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カプコン伝説


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第十八回 モンハンCGイラスト特集!(後編)

さて皆さん、今回は 前回 に引き続き、『モンスターハンター』CG特集です!

カプコン対戦格闘タイトルの流れで作られていたことが明らかになった初代『モンスターハンター』メインビジュアルですが、その後の流れはどうだったのでしょう?
前回に引き続き、イラストを制作された北島サブミッションさんに訊いてみました!

北島サブミッション:2001年カプコン入社。歴代モンスターハンターメインビジュアル、CGイラストを担当。「北島“サブミッション”」なのは、格闘ゲームの使用キャラが関節技使いだったため?


【歴代MHイラストのひみつ】

-では引き続き、モンスターハンターシリーズのメインビジュアルに、コメントをお願いします!


モンスターハンターG
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北島サブミッション(以下北島): インターネットで「見上げている感じで、 首が痛くなりそうな絵 」と、感想を書かれたイラストです(笑)。
初代の広角レンズの雰囲気を踏襲しつつ、モンスターハンターシリーズを通してなんですが、『G』の付くタイトルでは、 “ナナメで勢いのある感じ” 目指して、意図的にカメラが傾いたイラストを作っています。
全体としては青を基調にしました。
右下にロゴを配置したのでパッケージでは見えませんが、ロゴの下には アイルーが隠れている 構成にしています(笑)。



モンスターハンター ポータブル
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北島: モンスターハンターで初めて“広角レンズ”ではない、遠くから見た 望遠レンズテイスト のイラストですね。
構図は、チームの山田さんからもらったラフを元に作成しています。
作ってみて、けっこう 望遠ならではの臨場感 があるんだな、と思ったイラストです。
土煙を意識して、黄色味を使っていますね。
望遠レンズは、ハンターが小さく見え過ぎてしまうデメリットがあるので、 距離感やバランス調整に気を遣いますね



モンスターハンター2(ドス)
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北島: 真正面からの構図で、 初代イラストの“正統続編”としての位置づけ を意識して作りました。
シンメトリーの構図を意識したのですが、苦労したのは色味ですね。
クシャルダオラが黒で、場所が雪山だったので、 どう色味をつけて良いのか悩みました
最終的には逆光にしてシルエットと黒を強調して、少し緑に振って色味を付けています。



モンスターハンターポータブル 2nd
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北島: ポータブルの前作が100万本の大ヒットとなったので、自分でも携帯機でゲームをやり込んでいたこともあり、 かなり気合を入れて作った イラストです。
青い風景 をバックに青中心で構成し、 黄色いティガレックスと対比 させる形で組んでいます。
背景は、もともとフラットな写真だったものを、魚眼風に加工して使っています。
ネットでは、太刀を持ってティガレックスの攻撃を避け斬りでかわすとか、 超スーパープレイの絵だ 、と言われてましたね(笑)。



モンスターハンターポータブル 2nd G
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北島: モンスターとハンターが対峙する “いわゆるモンスターハンター構図” を立て続けにやって“新鮮さ”を出しづらくなってきたので、変化をつけてみた感じです。
いつも後ろ向いてるハンターがこちらを向いているところが、差別化ポイントですね。

状況としては、ナルガクルガに大剣で斬りかかるも、機動力で 素早く回り込まれてしまった 感じです。
構成としては、 緑と黒を全体に使う ことで、大剣やナルガの残光の 赤のインパクト を出しています。
背景の写真素材が足らないので、イラスト締切一か月前に「屋久島行って良いですか?」と辻本プロデューサーに訊いて、 「もっと早く言ってくれたらなあ」 とボヤかれましたが(笑)、自腹で取材しに行って、その写真を背景に使いました。



モンスターハンター3(トライ)
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北島: ナンバリングタイトルに関しては、初代のような 王道的、怪獣映画的な空気感 を意識していますね。
ラギアクルスが“水”とは切っても切れない形のモンスターなので、 “海”“水”の表現も工夫 しています。
背景に関しては自分の足で取材に行って、画面右奥の崖が 福井県の東尋坊 、足元の水面や左奥の岩は、 高知県の桂浜 で撮りました。
日本海と太平洋のコラボレーション ですね(笑)。
水しぶきに関しては、以前、和歌山県の太地町立くじらの博物館で シャチショー が行われていたんですが(※現在は行われておりません)、そこで撮った水しぶきを使っています。
ロケは自分で行くと 空気感が味わえる ので、それを絵に活かせるのが良いですね。
色としては、“青”と“黄色”の補色で整えてます。
いわば 「カプコンカラー」 イラストですね(笑)。



モンスターハンターポータブル 3rd
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久々にロケに行きまして、 京都に錦雲渓という渓谷 があるのですが、そちらの風景を背景に活用しています。
依頼として “夜” がテーマとしてあったので、実際は夜は彩度が低くなるのですが、イメージを重視して彩度を上げて、 青を全体に配して 、ジンオウガやロゴの 黄色と対比 しています。
このイラストに関しては、ちょうどモンスターハンターの開発に参加していた 『ロックマンX』『ガイストクラッシャー』の末次治樹(SENSEI)さん (※1)に、カラーラフから構成から、多大な協力をしていただきました。
2Dイラストを描かれていた先輩方は、平面構成等で数多くの技術を持たれているので、非常に勉強になりました。



モンスターハンター3(トライ)G
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ブラキディオスがカッコイイ ので、それを活かすための構図を心がけました。
モンスターは がメインカラーなので、背景は補色の 赤を中心 にしています。
火山の表現は初めてだったので、上空に光源がある昼の屋外と違い、夜に近いライティングに苦労しました。
ある程度、スタジオセット撮影を意識した、 ある意味“わざとらしい” ライティングを意識しています。
『MH3G』に関しては、これまでと違うテイストの面白い絵が、けっこう出来たかと思います。



モンスターハンター4
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久しぶりのナンバリングシリーズ だったので、気合が入りました。
これまでは地面の上にいるのが中心のイラストだったのですが、 今回は“乗り”がテーマ としてあったので、普通のラフと背中の乗りの両方ラフを出して、藤岡ディレクターに決めてもらいました。
比較的すんなり決まったと思います。
全体としては、 モンスターハンターらしい重厚感 を出せたかと思います。



モンスターハンター4G
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今回は砂漠の背景として 和歌山の千畳敷 いう場所にロケをしたのですが、そこで最新の技術を活用しています。
具体的には、3Dスキャナで千畳敷の 岩を丸ごとスキャン してデータ化しました。
ハンターやアイルーの立っている岩がそうなんですが、レイアウトの視点に合わせて岩山の角度も調整しています。
千畳敷自体は小さいんですが、岩単体は アメリカの砂漠のようなスケール感 があったので、それを取り込んで活かした形になっています。
今まで2Dの写真で合成するのは、立体として捉えるのに限界があったのですが、それが3D化することで、ある程度の自由度を持って制作できるようになりました。


【モンスターハンターイラスト制作のレシピ】

-いわゆる「モンスターハンター構図」という部分に関しては、どのような印象をお持ちですか?

北島: 個人的には、もう『MHP2G』あたりでお腹いっぱいで(笑)。
なんとか崩そうという部分の、せめぎあいですね。
ただ、モンスターハンターを知らない人が手に取ったときに、一番あの構図がインパクトを持って“モンスターハンター世界”を伝えられるので、そこも考えなければいけないな、と思います。


-パッケージ以外で、印象に残っている絵はありますか?

北島: いつもは臨場感重視の絵が多いんですが、『CG ARTWORKS2』や『モンハンぴあ』の表紙などは、 コラージュ的な構成 として面白かったですね。
モンスターハンター10周年の絵 も、自分で一番面白いと思える絵が出来たかな、と思います。


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(クリックで拡大表示)
モンスターハンター10周年イラスト。
モンスターがうねりと空間性をもってコラージュされている、素晴らしい集合絵です。


-集合絵は、『ストII』など対戦格闘ゲーム、“カプコンデザイン室”の伝統でもありますよね。

北島: そうですね、カプコンの集合イラストは多いですよね。
手書きと違って、CGだとけっこう ウソをつけない部分が多い のですが、それを超えてコラージュや仕上げが上手くいくと、満足度が高いですね。

-それでは最後に、モンスターハンタープレイヤーに一言、お願いいたします。

北島: ボクは個人的にも 『モンスターハンター』は大好きなゲーム で、めちゃくちゃ遊んでいます。
G級一緒にがんばりましょう!
探索クエストも、また今回大変なんじゃないかと思いますが、それも含めて楽しんでいただければ(笑)。

-(笑)ありがとうございました!


さて、いかがだったでしょう?
『モンスターハンター』のイラストも、カプコンの伝統の上に、新しい技術が融合して出来ていたんですね。
それも含めて、新しい『モンスターハンター4G』を楽しんでください!

さて、次回のカプコン伝説は11月13日予定!
お楽しみに!!



※1:末次治樹:1992年カプコン入社。カプコンデザイン室在籍時より、SENSEIとして『ロックマンX』シリーズのオフィシャルイラスト、デザインに携わる。『ガイストクラッシャー』シリーズのデザイン・イラストにも参加。



 

パッケージ

タイトル
モンスターハンター4G
対応ハード
ニンテンドー3DS
ジャンル
ハンティングアクション
プレイ人数
1人(通信プレイ2人~4人)
発売日
好評発売中(2014年10月11日)
希望小売価格
パッケージ版 5,800円+税
ダウンロード版 5,546円+税
CEROレーティング
C(15才以上対象)
リンク
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