『モンスターハンタークロス』イラストレーターインタビュー
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さて、『モンスターハンタークロス』のイラストのひみつを解き明かす、カプコン伝説MHB出張版第二回!
第1回は読んでいただけましたか?
今回は、ガムートとライゼクスのイラストの裏側に迫ります!

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ガムート

森気楼:これもタマミツネと一緒で毛だらけのモンスターなので、一本一本、手描きで毛を描き足しました(笑)。
――ええ! これも毛が全部手描きなんですか!?
森気楼:CGだと毛がプツッと途中で切れた印象になるので、それを自然に見えるようにしています。
途中、UXデザイン室のデザイナーが聞きにきて、「どういうフィルターを使えば、この毛並みが表現できるんですか?」と訊かれて、「描いてんだよ! そんな便利なフィルター無いよ!!」と返しました(笑)。
――(笑)。
森気楼:あとツノまわりの霜・散る雪や降っている雪も、最初は小雪程度だったので、吹雪っぽく見えるように描き足しています。
――これもほぼ手描き! CGか写真素材にしか見えません!!
北島:絵として見て許せない部分があると、私はゴマかしに行くんですが、森気楼さんは全部描き足してしまうんです。
森気楼:後ろの岩などはCG素材を活かしています。
――ガムートの足の、雪の跳ね上げなどは?
森気楼:これは手描きですね。
――このリアルさで手描き! 信じられないです!!

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ライゼクス

北島:この絵のハンターは、実は初代パッケージのハンターなんです。
――あっ、ホントですね!

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こちらが、初代『モンスターハンター』パッケージイラスト。

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たしかに、同じハンターですね!!

北島:ただ、当時のデータがあまり良い形で残ってなくて、CGモデルもあまり良い形ではなかったんです。
ベースのCGも、ムービーモデルもあまり良いものが無かったので、これは森気楼さんに取り繕ってもらうしかないな、と丸投げして(笑)。
森気楼:しょうがないので顔などは、かなり描き直しました。
――え! じゃあこのハンターの顔は…?
森気楼:ほぼすべて手描きですね。
かなり昔のモデルなため、「コレを出されても…」というクオリティだったんですが、「無いものはしょうがないです」と言われて、かなり描き直しました(笑)。
――これ、CGにしか見えないです!
ライゼクス本体はどうだったのですか?
森気楼:これはほぼイジッておらず、コントラストを調整した程度、そのままですね。
北島:今回、ゲーム中のライゼクスモデル担当本人が、このCGモデルの作り込みも行なったんです。
いつもは3DSの画面に合わせて低い解像度で作っているんですが、いきなり高解像度のテクスチャーを5枚用意する形になったので、苦労していたようですね。
でも、最後はノッてきたようで、「北島さん、なんか作るのが気持ち良くなってきました! テンションが上がってきました!!」って言ってました(笑)。
森気楼:ライゼクスはよく出来ていましたね。
ただ、フォトショップで扱うデータが重くて重くて。
北島:拡張子が“PSB”ですものね。
――そんな拡張子があるんですか?
北島:通常、フォトショップの拡張子は“PSD”(フォトショップデータ)なんですが、大きいファイルだとビッグドキュメントとして“PSB”(フォトショップビッグドキュメント)になるんです。
最終的に、ライゼクスのイラストは1ファイル3ギガ近くの大きさになっていましたから。
――それはデカいですね!
森気楼:普通は使わない大きさですね。
ファイルを開いたり、保存したりするのが大変でした。
――ちなみに、この左側の後ろの木はムービーのCG素材なんですか?
森気楼:そうですね。
奥のほうは空気遠近法的にフィルター効果でボカして見せて、手前の木はレイヤーを重ねつつ、輪郭の部分は手描きで足しています
北島:これも、森気楼さんは技術があるから、レタッチで表現できるんですよね。
私はレタッチは出来ないので、ごまかす方向にいきます。
両方真逆の表現なので、よく同じコンセプトの絵で仕上げられたな、と思います(笑)。
森気楼さんは、レタッチの鬼ですね(笑)。

 

さて、今回はここまで。
次回は11月26日(木)公開!
今度は、カワイイあいつら(?)のナゾに迫りますよ!

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