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西暦1560年、夏−。 天下統一を目指し、京の都へ向かって駿河を進発した今川義元の大軍は、その日、尾張の国、田楽狭間に駐屯した。 だがそれが彼の運命を変えた。 わずか2000の手勢を連れた織田信長が今川の本陣を急襲したのだ。世にいう「桶狭間の戦い」である。 首尾よく今川義元を討ち取った信長だったが、その直後、敵の放った一条の矢が信長の喉を射抜いた。 開いた口は言葉をつぐむことなく空を仰ぎ、どうと倒れる信長。 その様子を高台から見物してた一人のサムライがいた。 明智左馬介秀満(あけちさまのすけひでみつ。)−。 歴史に名を連ねる武将たちの誘いも断り、気ままに旅をする左馬介は、やがて本能寺で謀反を起こす明智光秀の甥であった。 それから一年後・・・。 美濃の国、斎藤義龍(さいとうよしたつ)の居城・稲葉山城で、兵や腰元が次々に消える奇怪な事件が起きていた。 義龍の妹“雪姫”より「稲葉山城」で不穏な影があるとの手紙を受け取った左馬介は、真実を調べるべく、仲間の女忍者“かえで”と共に稲葉山城に向かった。 |