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開発者インタビュー2008

04.MC開発部 / 部長 手塚 武

アジア圏におけるモバイルコンテンツビジネスの可能性

広報  モバイル事業におけるアジア圏の可能性や、開発体制についてお伺いしたいと思います。今後、アジア圏で最初にターゲットとなるのはどこでしょうか。
手塚  市場として最も確実なのは韓国だと思います。
広報  韓国のプログラムの規格や端末、通信方式は日本と似ていますか。
手塚  プログラムのベースは韓国に限らずどの地域でも似ていますが、ハードウェアの細部はかなり違います。たとえば画面サイズやメモリーの容量が違ったり、相違点が多いので、やはり同一視はできません。日本の場合は、キャリア毎に全端末押し並べて似たような形状、機能、メモリーの量、CPUの速度、画面サイズとなります。一方で韓国は日本以外の諸外国と同様、メーカーが自由に作るので、端末によって差が大きいです。
広報  例えば、LGとサムソンといった会社間比較で違いが現れてくるわけですね。
手塚  ええ、さらに同じメーカーの中でも解像度が違ったり、メモリーのサイズが違います。
広報  韓国向けにはどのようなコンテンツを配信されていますか。
手塚  韓国に関しては、現地のパブリッシャーを経由して配信しています。一番人気があるのは『逆転裁判』ですね。他にも『ストリートファイター?』や『天地を喰らう?』、それからパズルゲーム系も含め、順次リリースしています。
広報  日本では携帯ネットワーク上のカプコンオリジナルサイトがありますが、これは韓国でもあるのでしょうか。
手塚  国内外のビジネス形態は異なります。日本はやや特殊で、NTTドコモが最初に始めた月額制のサービスが中心です。一方で諸外国は従量制のサービス、すなわち単体のアプリケーションを買って終わり、というのが主流です。この場合基本的にはパブリッシャーの名前がフォーカスされず、単体のゲームの名称が表に出るというケースがほとんどです。例外的に、特集ページのような形でカプコンのタイトル群という風に取り上げられることはあります。
広報  韓国以外のアジア地域で、カプコンが注目するのは中国市場でしょうか。
手塚  もちろん注目はしていますが、ご存知の通り中国はビジネスを進める上で諸所難しい要素がありますね。現在、一定の売上を獲得しているのは台湾と香港です。
広報  台湾と香港には、やはり韓国と同種のゲームを配信しているのですか。
手塚  いえ、全く違います。韓国はカプコン本社が現地パブリッシャーと協議して、韓国市場で受け入れられそうなものを選択して配信しています。一方、香港はカプコンアジアを中心にカプコン本社の海外担当を加え、現地のディベロッパーと協力しながら製作、配信する体制となっています。一方で台湾は台湾のパブリッシャーが現地で配信したいタイトル、端末のスペックと見合うタイトルカタログの中で、彼らが希望するタイトルを配信しています。このように各地の嗜好や事情が反映されるため、配信タイトルは必ずしも同じではありません。ただし香港と台湾は共通している場合も多いので、開発を並行して行っています。
広報  台湾や香港で人気のコンテンツは何ですか
手塚  一番人気があるのは『ストリートファイター』シリーズです、これは香港、台湾だけではなくグローバルで人気があります。日本では、『バイオハザード』、『デビルメイクライ』などが、より知名度があるように見受けられますが、海外にはゲームセンターでしかゲームをしない国の人もいます。そうすると、モバイル市場において知名度の高いゲームは確実に『ストリートファイター』シリーズとなります。例えばインドやブラジルの方々は、家庭用ゲーム機が普及していないので、ゲームセンターでの印象が強いでしょう。実際、どこの国の人とミーティングをしても、「ストリートファイターは知っている」と言われます。
広報  『ストリートファイター』は全世界共通で受け入れられるコンテンツであるということですね?
手塚  印象としては、『スペースインベーダー』や『パックマン』、『テトリス』ぐらいの知名度を持っているゲームだと思います。
広報  今後アジア市場で、どのような点に注目して事業展開をされますか?
手塚  韓国に関しては、かなり先進的な市場だと感じています。韓国は既にモバイルに特化した新しいスタイルのゲームが数多くリリースされていて、それらが今後モバイルの世界で一般的になっていく可能性もあります。その点で韓国コンテンツを見習う部分もあると思います。他のアジア地域に関しては、知名度のあるゲームコンテンツ、映画シリーズなどが強い側面がありますので、カプコンの強力なコンテンツを活かしながら進めていくのが妥当かと思います。台湾では、台湾を拠点として、そこからいかに中国に入り込んでいけるか、そういう戦略を考えています。
広報  中国は全く未知な市場でしょうか。ヒットしそうなタイトルや、あるいは手ごたえなどありますか。
手塚  もちろん調査は進めていて、ある程度見えてきたポイントもありますが、カントリーイシューもあり、先に参入した企業はなかなか厳しい状況と聞きます。リスクを除きながら取り組む対策をしっかり考えてから進出すべきだと考えています。中国やインドは狙い目とよく言われますよね。たしかに事実ですが、やはりタイミングや勘所を外すと全くうまみが無い。数億円投資して参入して、しかし売上が月数万円という事例も聞いています。慎重さが必要でしょう。
広報  先進的な市場の韓国、そして中国への足がかりとなる台湾をベースに進めていくのが、カプコンとしては当面の試金石になるということですね。
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  1. 07.オンライン開発部 部長 / 小野 義徳
  2. 08.店舗開発部 副部長 / 青木 純也
  3. 05.カプコン・インタラクティブ,INC.プレジデント / 湯浅
  4. 06.キャラクター・コンテンツ事業統括 執行役員 / 徳丸 敏弘
  5. 03.編成室 / プロデューサー ベン・ジャッド
  6. 04.MC開発部 / 部長 手塚武
  7. 01.編成部 部長 / バイオハザード5 プロデューサー 竹内潤
  8. 02.編成室 / モンスターハンターポータブル セカンド G プロデューサー 辻本良三

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