CAPCOM

Profile

木下 大貴
プログラマー(システム開発)
2016年入社

現在までのMain Project

「モンスターハンターエクスプロア」を皮切りに、数々のソーシャルゲームのサーバーサイドの制作を担当。現在はコンシューマーの新規タイトルでサーバーサイドの制作に携わっている。

想定ユーザー数の8倍という驚異的な体験

学生時代からカプコンのゲームが大好きで、特に「モンスターハンターフロンティア」は、友人と一緒に相当やりこんでいました。大学の授業で簡単なゲームを作る機会があり、それをきっかけにゲーム業界への就職を志望するように。入社後、システム開発室に配属以来ずっとモバイルのソーシャルゲームのサーバーサイドの業務に携わってきました。一番印象に残っているのは、「モンスターハンターライダーズ」のリリースですね。想定の8倍という驚異的なユーザー数を叩き出したんです。見たことのない数字だったので、サーバー班全員が呆気にとられました。幸いクラウドサーバーだったのでスケーリングによって素早い対応ができ、サーバーダウンすることなく無事に運営できました。クラウドサーバーじゃなかったら・・・と考えると冷や汗ものですね(笑)。

モバイルで培った知見をコンシューマーに

現在はコンシューマーゲームの新規タイトルで、サーバーのAPIの実装業務を担当しています。コンシューマーゲームのサーバー業務に携わるのは、実は入社以来これが初めてなんです。最近ではモバイルに限らず、家庭用のコンシューマーゲームでもオンラインプレイがほとんどなので、サーバーはもはや必須。とはいえ、「サーバーありき」で開発が進められるモバイルゲームと違い、コンシューマーゲームの場合は開発サイドにもそこまでサーバーは意識されていません。他にも、モバイルはユーザーが通信費を気にしますが、コンシューマーではその必要はないなど、文化の違いみたいなものを感じますね。今後ますます不可欠になっていくサーバーに対する情報を社内に発信していくことも、サーバーエンジニアとしての仕事のひとつだと言えます。

「面白いゲーム」をサーバーが支える

オンライン化されることによって、コンシューマーゲームも中長期的な運営を見越した設計が求められるようになりました。仮に、半年に一度のアップデートがあるタイトルなら、それをいかにスムーズにできるようにするか。例えば、ユーザー設定のデータが5項目から10項目に増えたら、データベースの持つデータの形が変わることになります。そういった構造的な切り替わりにも対応できるように、サーバー設計の初期段階から考慮しておく必要があります。それを私たちサーバーサイドがしっかり担うことで、タイトルの開発チームは純粋にゲームの面白さだけを追求することができるわけです。ユーザーが楽しめるゲームを作るための縁の下の力持ちとして、責任は重いですが大いにやりがいのある仕事です。

ある1日のスケジュール

9:30〜 出社
10:00〜 API実装
14:00〜 クライアント班と相談
APIでやり取りするパラメーターについて
14:30〜 API実装、実装したAPIをクライアント班へ提供
16:00〜 企画の仕様相談
16:30〜 API実装

この日の仕事のポイント

APIとは、クライアントとサーバーが通信してデータのやり取りをするための仕組みのようなものです。サーバーエンジニアというと、デスクに座って何時間も黙々とパソコンの画面と向き合っている、そんなイメージがあるかもしれませんが、実際には意外と他セクションとの打ち合わせも多いですし、開発中のゲームのテストプレイに参加して、アイディアや意見を出すことも積極的にやっています。

休日の過ごし方

仲の良い友人とボイスチャットをしながらゲームを楽しむことが多いです。関東住まいの友人が多いので、年に一度ほど集まって一緒に遊びに出かけたりしていますね。

My Possibility 〜私の感じる無限の可能性〜

以前は、自社でマシンを準備してサーバーを立てるのが当たり前でしたが、いまやクラウドサーバーの時代。AWS(アマゾンウェブサービス)やGCP(グーグルクラウドプラットフォーム)などのクラウドサービスも、ものすごい勢いで進化しています。それに伴ってゲームも進化していく中で、とにかく「面白いゲームを作る」ことができる環境を支えるため、私たちサーバーサイドはそのための知見を蓄えていきたいです。サーバーとゲームの進化に、まだまだ大きな期待と可能性を感じています。