ミステリークイズ

2015/09/17

[成歩堂龍ノ介のミステリークイズ] 第3回:「毒はどこから」

勇盟大学の学生であり、弁護士でもある亜双義 一真(あそうぎ かずま)と、その法務助士である御琴羽 寿沙都(みことば すさと)は、ある法学者の自宅で行われるティーパーティーに招かれ、数人の客とお茶を楽しんでいた。

寿沙都「カズマ様、これは英国式のハーブティーでございますね。口の中がスースーいたします!」
亜双義「そうだな‥‥。英国の紳士はこれを飲み、疲れを癒すと聞く」
寿沙都「このスースーに秘密があるのでしょうか‥‥どちらかといったら、口の中が疲れてしまいそうです。英国の殿方は、強靭な口内をお持ちなのですね」

そんなお喋りをしている中、事件は起きた。

「うっ‥‥うぅ‥‥!!!」

そのパーティーに招かれた客の一人が、急に喉をかきむしったかと思うと、血を吐きその場に倒れたのだ。

亜双義「‥‥!!」

警察が到着するまで、主催者である法学者がその場を保存するように命じ、すぐさま使用人を警察に走らせた。



警察が到着したのはその15分後、部屋からはその間、誰も出なかった。

亜双義「さすがだな」
寿沙都「え?」
亜双義「先生のことだ。おそらくあれは、死に方から見て、毒殺だ。先生はそれを考慮に入れて、警察が来るまでこの部屋から誰も出さなかった。証拠を隠滅されるのを防いだのだろうな。」

到着した警察官によって、法学者及び招待客への簡単な聞き取りがその場で行われた。
刑事「何が起こったのですか」
法学者「被害者が急に喉をかきむしって血を吐き、倒れたのです。恐らく毒殺ではないかと」
鑑識「ちゃんと検査しなけりゃいけないが、被害者が飲んでいたカップに残った紅茶と、他の方のカップに残っている紅茶とで、微妙に香りが違うね。確かにそこの先生の言うように、毒物が使用されたようだ」
刑事「このティーポットで、全員分の紅茶を給仕したのだね?」
使用人「さようでございます」
亜双義「そのあと使用人の彼は、厨房にひっこんだ。紅茶は各自、自分で注いでいた。被害者は俺の知る限り、2、3杯はおかわりをしていた」
刑事「ということは、使用人以外の何者かが被害者のカップに毒物を入れたということだね。皆さん、申し訳ないが、身体検査を受けてもらいますよ」
客A(新聞記者)「それはいいが、我々に被害者を殺す動機はありませんよ。それと、この事件の記事を書きたいのですが、メモをとってもいいでしょうか」
刑事「動機があるかないかは、今から我々が調べることです。メモに関しては、中身をあとで確認させてもらいますが、許可します。万年筆が壊れた? ああ、いいでしょう、部下の誰かに貸させましょう」
客B(薬種問屋)「身体検査といったって‥‥。私は今日、手ぶらで来たのに‥‥」
客C(科学者)「まあ、まあ。疑いを晴らすためですよ。それと刑事さん、この部屋の中もよくよく調べたほうがいいですな。使用された毒物が液状のものであれ粉状のものであれ、ここにそれを持ってきた容器がどこかにあるはずですからなあ」
客D(商店主)「まあ、さっさと身の潔白を証明したほうが話は早いですしね。幸い、私たちは今日この部屋から出ていませんから、もしこの中に毒を仕込んだ人間がいるなら、すぐにそれと解るでしょう」

その後、その場にいた全員の身体検査及び、部屋内の捜索が行われたが、毒の容器になり得そうなものはどこからも見つからなかった。
念には念を入れ、被害者の持ち物も調べたが、やはり容器になり得そうなものは発見されなかった。

寿沙都「カズマ様‥‥これはいったいどういうことでしょうか」
亜双義「‥‥」

やがて、招待客から、今日は一旦帰らせて欲しいという要望が出始めた。
今後の捜査に協力はするが、さすがに時間も時間だし、自分の家でとりあえずゆっくりしたいとのこと。
時計を見れば確かにもう、深夜といっても良い時間だった。

刑事「そうですね。今日は皆さんお帰りいただきましょうか。我々はこの屋敷の他の部屋の捜索をしましょう。‥‥あなた方がこの部屋から出なかったというのは本当なのですね?」
法学者「それは私が保証する」
刑事「となると、‥‥必然的に警察はあなたや、そこの使用人さんを疑わざるを得なくなりますが」
法学者「構わん。法学者として。嘘をつくのは私の最も忌避したいことだ」
刑事「そうですか。それでは‥‥」
亜双義「お待ちください。失礼を承知で申しあげるが、皆さんを帰す前に、この人をもう一度調べていただけないだろうか」

もう一度調べるべきアヤシイ人物は誰?

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