INTERVIEW

2014年12月5日

モンスターハンター4G発売記念特集 Vol.1





大好評発売中!『モンスターハンター4G』!
発売記念特集Vol.1と題しまして、今回はSEの秘密に迫ります!


思わずユーザーさんが怯んでしまうような演出を目指しています。

DJサンドウ
大好評発売中!モンスターハンター4Gのサウンドについて 藤岡ディレクター(以下、藤岡D)、サウンドディレクター(以下、SD) に色々とお話を伺います。SDは今回どのようなお仕事を担当されたのでしょうか?
SD
今回MH4Gではサウンドディレクターとして運用面とクオリティー面の 責任者という立場で参加させていただきました。 その他、制作を行う上でのツールに関して担当プログラマさんにお願いしたり 自分で作るなど、速く・安全に進める上でのテクニカルな部分も担っておりました。
DJサンドウ
まさにサウンドチームの大黒柱ですね!SEの演出で特にこだわった部分はありますか?
SD
MH4の時に立てていたコンセプトなのですが、 モンスターが咆哮するとか、大きな攻撃を繰り出してきた時に思わずユーザーさんが 怯んでしまうような演出を目指しています。 モンスターが咆哮した時に「こいつ本当に倒せるのか?」と思わせるような・・ そういった感覚が伝わっていれば良いなと思っています。 その他にこだわった点としてはコラボ周りの音作りですが、 ユーザーの方に楽しんでもらえるような仕掛けを沢山入れていますので、 是非楽しみにしておいてください。
藤岡D
前作から、色々な他社さんとのコラボレーションが増えてきていています。 見た目に関してはデザインが上がれば自ずと出来てくるのですが、 音まで楽しむという所がMH4では完遂しきれなかったという思いがあり、 MH4Gではサウンドに変化も楽しめる作りにしています。 これは、今回コラボが沢山あったという事も起因していますが、 せっかくのコラボレーションですし、モンハンの世界観とは少し異なりつつも 懐かしい音が聞こえるような、フックになる事を何かしたくて、 (今回は往年の名作ゲームとのコラボも多く、僕もその世代で育ってきたので…。) 「できるだけの事はやってみよう!」という想いで挑みました。 他社様のご協力もあり、良いものを作る事が出来たと思います。
SD
サウンドスタッフも皆楽しみながら制作していました。
藤岡D
昔の音が触れるというところで、とても楽しそうな感じはありましたね。 制作中今が一番楽しんでるんじゃないか?というテンションでした(笑) 8bitの音が作れる!となった途端みんな前のめりになってましたね。
SD
コラボにおけるサウンドはモンスターハンターの世界観に別の世界観を入れるという 作業で、多少無茶が出来る(良い意味で)個所でもあるので、楽しみながら 作れたのかもしれません(笑) そんな開発側の楽しい気持ちが遊んでもらっている皆様に伝われば良いなと思います。
DJサンドウ
なるほどなるほど、それではユーザーの皆さん、コラボ企画も引き続きお楽しみください!

元々モンスターハンターのモンスターボイスはとても迫力があるので、
それを超える迫力のボイス作成にチャレンジしました。

DJサンドウ
今回はデモシーンやムービーシーン等も多数追加されていますが、こだわりの点を教えて下さい!
SD
少し専門的なお話になるのですが、オープニングやエンディング モンスター登場デモなど、より良い演出を作る為に BGMとSEスタッフ間の連携を深めて作業を進めました。 ダイミョウザザミの登場デモ等が分かりやすいですが、 SEとBGMがリズム良く演出していたり。 是非その辺も聞いていただけると開発スタッフとしてはうれしいです。
DJサンドウ
藤岡ディレクターはデモ・ムービーシーンに関して何かこだわりなどありますか?
藤岡D
僕がデモシーンのサウンドにおいてこだわり、スタッフに伝えていたのは 「ゲーム中の音をあまり意識しすぎないで制作してください」というところです。 インゲーム中とデモ中でプレイヤーやモンスターが同じ行動をとっていたとしても、 デモの中で臨場感のある音にしてほしいというオーダーをしました。 ですので、画面に映っていない要素でも、音はちゃんと仕込んで、 つながりをしっかりイメージできるようにしたりとか… そういった見えない部分までこだわって制作してもらってます。
SD
その他、ストーリーの中で村人に危険を知らせる警笛があるのですが、 その音は自分でホラ貝を吹いて収録しました。 まさか自分がホラ貝を練習する事になるとは思いませんでしたが、おかげさまで『ホラ貝吹き』という新たな称号を得る事が出来ました(笑)
DJサンドウ
より、モンスターハンターの世界に没入できるような演出が施されているのですね!では、制作中苦労した点はありますか?
SD
4Gではモンスターがさらなる進化を遂げると言うか、 凄い事になっていきますのでその辺りの迫力を どのように演出していくかはとても苦労した点です。 元々モンスターハンターのモンスターボイスはとても迫力があるので、 それを超える迫力のボイス作成にチャレンジしました。 担当者からは「これ以上は無理です!」と弱音を吐く場面も…(笑)
藤岡D
あったあった(笑)
SD
僕自身も「本当にできるのだろうか?」と確信はなかったのですが、 でもチャレンジしてみようという気持ちで進めました。 サウンドの仕事を長くやっていると、 限界や壁みたいな物が作る前に見えてしまう瞬間があるのですが、 藤岡Dディレクターの客観的なアドバイスがあったからこそ、 その壁をぶち破って完成に至ったのではないかと思います。

■セルレギオス 声変化
SD
この音声はセルレギオスの咆哮ボイスを録音したものなのですが、 頭から『通常時』→『疲れ時』→『狂竜化時』→『更に進化した状態』と なっておりまして、咆哮1つ見てもプレーヤーとのやり取りの中で 変化していく事が確認してもらえると思います。
藤岡D
難しいんですよね。そもそも今回進化するモンスター達は、 状態変化しなくとも強いモンスターばかりなので、 声はそもそも個性があるし、迫力も既に出すだけ出してるんです。 それを踏まえた上で、「更に上の強い状態」ですので 「より一層強くなりました!」という事がユーザーの方に伝わる演出が必要でした。 単純に音量を上げただけでは意味がないですし…。

『鉄工所が動いているようなモンスターにしてほしい!』
という要望がありまして
一瞬頭が真っ白になった事がありました。

DJサンドウ
なるほど、普通があってスーパーがあって、スーパーウルトラがあって、 エクストラスーパーウルトラがあって、更にその上をいけ!という事ですよね(笑)
藤岡D・SD
そうですそうです(笑)
DJサンドウ
うなぎで言ったら並があって、上があって、特上があってその上をいけと。
SD
その上なんてないよ~って。
DJサンドウ
もう山椒振るぐらいしかないですよね!(一同 笑)まあでもその山椒の部分がうまく機能できたという事ですね!
SD
そうですね(笑) 最終的にはうまくまとまりました。
DJサンドウ
藤岡Dとサウンドチームの連携があってこそ!ですね。それでは、制作秘話があれば教えてください!
SD
エンジンをモチーフにしているモンスターがいるという内容を伺っていたので、 サウンドもエンジンをモチーフに組み立てていたのですが、藤岡Dディレクターに 途中経過を確認してもらった際、 『鉄工所が動いているようなモンスターにしてほしい!』 という要望がありまして一瞬頭が真っ白になった事がありました。
DJサンドウ
鉄工所はエンジンよりイメージ的にかなり大きいですからね!
SD
そうです。何!鉄工所が生きてるの!って(笑)でもそのモンスターを眺めていると自分の中でも なんかしっくりき始めて『なるほど!』とか思いながら 作っていたのを記憶しています。また、そのモンスターの ボイスを作る際に「くじらのような大きな音」 というオーダーもあったのですが、サイレンの音を加工してボイスを作成しました。 電子的な音を有機的に仕込んで、くじらのような音をつくるという 結構面白いチャレンジをしています。
藤岡D
サイレンの音については初耳でした(笑)動作音に関しては結構難しかったですね。 色々な金属が付着したでっかいモンスターがうねるように動くので、 鉄と鉄がぶつかって軋むような音だったり、 巨大な鉄がゴンゴン動いていくようなイメージにして欲しいなと思い、 「動く鉄工所」というオーダーをしました。
SD
とてもしっくりくる例えでした。
DJサンドウ
そういえば、鉄工所にも実際に行ったと伺いました。
SD
はい。ツーリングがてらに行ってみたのですが、 当然中に入れるわけではなく 実際には遠目に眺めてきたという表現が的確かもしれません。 特に神戸港のガントリークレーンが鳴らす音はイメージに近かったですね!(笑)
DJサンドウ
「動く鉄工所」のサウンドがどのようなものか、是非その迫力を 実際にゲームプレイしながらお楽しみください!という事でそろそろお時間になりました…最後に、ユーザーの方々に一言お願いします!
SD
過去の村の復活、そこで繰り広げられるストーリー、 そしてモンスターのさらなる進化とMH4とは一味違う遊びが詰まっています。 サウンド面でもさらなる進化を目指して、 スタッフ一丸となって制作を進めてきましたので 是非皆さま手にとって遊んでいただければと思います。 特に他社とのコラボクエストで得られる報酬に関しては、 サウンドも色々と仕掛けを用意していますので その辺りも楽しんでいただけますと幸いです。
藤岡D
SEだけではないのですが、MH4Gは様々な要素がリメイクされてる作品で 昔のままを持ってきても環境も違うし、聞こえ方も変わるし 古臭い音に聞こえても嫌だなという思いがあって… そういった中で「どうしたら新しい表現が出来るのか?」とか、 「より良い音に聞こえさせるにはどうするべきか?」 といった所を色々模索しつつ、サウンドメンバーが 楽しみながらいろんな音を足してくれました。 是非サウンドボリュームを大きくして、 もしくはヘッドホンで楽しんで頂けたらと思います。
DJサンドウ
藤岡D、SD、ありがとうございました!次回はBGMについてのお話を伺いたいと思います!お楽しみに!