ミステリークイズ

2016/07/21

[成歩堂龍一のミステリークイズ] 第41回:「凶器はどこに」

海に程近いホテルの一室で、殺人事件が発生した。
警察が通報によってかけつけたときには、すでに容疑者と思われる人物はそのホテルの警備員に取り押さえられており、警備室に閉じ込められていた。
その容疑者を逮捕し、あとは動機などを探っていくだけで、事件は比較的簡単に解決するかと思われたのだが‥‥



アカネ「なるほど。凶器が見つからないんですね」
刑事「ああ。凶器が見つからなければ、証拠不十分で起訴できない恐れもある。だが、あいつがやったのに間違いないはずなんだ」

現場となった部屋で、念願の科学捜査官となった宝月茜(ほうづきあかね)が、刑事と話し合っていた。

アカネ「間違いない、というのは?」
刑事「犯行時間、この部屋の外にたまたまいたホテルの警備員が、被害者の助けを呼ぶ声と悲鳴を聞いているんだ。警備員は犯人を逃さないようにドアの前に待機し、携帯電話でマスターキーを持った従業員を呼んだようだ。しかし、部屋の中に入った時には被害者は絶命していた。喉をぱっくりと切り裂かれてね‥‥」

そして部屋の真ん中には、容疑者と思われる男が大量の返り血にまみれて立っていたという。状況証拠は十分。警察はその男を緊急逮捕することにしたのだが、重要な証拠になる凶器がどこにも見つからないのだった。
茜は部屋を用心深く見渡しながら、話を続ける。

アカネ「凶器は鋭利な刃物と考えられているんですよね」
刑事「ああ。だが、そんなものはこの部屋のどこを探してもないんだ」
アカネ「あの窓から放り投げたんじゃ?」
刑事「それも考えて捜索をしたんだが、見つかっていない。そもそも角度的にここからじゃ、下の砂浜にしか投げられない。そんなものが落ちていれば、目立って仕方ないはずなんだが、見つからない」
アカネ「‥‥あの海まで投げれば?」
刑事「ここは12階だから比較的遠くまで投げられるだろうけど、海までは遠すぎる。メジャーリーグの強肩外野手だって、あそこまで何かを投げるのは不可能だよ」
アカネ「‥‥い、言ってみただけです!」
刑事「で、ウチらだけでは何か見落としがあるかもしれない、ということで‥‥」
アカネ「この警察を代表するカガク捜査の申し子、宝月茜にお呼びがかかったってわけですね!」
刑事「そ、そこまでは言ってないが‥‥」
アカネ「ウデが鳴るわ‥‥! 指紋だろうとルミノールだろうとDNA鑑定だろうとドンと来いよ!」
刑事「(‥‥聞いてないな)」
アカネ「それにしても‥‥この部屋、なんだか遊び道具ばっかりですね」
刑事「ああ、ここは被害者が趣味を楽しむために泊まっていた部屋でね。年に何回かここに泊まっては、こうしていろいろと持ち込んでいたようだよ」
アカネ「ふうん‥‥アウトドア派なのかインドア派なのかわかりませんね。とりあえず指紋採取っと‥‥アレ?」
刑事「どうかしたか?」
アカネ「念のために聞いてみますけど、容疑者って全身血まみれなのに、手だけ綺麗になってたりしませんでした?」
刑事「ええと‥‥確かに調べではそうなっているな」
アカネ「なるほど、なるほど。でも、もしかして、ここにルミノール試薬を吹きかければ‥‥ほら出た!」
刑事「どういうことだ?」
アカネ「犯人はおそらく、これを使って凶器を隠したんです」

犯人が凶器を隠すために使ったものはどれ?

バックナンバー

関連記事

今週の逆転通信

2018年6月21日
「成歩堂龍ノ介のミステリークイズ」を更新!
2018年6月7日
「逆転四コマ」を更新!
2018年5月24日
「成歩堂龍ノ介のミステリークイズ」を更新!