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『デビル メイ クライ』シリーズを愛する週刊ファミ通編集者たちが、実際に『デビル メイ クライ HDコレクション』をプレイ。
当時の思い出で振り返りつつ、新たに生まれ変わった『デビル メイ クライ HDコレクション』をレビューする。

 僕と『デビル メイ クライ』(以下『DMC』)シリーズとの付き合いは、『DMC2』のときから。いまは亡き『ファミ通PS』のころですね。アクションゲームの類が苦手な部類に入る僕は、"炭坑のカナリア"役として攻略班に入れられました。つまり、アクションが苦手な人が、どこで苦戦するのかというセンサー役です。ちなみに、『DMC2』の攻略がスタートする前に初代もプレイしてみたのですが、難しかった記憶しか……、とうぜん短い時間でクリアーすることはできず……。戦々恐々としながら『DMC2』に取り組んでみると……、「うん!? ……意外とイケる!」。で、その勢いのまま『DMC3』も担当となったのですが、『DMC1』ほどではないにせよ、『DMC3』は難しくなっていたため、カナリア役に逆戻り。クリアーはしました(難度ノーマル)が、悪戦苦闘した思い出があります。
 前置きが長くなりましたが、僕がここで言いたいのは"僕はアクションが苦手"ということ。以降はこれを踏まえて読み進めてください。僕の「難しい」は、多少盛ってあると思ってくれれば(笑)。

 『DMC3(Special Edition含む)』は、主人公のダンテがシリーズ中でいちばん若い設定で、いままでの渋いダンテに比べて若干ヤンチャな感じです。そんなダンテが、"テメンニグル"という巨塔に向かい、魔界に通じる扉を開こうとする兄のバージルを止めるという話。物語は、ふたりの関係を軸に、ヒロインのレディやアーカムという男の話が絡みながら進んでいきます。そういえば、当時ファミ通PSで同僚だった"ダンテ大好き"な河合リヱが、「こんなのダンテじゃない!」って言っていたのを思い出しますね。『DMC1』や『DMC2』の「渋いダンテがイイ!」という人には、違和感があるのもわかる気がします。僕はダンテよりレディのほうが気になりました(笑)。黒髪で巨乳じゃないヒロインというのは新鮮でしたからね。それだけに、次回作の『DMC4』で、キッチリ巨乳になって出てきたときは、「いったい何があった?」と軽くショックを受けましたね。少女から大人になったとはいえ、アレは何か入っているんじゃないかと(笑)。

 システム面での新しい部分が、"スタイル"という要素。移動力に特化したトリックスター、剣(近接攻撃)に特化したソードマスター、銃(遠距離攻撃)に特化したガンスリンガー、防御とカウンター攻撃に特化したロイヤルガードという4つのスタイルを使い分けることができます。スタイルごとに特徴があり、アクションボタンと左スティックの組み合わせで、スタイル固有のスタイルアクションを出すことができます。これら4つのスタイルは、使うことで成長するので、どのスタイルを伸ばすかも攻略のカギになります。まあ、最初は自分に合ったスタイルを選ぶのがいいと思います。僕は、サイドロールやバックジャンプの回避行動がヘタなので、回避優先でトリックスターをメインに使っていました。
 ミッションの内容はいつものシリーズ通りで、敵を倒しつつ仕掛けを動かしながら進んでいきます。ただ、銃の攻撃力が低いので、敵との戦いは『DMC2』よりも苦労しました。とくにボス戦は、それぞれ倒しかたが違うので、コツをつかむまでに何回も倒された苦い思い出が……。ボス戦のたびに倒されながら対策を練り、少しずつ先へ進んでいき、やっとエンディングに到達したときには、なんとも言えない喜びがありましたね。ヘタなりにうまくなっていく感じも味わえました。うまい人がやれば簡単に感じるのでしょうが、僕にとっては投げない程度にプレイさせる絶妙のバランスでしたね。もちろんその後に発売された『DMC3 SE』も、楽しく遊ばせてもらいました。もちろん"ブラッディパレスモード""ベリーハード"など、上位のモードは無理でしたけどね。

 ……それから6年あまり。『HDコレクション』が出るということで、カプコンに行き、プレイさせてもらうことに。再会した『DMC3 SE』はキレイになっていました。もとがプレイステーション2でもグラフィックはキレイなほうだったので、正直そこまで大きな違いはないと思っていたのですが、細かいところまでハッキリクッキリ。アクションももっさりした感じはなく、そのままキレイになったという感じで、軽快に敵を倒していきます。操作に関してもけっこう覚えているもので、すんなりミッション1をクリアー。ミッション2で最初のボス戦、ヘル=バンガード戦へ。じつは6年前、いちばん苦手にしていたのがコイツなのです。嫌な思い出がチラチラ甦ろうとしますが「大丈夫、倒しかたは覚えているはず」と言い聞かせながら戦いに挑みます。が……「あれ?」「あれ??」……。敵の大鎌攻撃を回避して攻撃すればいいのはわかっているのですが、なかなかうまいこといかずに善戦止まり。与えられた残り時間も少なくなり、焦りも加わってきます。後ろで見ているスレイブ間々田の視線も、けっこうなプレッシャーに(笑)。このままで終わるわけにはいかない……とは思いつつも、背に腹は代えられず、スレイブ間々田にバトンタッチ!彼は期待通りに回避+大剣の攻撃であっさりと倒してくれました。……これが回避できる男とできない男の違いなのでしょうね。

 そして再度交代し、ミッション3のボスのケルベロス戦の途中で時間切れ。まずは氷を剥がして、と手順は覚えていたのですが、敵の体力をじわじわ削っているところで試遊時間終了。もうちょっと時間が合ったら勝ててたんですけどねえ。

 もう少しスムーズに進められるかなと思っていたのですが、この苦戦っぷりは、6年前の初プレイ時とほぼ変わらず。物語の要所や仕掛けなどのギミックは覚えていましたが、敵との戦かたはすっかり忘れていたということですね。せっかく苦労して自分なりの戦いかたを編み出したのに、時間の経過というのは残酷なものです。ちょっと悔しい気もしますが、考えようによっては、再度プレイすれば、6年前に試行錯誤してうまくなったときの喜びがもう一度味わえるということ。『HDコレクション』をもう一度しっかりプレイして、今度はボスとの戦いかたを忘れないように身体に叩き込んでおこうと思いました。

 数年後、新しいハードになって『DMC スーパーHDコレクション』『DMC 3D コレクション』などが発売、なんてこともあるかもしれないですし。で、今回のように久しぶりにプレイすることになっても慌てないように、しっかり腕を磨いておくことにします。