ミステリークイズ

2014/05/29

[成歩堂龍一のミステリークイズ] 第21回:「殺人は15分で」

ある日の夕方、弁護士の成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)の事務所に、刑事の番 轟三(ばん ごうぞう)が飛び込んできた。

バン「ジャスティーーーーース!」
ナルホド「そ、それって、あいさつですか?」
バン「あいさつではないよ。弁護士くん、本日は、きみをタイホしに来たのだ!」
ナルホド「え‥‥どういうことですか? いったい何の罪で?」
バン「ハッハッハ、聞いて喜びたまえ! 罪状は、殺人容疑だ!」
ナルホド「えええええ! ぼくがどうして!?」
バン「というのはただのジョークだ! 本当は、ちょっと弁護士くんの知恵を拝借しに来たのだよ。ハッハッハ!」
ナルホド「いったい、どういうことなんですか?」
バン「じつは今朝、この近所で殺人事件があってね。捜査によって、被害者に強い恨みを持つ容疑者を探し出したのだが、どうも彼にはアリバイがあるというのだよ。」
ナルホド「アリバイの裏を取るのはケーサツの仕事じゃないですか。どうしてぼくのところに来るんですか。」
バン「アリバイを崩せない現状では任意の取り調べしかできないのだが、彼は任意同行には応じないと言っている。そのうえ、今夜にも海外に旅立つらしいのだ。これはジブンの推測だが、彼は本格的に捜査が始まる前に海外に逃亡しようとしているのだろう。」

そこへ、事務所所属の芸人であり、成歩堂の養子でもある成歩堂みぬき(なるほどうみぬき)が口を挟んだ。

ミヌキ「それまでに、急いで彼のアリバイを崩さなきゃいけないんですね? 時間がないから、とにかくパパの知恵を借りたいと。」
バン「さすがは理解が早いね! スピードが最重要なこの案件で、ケーサツ組織の面倒な手続きなどはひとまず差し置いてでも、真実を追究するのが真のジャスティスなのだ! ハッハッハ!」
ナルホド「やれやれ‥‥それじゃ、とにかく話を聞かせてください。」
バン「さきほども言ったように被害者宅はこの近所なのだが、被害者の死亡推定時刻には、容疑者は高速道路の途中にあるABCパーキングエリアで働いていたというのだ。職場にも確認して、それは事実だと判明している。犯行時間は朝なので、昼休みの空き時間は利用できない。」
ナルホド「でもABCパーキングエリアなら、すぐそばですよね。ほんの少し抜け出してクルマで走れば10分くらいで往復できるんじゃないですか?」

バン「もちろん、単に直線距離でクルマを走らせれば、10分程度で往復できるだろうな。勤務中とはいえ15分くらいの休憩なら日常的に許されていたという職場の証言も得られているし、もしクルマをパーキングエリア外に止めていて15分以内に犯行が可能なら、勤務中だったというアリバイは崩れるということになる。しかし、彼はあの日クルマで通勤していた、という証言があり、彼が通勤に使っていたクルマは、ずっとパーキングエリア内の駐車場から動かされていないことも分かっている。あのパーキングエリアからクルマで被害者宅へ向かうためには、高速道路をしばらく走って、まずは次の出口まで向かわなければならない。当然、パーキングエリアに戻るときにも、手前の入口から回ってこなければならない。そうなるとそこそこ遠回りになるので、渋滞が無かったとしても往復で30分はかかったはずなのだ。さすがに30分も席を外していたら、気づかれないわけがないという職場の証言もある。」



どんな交通手段を使えば容疑者に犯行が可能だろうか?

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