ミステリークイズ

2013/01/17

[成歩堂龍一のミステリークイズ] 第5回:「見えない放火魔」

カメラマンの 大沢木ナツミ(おおさわぎなつみ)が、弁護士の成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)の事務所に駆け込んできた。
ナルホド「なんなんですか? ナツミさん。」
ナツミ「なあなあニイちゃん。ちょっとこの写真、見てみィ!」



ナルホド「誰かの部屋みたいですけど‥‥これが何か?」
ナツミ「ジツは、この写真はこないだ火事で亡くなった作家の墨田七郎(すみだしちろう)センセイの部屋を写したものなんや。しかも、亡くなる前日やで。」
ナルホド「ええッ!」
ナツミ「その日、ウチは雑誌の取材にカメラマンとして同行して、墨田センセイの自宅に行ったんや。そんとき、こうしてセンセイの部屋も撮らせてもろたんや。スキマ風が吹いてくるっちゅうか‥‥まあ、良く言えば“風通しのいい部屋”やったワ。」
ナルホド「‥‥売れない作家だったんですかね。」
ナツミ「で、その翌日にあの火事のニュースやろ。せっかくの取材記事もお蔵入りになってもうてん。ところがな、センセイの奥さんがおかしなことを言い出したんや。『これは放火です』ってな。」
ナルホド「でも、ニュースでは出火元は墨田センセイの部屋で、原因は失火らしいと言ってましたよ。」
ナツミ「そうや。せやけど奥さんは『主人は決して火の不始末なんかする人ではありません』って言うねん。でも警察は取りおうてくれへんかったから、ワラにもすがる気持ちでウチに訴えてきたんや。この大沢木ナツミに頼むとは、見込みのある奥さんやで!」
ナルホド「(見込み違いだと思うけどなあ)」
ナツミ「そこでウチもいろいろ調べてみたんや! そしたら、センセイの知人の中に、センセイをかなり憎んでるヤツがおったんよ。」
ナルホド「じゃあ、その人が放火を?」
ナツミ「ウチもそいつがアヤシイ思て、こっそりアリバイなんかも調べてんけどな、火事の当日は出張で遠くに行っててカンペキなアリバイがあんねん。ただな、火事の数日前にセンセイ宅を訪問したらしいんや。」
ナルホド「アヤシイですね。そのときに時限発火装置でも仕掛けたんでしょうか。」
ナツミ「なんや時限発火装置て。そんなモン仕掛けてたら、警察が気づかんわけないやろ。ヤツはきっと別の方法を使ったんや。」
ナルホド「‥‥たとえば、どんな?」
ナツミ「それをアンタに考えて欲しいんや。火事の前日に撮ったこの写真に、もしかしたら火事のヒントがないか思うてなァ。」
ナルホド「うーん。この写真だけではなんとも。」
ナツミ「あと、取材のときに話してんけどな、センセイは睡眠薬を常用してたんやて。『これさえ飲めば、たとえひっぱたかれても朝までグッスリ』言うてたワ。」
ナルホド「つまり、センセイが寝ているあいだなら、部屋で出火したとしてもセンセイが消火したり逃げ出したりはできなかったってことですね。」
ナツミ「数日前に訪問したなら、睡眠薬のハナシをセンセイから聞いてた可能性はあるやろな。」
ナルホド「そうですね‥‥あっ!」
ナツミ「なんや、なんか分かったんか?」
ナルホド「‥‥出火させる方法が分かったかもしれません。」

墨田の部屋に放火する方法とは?

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