というのはモンスターハンター4の大きなテーマでもあるんです。
「最高の日本の音」をゲームに乗せて皆様にお届けしたい
- インタビュアー
- 今回はオーケストラ収録をモンスターハンターシリーズ初のコンサートホールで 行ったという事ですが、収録の意図を教えてください。
- コンポーザー
- ホールでの収録はホール特有の響きと言いますか、色んな楽器が一つの場所で一斉に演奏するのでその力強さと、全体を包み込むような優しい響きを合わせ持っていると個人的に思っているのですが、今作は力強い楽曲が多いのもあり、刺々しい力強さではなく温かみのある力強さが欲しかったとうのがホールで収録した大きな理由の一つです。 あともう一つは編成が大きいのもありまして日本のスタジオでは入りきらなかったというのもありますね。 オーケストラの収録風景
- インタビュアー
- 確かに、ホール独特の響きや奥行き、一発録りならではの一体感や躍動感が本当に魅力的ですね!そして!演奏は!なんと!東京フィルハーモニー交響楽団さんが担当されているとの事ですが、東京フィルハーモニー交響楽団さんに演奏をお願いした理由を聴かせて頂けますか?
- コンポーザー
- 東京フィルハーモニー交響楽団さんに演奏をお願いした理由は…昨今日本のゲーム音楽を海外で収録する事も多いと思うのですが、モンスターハンターの場合は世界観も相まって日本生まれの日本育ちという印象でしたので、そのモンハンという世界に一番しっくりくる音楽って何だろう?とずっと考えていたのですが、やはり日本で作られたモンハンを、国内で最高の演奏をして頂ける方たちの「最高の日本の音」をゲームに乗せて皆様にお届けしたい。という思いからこの様なカタチになりました。
- インタビュアー
- メイドインジャパンへの熱い想いがたくさん詰まっているのですね! 感動で涙が溢れてきました!素晴らしい演奏と素晴らしい録音がゲームの魅力をより引き出しているように思います!
- インタビュアー
- 本作はプレイヤーがキャラバンの仲間達と供に「旅」をするという事で、拠点がいくつか存在すると伺いました!その拠点である村の曲を制作する上でのこだわりや、制作中のエピソードをお聞かせください!
- コンポーザー
- そうですね、村曲の制作で気を付けた点は、ストーリーや絵を見て想像するのはもちろん、その場のSE(効果音)、環境音など全てが揃った時に邪魔にならず、けれどもその場の空気を彩る楽曲(にしたい!)という所でしょうか。 制作時はメンバー皆、遠い目をしながら想いを馳せていた気がします。
- インタビュアー
- ただ単にBGMとして制作するのではなくSEや環境音と混ざった上でどう聴こえるか、どう演出できるか、という事を考えながら曲を作り上げていくのですね。これもゲームサウンドならではの魅力ですね!
気持ちを奮い立ててくれる小気味良いSE、呼吸をすれば香ってくるような新鮮な環境音、たくさん取り揃えております。
- インタビュアー
- では、CAP’STONEをご覧の皆様だけにこっそり教える制作秘話を 教えてください!
- コンポーザー
- 実は…今作のテーマ曲、この曲になる前にもう一曲別の曲があったのです。 幻の一作です!
- インタビュアー
- 幻の一作...気になります!現在のテーマ曲「旅立ちの風」は 多くの試行錯誤の上に出来上がった至極の逸品という事ですね! それでは、本作のおすすめサウンドスポットをお教えてください!
- コンポーザー
- いっぱいあるのですが...私はチコ村の波打ち際の環境音(波や風の音)が好きです。 今回も気持ちを奮い立ててくれる小気味良いSE、呼吸をすれば香ってくるような新鮮な環境音、たくさん取り揃えておりますので、是非お気に入りのスポットを見つけて癒されて欲しいですね!
- インタビュアー
- そう!時代は癒しを求めていますしね! 前回の「サウンドディレクター・効果音編」でもお話がありましたがモンスターハンターの環境音は本当に心地良いですね! 最後に本作をプレイして頂くユーザーの皆様へ向けて一言お願い致します。
- コンポーザー
- 皆さま、モンスターハンター4を楽しみにして下さいまして本当に有難うございます。 皆さまのキャラバンの旅が無事で素敵なものになりますよう、心から祈っております!!
- インタビュアー
- ありがとうございました! モンスターハンターサウンドメイキングシリーズ、いかがでしたでしょうか? 9/14(土)の発売日まで残り僅か!皆様是非是非遊んでみてくださいね!