ミステリークイズ

2014/04/24

[成歩堂龍一のミステリークイズ] 第20回:「覆面レスラーの最期」

「なるほど、現場となった被害者宅を見ると、かなりの豪邸です。人気レスラーというのは儲かるものなのですなあ。しかし金持ちだからといって、それが殺されていい理由にはなりませんよ。」
検事の亜内 文武(あうち ふみたけ)の陰湿な口調に、弁護士の成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)も負けじと言い返した。
ナルホド「おっしゃるとおり、いくらお金持ちでも殺されていいはずはありません。ですが、なぜ被害者の担当マネージャーが犯人扱いされなければならないのですか!」
アウチ「おやおや、この弁護人は相変わらずロクに調書にも目を通さずに法廷に出てきているのですなあ。マネージャー、つまり被告人は、被害者に莫大な借金をしていて、しつこく返済を迫られていたことが分かっているのですよ。」
ナルホド「異議あり! いくら借金があったからといって、被告人がハンニンであるという証拠にはなりません!」
アウチ「動機としては十分ですがねぇ。それに、殺されていたのは被害者の自宅です。現場の状況から、犯人は強盗などの侵入者ではなく、被害者自身が客人として招き入れた人物であることがわかっています。幼なじみで信頼されていたマネージャー以外の人物が、簡単に彼の家に入れるとは思いません。」
ナルホド「本当にそうですか? 例えば家族や友人はどうなんですか!」
アウチ「被害者は孤児として育ち、家族は無く、プロレス一筋に生きてきたため恋人や友人すらいなかった。‥‥非常に小さい字ですが、すべて調書に書いてあることですよ。裁判長、調書すら読まない弁護人相手に、これ以上裁判を続ける意味を感じないのですが。」
ナルホド「(この細かい点々模様、よく見たら文字だったのか‥‥このヒト、やることが小ズルイんだよな‥‥)待ってください! たとえそうだとしても、絶対に被告人がハンニンだとは断定できないはずです! ‥‥そうだ! 事件当日、被告人はオフの日で、釣りに行っていたと証言していますよ。」
アウチ「残念ながら、釣りに行っていたことを証明してくれる目撃者がいないので、アリバイは成立しません。それよりも、客観的で明白な事実を見るといい。被告人は被害者宅に入ることのできる限られた人物で、十分な動機もある。そして見事にアリバイがない。彼を有罪にできないのなら、法は悪人の味方ということになりますよ。」
サイバンチョ「ふむぅ、たしかにそのとおりです。弁護人に反証がないかぎり、被告人を有罪にするしかないようですな。」
ナルホド「ぐっ‥‥反証なら、あります!(考えろ、考えるんだ‥‥!)」
アウチ「ククク‥‥どうせいつものハッタリでしょう。」
サイバンチョ「もしたんなるハッタリであれば、相応のペナルティを与えます。弁護人はすみやかに、被告人がハンニンではないと思わせるだけの証拠を提示してください。」
ナルホド「(もう一度、現場写真を見てみよう‥‥何か、おかしいところがあるはずなんだ‥‥マネージャーがハンニンなら、ありえないはずのムジュンが!)」



現場写真のどこにムジュンがある?

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