2012年12月3日
バイオハザード6
発売記念サウンドスタッフインタビュー! Vol.4
- 『バイオハザード6』発売記念特集Vol.4!
カプコン史上最大規模のサウンド制作現場の裏側に迫る!! - DJサンドウが潜入し、サウンドデザイナーに突撃インタビュー!
バイオ6はゴイスー!もちろんサウンドもゴイゴイスー!
第4回目はサウンドデザイナー編です
ゲームで音を鳴らす為の仕組みを考えて
実装するのも俺達サウンドデザイナーの仕事なんだ!
- DJサンドウ :
- バイオー!サイコー!オモロー!本作でご担当された業務内容を教えてください~!
- サウンドデザイナー(以下SD)
- 俺の肩書きは一言で言うとサウンドデザイナーだ!
サウンドデザイナーの基本的な仕事は「効果音制作」なんだが、 実はそれだけではない!ボイス収録もそうだし、 ゲームで音を鳴らす為の仕組みを考えて実装するのも俺達の仕事なんだ! ただ単に音を作るだけではゲーム中で音を効果的に鳴らすことは出来ない! そして! とにかくバイオ6はカプコン史上最高というくらい物量が半端なかった!俺が直接担当および監修したパートは以下だよ!
●ボイス全般の収録および組み込み
●プレイヤーキャラクター
●銃器
●乗り物
●システムSE
更に、効果音を効果的に鳴らして制御する為のシステム構築や検証も行った!
なんかもういろんな事を一杯やったよ! もちろん一人では不可能だったので、皆で力を合わせて頑張ったのさ! - DJサンドウ :
- ほへー!かなりの多岐に渡るパートを担当されたんですね!
まさにスーパーサウンドデザイナー!やー! - SD
- そうです!ワタスがスーパーサウンドデザイナーです!そうれ!ヒットエンドラーン!
- DJサンドウ :
- おーっと!けんちゃんナイスキーック!というワケで サウンド面での演出やシステム等で特にこだわった部分を教えてちょんまげ!
- SD
- オッケー!カモン!ラジャー! やっぱり「パートナー指示ボイス」だな!バイオハザード5でも導入されていたプレイヤーキャラクターが仲間に指示を出したり、呼びかけたりするカモン!とかゴー!とかいうボイスを、俺達は「パートナー指示ボイス」 って呼んでるんだけど、確か正式名称もそうだったよな?スタッフー!
- スタッフ:
- 『はい!そうです!!』
- SD
- それに関して、今作では同じセリフでもシナリオの状況に応じて 違ったテンションで呼びかける!そして答えてくれる!ようにしたんだ!
例えば敵に見つからないように静かに進む場所では囁くような声になり、 逆に手強い敵と対峙しているような危機的な状況では叫び声になる!
- SD
- 「遊んでくれるユーザーさんの皆様の気持ち」と、 「プレイヤーキャラクターの気持ちを近づけたい!」 という思いから、始まった演出だな!没入感ってやつだ! これに関しては開発当初からどうしてもやりたくて、かなり試行錯誤したので 満足いく仕上がりになっていると思うよ!
ボタンを押せば、音が鳴る!当たり前かもしれないけど
それを当たり前にした先人に感謝だ!
俺にとってのゲームのインタラクティブ性の基本はこれさ!
- DJサンドウ :
- 出ましたね!没入感演出! 確かに自然過ぎて逆に気付かない!って方もいるのでは ないでしょうか!? もしかしたら「言われるまで気付かなかった!」っていうのがリアルな没入感音演出に対しての一番の褒め言葉かもしれませんね! では、本作の売りの一つとしてのSEは何でしょう!
- SD
- 耳障りの良い目立つところで言えば各プレーヤーが持つガジェットのSEさ!音を聞いただけでも「あっ!バイオハザードの音だ!」って思ってもらえる位に 個性を出す為、それぞれのガジェットのデザインや個性に合わせて、 外部協力会社さんと共同で考えて制作したんだ! もう!ありとあらゆる、考えられるだけの ピッ!ピュー!ギュイーン!ペコン! なんて音を用意して吟味しまくったよ!
- DJサンドウ :
- おー!なんだか楽しそうですね!それピー!ピー! おい!いい女だぜ!お前どっちを選ぶ!
- SD
- もちろん!現実世界にある、あらゆるガジェト、電子機器、電化製品、乗り物、 自動販売機、時計、駅や電車で流れる音なんかも研究しまくったさ! やっぱり、その音に決まった「いきさつ」「理由」っていうのは必ずあるんだよ! 記号としての「音」というモノを考えた先人の知恵には感謝!リスペクトだ! ボタンを押せば、音が鳴る! 当たり前かもしれないけど、それを当たり前にした先人に感謝だ!俺にとってのゲームのインタラクティブ性の基本はこれさ! 普段の生活で耳をすましてごらん! 巷では色んな音が鳴っているからさ! まっ、バイオ6のガジェットのSEが 実際の携帯電話の操作音なんかになったら最高に嬉しいぜ!
世界を作ることが出来るって意味では
ある意味ゲームクリエーターは神なのかもしれないな!
ってもちろん冗談さ(笑)
- DJサンドウ :
- 今作は武器の発砲音にかなりの「こだわり」があると聞いています! その辺のお話を聞かせてください!話してください!
- SD
- おっ!きたか!ラジャー! プレイヤーが撃つ銃の響きを
●屋外で撃った時
●狭い部屋で撃った時
●広い部屋で撃った時
状況に応じて変化するようにしているんだ! もちろん、ユーザーさんのゲーム世界に対する没入感を高めたい! って気持からなんだけどね! 俺は本当にゲームが好きなんだ! - SD
- バイオ6以前に担当したタイトルでも色々な工夫はしていたんだが 今回は更に細かい設定をしているんだ! 距離感や空気感というモノに、とにかくこだわったと言えるね! その細かい積み重ねがゲーム全体の雰囲気を作るんだ! 「今その場所にいる感覚」の演出とでも言えるかな! 世界を作ることが出来るって意味では、ある意味ゲームクリエーターは神なのかもしれないな! ってもちろん冗談さ(笑)
- DJサンドウ :
- CAP’STONEをご覧の皆様だけにこっそり教える秘密の・・・ってありますか?
- SD
- ゲームを進めるとジープを操縦するシーンがあるんだ! その時左スティックを押し込むと…おっと、そこはお楽しみだぜ!
- DJサンドウ :
- 最後に本作をプレイして頂いているユーザーの皆様へ向けて一言お願いします!
- SD
- シリーズ過去最大規模のゲームボリュームで、 とにかく楽しめる要素のみで構成されたバイオハザード6! サウンド部分だけで言っても、ただ歩いている場面でさえ よくよく聞いてみるとビックリする位に色々な音が絶妙に鳴っているので、 そういった部分も是非楽しんで欲しいぜ!そして感謝だ! ありがとう!サンキュー!俺はゲームが大好きなんだ!
ありがとうございました!
次回はコンポーザー編をお届けします!