ミステリークイズ

2013/05/30

[成歩堂龍一のミステリークイズ] 第9回:「スキマのある密室」

“成歩堂なんでも事務所”の所長・成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)が、事務所の所属弁護士である王泥喜法介(おどろきほうすけ)を呼び寄せた。
ナルホド「オドロキくん、先日の密室殺人の裁判の件だけど、被告人を無罪にできたんだって?」
オドロキ「はい、成歩堂さん! オレの報告を聞いてください!」

*****

オドロキ「被告人はハンニンではありません! 本を読んでいたため犯行の瞬間は目撃していませんが、いきなり銃声がして被害者が目の前で倒れたあと、扉から拳銃が投げ込まれたと証言しています!」
検事「現場となった室内には、被害者のほかには被告人しかいませんでした。さらに部屋の唯一の出入り口となる扉は内側からロックされていた。‥‥よってハンニンは被告人しか考えられないのです!」
オドロキ「異議あり! 調書には、“扉の錠は開いていた”と書いてあります!」
検事「これは失礼。より正確に言えば、錠は開いていました。しかし、ドアチェーンがかかっていたのです。錠であれば合鍵を持っていれば開けられるが、ドアチェーンは中から外さないかぎり開けることはできない。むしろ、ただの錠よりも強固な密室だったと言えるのです!」
オドロキ「ぐっ‥‥待ってください! ドアチェーンの場合、少しだけならドアを開けることができますよね。ハンニンは、このスキマから被害者を撃ったあと、凶器の拳銃を部屋に投げ入れたのではないでしょうか?」
検事「ありえません。ドアのスキマはたった数センチ。ここから部屋をのぞいた場合、狙えるのはせいぜい部屋の左側のわずかな空間のみです。しかし、被害者が撃たれたのは部屋の中央でした。たった1発で、確実に頭を撃ち抜かれている。部屋の見取り図をもう一度よく見てもらいたいものですな。」



オドロキ「ですが被告人の手からは、拳銃を撃ったときの硝煙反応は出ませんでしたよ!」
検事「それについてはフシギですが、通報したのは被告人本人ですからね。警察が来るまでに念入りに手を洗ったのでしょう。とにかく、扉のスキマから部屋の中央部を狙うことができなかった以上、ハンニンは被告人以外にありえないのです!」

*****

ナルホド「‥‥まずい状況じゃないか。本当にそこから逆転できたのかい?」
オドロキ「はい。被告人には殺害の動機も証拠もなく、ただ同じ部屋にいたことだけで疑われていました。だいたい被告人がもしハンニンなら、わざわざ自分に不利な密室を作る意味はありません。オレは、外部からの犯行が可能だったことを証明してみせただけですよ。」

ドアチェーンがかかった扉のスキマから、部屋の中央部を撃つには?

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