CAPCOM

Profile

永江 敬祐
総合職(事業)
2016年入社

現在までのMain Project

入社以来、ゲーム作品のデジタル経路での販売戦略に一貫して携わる。現在はマーケティング戦略部データ分析室の一員として、カプコンのめざすデータドリブン経営の推進に日々尽力している。

ゲームの持つ未知数の可能性が決め手に

大学では映画理論や映画史を研究していました。映画と比べるとビデオゲームの歴史は浅く、日進月歩で進化し続けている業界です。だからこそ、5年後、10年後のゲームがどういうものになっているのか想像もつきません。その無限の可能性に魅力を感じ、ゲーム業界に絞って就職活動を行いました。学生時代からゲームは趣味として楽しんでいましたが、中でも「バイオハザード5」は特に印象に残っています。今振り返ってみても、ハイクオリティなグラフィックやシューターというジャンルの前線を意識したゲーム性など、グローバル市場で勝負できるタイトルを作るんだという、メーカーとしての気概を強く感じる作品です。

エクセル初心者からデータ分析の道へ

入社後、あらゆる販売データを定量的に分析する業務に就いたことで、最初は戸惑いも感じました。学生時代は芸術作品に対する定性分析を中心にやっていたので、エクセルさえまともに扱えないところからのスタートでしたから(笑)。入社2年目から、デジタル販売の大容量データから得られる知見を販売戦略に活かそうという機運が高まりました。その頃から、100万桁を超えるようなデータソースからのレポート作成に取り組むようになり、最初は何もかも手探りの状態でした。会社としてもあまり前例のない領域へのチャレンジだったので、自力でBIツール(※)を研究し、データベースや統計に関する知識を身に着けて行ったことで、自分のできることを広げてきたという感じです。そういった困難にぶつかって、それを乗り越えてきたことが、今の自分の自信につながっていると思いますね。

※ BIツール:「ビジネスインテリジェンスツール」の略。大量のデータを集めて分析し、経営管理や売上のシミュレーションなどに活用することで、企業の意思決定をサポートするツール。

デジタル販売の時代をデータで切り拓く

ダウンロード販売の比重がますます増えている今、ゲームの売れ方そのものが以前とは大きく変化しています。今は過去作も含めた膨大な数のタイトルに、ユーザーがいつでもアクセスできる時代。だからこそ、セールプライスになっている過去のタイトルも含め、どうすれば販売数を最大化できるかを考える必要があります。また、デジタル化が進んだことで、これまでゲームのマーケット規模が小さかった国での売り上げが目立つようにもなってきました。今後は、個々の販売施策はもちろん、会社全体の経営判断においても、私の仕事に対する期待や責任はより一層大きくなっていくと感じています。できることを着実に積み重ねながら、その期待に応えていきたいです。

ある1日のスケジュール

9:00〜 出社・メールチェック
9:30〜 データベースおよび作成資料に関する問い合わせに対応
10:00〜 販売実績の週次報告資料作成
11:00〜 データベースの設計に関するミーティング
13:00〜 販売予測の月次報告資料作成
15:00〜 予測の精度向上のための方法論検証
16:00〜 販売企画資料に関するすり合わせ
17:00〜 与えられたテーマに関する調査資料作成
18:00〜 メールチェック

この日の仕事のポイント

この日はたまたまミーティングや打ち合わせもある盛りだくさんな一日でしたが、日によっては丸一日ひとつのことを試行錯誤しながら取り組んでいることもしばしばです。週次や月次でのレポートなどルーチンで取り組むミーティング用の資料作成業務に加えて、例えばセールの値引き率に対する各国の国別の反応性をまとめたレポート作成のようなアドホック的なものと、資料作成は2種類に大別できます。

休日の過ごし方

学生時代と変わらず、ゲームをプレイしたり映画を観たり、時には美術館に行ったりして過ごしています。気の合う仲間と、最近のゲームについて語り合ったりすることもあります。

My Possibility 〜私の感じる無限の可能性〜

すでに、カプコンのコンシューマータイトルは70%以上がダウンロード販売。この傾向は今後もますます高まっていくでしょう。そんな中で、経営や開発に対してマーケットデータから得た知見を提供することが私のミッションだと考えています。今後は、単に販売データを分析するだけではなく、その次のステップとしてより精度の高い将来予測にも取り組んでいきたいと思っています。さらには、定性データにも視座を置いた分析手法を確立して、データドリブン経営を支えていく新たなフレームワークを作っていきたいですね。