ミステリークイズ

2011/03/25

[ミステリークイズ] 第6回:「暴君の最期」

山中のとある屋敷で殺人事件が起きた。

殺されたのは屋敷の主である崎村権一。殺害現場は彼の自室である。
凶器は現場に残されていたロープによる絞殺。
だが、残念ながらロープから指紋は検出されなかった。

権一はおよそ人間らしい思いやりを持たぬ暴君だったため、家族の誰もがその死をまるで悲しんでいなかった。
「動機は家族全員にある…か」
刑事は眉をしかめた。

権一が殺されたのは、彼が自室で独りになった午後4時ごろと断定。
それまでの時間は専属の介護士がずっと身のまわりの世話をしていたため、犯行は不可能な状況だった。
午後4時10分には介護士が権一のもとに戻って異状に気づき、それから10分以内に家族全員に知らせて警察に通報している。

以下は崎村家の間取図である。



刑事は屋敷の住人を集めた。
長男の太郎と、次男の次郎、そして長女の花子
権一の妻はすでに他界しているため、これで全員である。

「今日の午後4時ごろ、みなさんはどこにいましたか?」

太郎:
「私は用事があって朝から近所にクルマで外出していた。
午後4時過ぎまでそこにいたので、出先に確認してもらってもかまわないよ。
午後4時15分に帰宅したとき、私の駐車場所以外はクルマの下の地面が濡れていなかったから、少なくとも雨がやむ午後4時ごろまでは私以外の全員が家にいたことになるね」

次郎:
「僕は午後3時から、介護士さんが事件を知らせてくれる午後4時15分ごろまで自分の部屋で本を読んでいたよ。
午後4時っていえばちょうど雨がやんだ時間だね。ふと顔を上げると窓からきれいな虹が見えたのを覚えてる。
親父は西日を嫌っていつもカーテンを閉めていたから、もしあの部屋にいたら虹は見られなかったはずだよ」

花子:
「私はリビングで午後3時30分から午後4時10分ごろ、介護士さんがあわてて飛び込んでくるまでずっとテレビ番組を観ていましたわ。
生放送だったから内容を先に知ることはできませんが、私は観た番組の内容をきちんと言えますから、それがアリバイになるはずです」

刑事はこれらの証言を聞くと、「この中に嘘をついている人がいる」と言った。
ちなみに介護士などの使用人は容疑者から除外するものとする。

嘘をついているのは誰?

バックナンバー

関連記事