カプコンIR 投資家の皆様へ

文字サイズ

  • 標準
  • 大きく

おすすめルート

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

開発者インタビュー2012

06. 取締役専務執行役員 コンシューマゲーム事業管掌  一井 克彦/ マーケティング統括を経て、2006年に常務執行役員に就任。2011年4月よりコンシューマエンターテインメント事業統括本部長およびCS開発統括を務め、開発組織改革とグローバル展開に注力。2011年6月より現職。

市場の切り口は「プラットフォーム」と「地域」 ボーダレスな展開でコンテンツ価値を最大化

―    昨今のゲーム業界では、ハードの高性能化、プラットフォームの多様化やオンライン機能の充実など、大きな変化が起きています。まず初めに、現在の市場に対する考えを教えてください。
一井:  現在の市場は、大きく2つの視点から考える必要があると思います。まず1つはゲーム専用機やPC、モバイルといった「プラットフォーム」の観点からです。ユーザーの嗜好とともに、ハードの需要は常に変化しており、近年ではゲーム専用機の他にPCや携帯電話(スマートフォン)でゲームをする人も急激に増加しています。カプコンではゲーム専用機に向けたソフト開発のノウハウやコンテンツ資産が豊富ですので、まずはゲーム専用機で生み出したコンテンツを、すべてのプラットフォームへ展開しています。
―    いわゆる「マルチプラットフォーム戦略」ですね。
一井:  そうですね。現時点では、最初はゲーム専用機向けに開発をしていますが、ユーザーが存在する限り、プラットフォームの垣根はありません。プレイスタイルが多様化した今だからこそ、ハードに制限されないコンテンツメーカーであるカプコンにとっては収益を拡大するチャンスになると考えています。
―    ゲーム機を持っていない人にも、アプローチが可能になりますね。
一井:  もちろんPCや携帯電話は昔から存在していましたが、特に携帯電話がゲームのプラットフォームとしてここまで本格的に稼働してきたのはこの数年です。ハードのトレンドは時代によって変わりますので、私たちは時代に即応してコンテンツを柔軟に展開する必要があります。
―    最近では特にスマートフォンの普及拡大が著しいですが、カプコンではどのように対応しているのでしょうか。
一井:  モバイルコンテンツ市場へは3つの方法でアプローチしています。1つは、海外マーケットを中心とした「ビーライン」です。『スマーフ・ビレッジ』がグローバルでヒットしていますが、カプコンのコンテンツを使用せずライセンスキャラクターを活用していることが特徴です。2つ目は、オンライン・ソーシャルゲームを担当する「東京開発部」です。『モンスターハンター フロンティア オンライン』の制作・運営を担当する部門でしたが、その運営で培ったスキルをソーシャルゲームでも活用するため、昨年組織を再編しました。現在では約250人が所属し、オンラインゲームおよびソーシャルゲームの両面でカプコンを支えています。さらに3つ目は、モバイル向けのアプリを開発する「大阪開発部」です。家庭用ゲームのノウハウを活用した横展開として、スマートフォン向けの次世代アプリ型ゲームを開発しています。
―    家庭用ゲームとソーシャルゲームでは、決定的に何が違うのでしょうか。
一井:  家庭用ゲームの場合はパッケージの発売が1つの区切りですが、ソーシャルゲームやオンラインゲームはサービスインしてからがスタートです。ユーザーの動向を見ながら、継続的にイベントやコンテンツを提供していきます。ただ現在では、家庭用ゲームでも追加のダウンロードコンテンツなど、ゲームをより長く楽しむためにオンラインでの継続的なサービスの提供が行われていますので、次第にこの垣根は無くなっていくと思います。
―    では次に、市場に対する2つ目の視点を教えてください。
一井:  2つ目は、「地域」の視点です。これまでもカプコンは欧米市場の重要性を訴えてきましたが、現在は欧米に留まらない「グローバル」な市場として取り組んでいます。誤解いただきたくないのですが、このグローバル戦略というのは、必ずしも「1つのコンテンツを世界中で売る」という意味ではないということです。

―    どのような意味でしょうか。
一井:  各地域にはそれぞれ特徴があります。日本で人気の「逆転裁判」や「戦国BASARA」は海外では必ずしも同じレベルで受け入れられる訳ではありません。一方海外では「バイオハザード」や「ストリートファイター」を初め、シューティングやアクションのジャンルが圧倒的な人気を誇っています。そのため、1つのゲームを無理矢理同じレベルでグローバル展開するのではなく、メインターゲットの市場はどこかということをしっかり理解しつつゲームを開発することが重要だということです。特に開発においては、現地の感性を上手く取り入れることがポイントです。また、実際に海外で展開する際には現地での効率的なマーケティングも必要になります。いつ、何を、どのように情報発信するのか。綿密なターゲティングが求められます。
―    海外子会社とも連携を図っているのでしょうか。
一井:  はい。一例として、カナダのバンクーバーには開発子会社があり、主に欧米をターゲットとしたタイトルの開発を行っています。また、アジアではPC(オンライン)ゲームの人気が高く、『モンスターハンター フロンティア オンライン』で培ったノウハウを活かせると考えています。今年の夏に設置した台湾オフィスのほか、既存の香港、韓国の子会社を足掛かりに、今後アジアに向けてはオンラインゲームやモバイルゲームを中心に勝負を仕掛けていきたいと考えています。このように、日本をはじめとしてグローバルにタイトルを開発する体制を構築しつつあります。
―    その他の地域にはアプローチをしているのでしょうか。
一井:  新興国では特にロシア、東欧、南アフリカ、インド、中東の市場が急激に拡大し、合算するとドイツやフランスといった主要国に匹敵するほどの規模になっています。ただ、この地域に参入するにはローカライズが必須ですので、2013年までに、従来英語のみだったキャラクターボイスを5~7カ国、テキストを13~15言語まで増強することで対応していきたいと考えています。
開発者インタビュー2012トップへ
  1. 06. 取締役常務執行役員 コンシューマゲーム事業管掌 /一井 克彦
  2. 05. 常務執行役員 P&S事業統括 /江川 陽一
  3. 04. ビーライン・インタラクティブ, INC. CEO /湯浅 緑
  4. 03. CS開発統括 東京開発部 部長/  杉浦 一徳
  5. 01. CS開発統括 編成部 プロデューサー/ 平林 良章
  6. 02. CS 開発統括 編成部 プロデューサー/  江城 元秀

開発者インタビューアーカイブ

  • 2018年
  • 2017年
  • 2016年
  • 2015年
  • 2014年
  • 2013年
  • 2012年
  • 2011年
  • 2010年
  • 2009年
  • 2008年
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • IRトップページへ
  • 経営方針
  • 会社情報
  • 財務・業績
  • 株式・債券情報
  • IR資料室
  • プレスリリース
  • カプコンのCSR
  • 個人投資家の皆様へ
  • 統合報告書2018
  • 特集:カプコンの熱き現場レポート
  • カプコン検定