Devil May Cry Memories TOP ファミ通.com

2001年8月23日にプレイステーション用ソフトとして発売され、ちょうど10周年にあたる『デビル メイ クライ』シリーズ。激しくも華麗なアクションをシンプルな操作でくり出すことができる"スタイリッシュアクション"というジャンルを確立し、全世界でシリーズ累計販売本数1,000万本以上を記録している人気作だ。
1回目となる今回は、週刊ファミ通編集者がシリーズタイトルのストーリー部分を中心に紹介。全世界のゲームファンを魅了した『デビル メイ クライ』シリーズの10年の歴史を振り返る。

 いまでも、最初に彼を見たときの衝撃は覚えている。 当時、私はファミ通PS編集部に所属していて、カプコン担当の先輩編集者に連れられ、"新作の発表会"に赴いた。そこで流されたトレーラーの、スタイリッシュな演出、楽曲、そして洋画にでも出てきそうな主人公に、私はすっかり参ってしまった。そして帰社してすぐ、自分に記事を担当させてくれと、先輩編集者に頼み込んだのだ。
 ……とまあ、美しい思い出風に書いてみたんですが、要は本作のスタイリッシュっぷりに、すっかりヤラれちゃったという話。その後若輩ながら無事に記事を任され、体験版を経て、製品版をどっぷりと遊び尽くしたという、私にとって思い出深い1本なんです。

 『デビル メイ クライ』は、剣と銃を得物とする悪魔狩人のダンテが、"マレット島"にそびえる古城に乗り込んで悪魔を倒していくアクションゲーム。ストーリーはシンプルながら、謎の美女トリッシュや、ダンテの家族に関するエピソードなどもあり、ドラマを楽しむこともできます。また、バトルでは、以降のシリーズ作にも引き継がれた"カッコよく戦うほど評価が上がる"という斬新なシステムを実装。戦闘の難度は高めながら、敵がどれも個性的で、それをいかにカッコよく攻略していくのがすっごく楽しい! 探索や謎解き、やり込み要素もバランスよく織り交ぜられていて、いま考えても稀有な作品だったと思います。

 で、その『デビル メイ クライ』がHD化されるですと!? ゲーム内容は折り紙付きだけに、ビジュアルの進化を伴ったら、さらにのめり込んでしまうのは必至。遊び応えのあるアクションゲームを求めている人は、ぜひプレイしてみてほしいですね。

登場人物

【ダンテ】
伝説の魔剣士・スパーダを父に持つ悪魔狩人(デビルハンター)。どんな依頼も引き受ける便利屋"デビル メイ クライ"を営む。母親・エヴァと双子の兄・バージルの仇を遂げるべく、悪魔狩りを続けている。

 スタイリッシュアクションを大幅に強化して登場した『2』。壁を駆け上がるウォールハイクや、空中から真下の敵に銃弾を浴びせるレインストーム、銃で2方向を同時に攻撃するトゥーサムタイムなど、これら『2』で加わったアクションは以降の作品にも引き継がれています。つまり、それほどで完成されたものだったということですね。純粋に敵とのバトルを楽しめる"Bloody Palace"モードが登場したのも今作ですね。また、ダンテ編とルシア編のふたつがあり、パワー重視のダンテとスピード重視のルシアの、タイプの違うアクションが楽しめるのも魅力のひとつとなっています。

 アクションが大幅にパワーアップし、よりスタイリッシュなバトルが可能に! なんですが、あまりいろいろなアクションを使った記憶がありません。攻略記事を作る仕事柄か、魅せるプレイよりもシンプルで堅実なプレイのほうが好きなんですよね。ちょっと『デビル メイ クライ』シリーズのウリとは真逆になっちゃいますが。

 そんなオレですが、Sランククリアーにはハマりました。ミッションセレクトで挑戦しやすくなったほか、クリアー時にクリアータイム、獲得レッドオーブ数、スタイリッシュアベレージ、被ダメージ、アイテム使用回数の5項目が表示され、評価が明確になったのが大きいですね。レッドオーブとスタイリッシュランクをどこで稼ぐのかを考え、ミッションの流れを構築する。Sランククリアーに挑む楽しさを教えてくれた作品です。これから遊ぶ人もぜひ意識してみてもらいたいところですね。

登場人物

【ダンテ】
父であるスパーダの伝説を追い求めている"ダンテ編"の主人公。便利屋"デビル メイ クライ"に、ルシアの母でデュマーリ島の"護り手"でもあるマティエからひとつの依頼が届く。
【ルシア】
"ルシア編"の主人公で、今作のヒロイン。聖と魔が溶け合う島、デュマーリ島の祭祀長。神々をも討つ力を備えた戦士で、"護り手"と呼ばれている。

 『デビル メイ クライ3 Special Edition』『デビル メイ クライ3』は主人公のダンテと、双子の兄であるバージルとの対立が軸になる物語で、舞台は父親のスパーダが魔物を封じたというテメンニグルという巨大な塔です。簡単に言うと、スケールのデカイ兄弟ゲンカです。それにヨソの家庭の親子ゲンカも加わってきます。

 『デビル メイ クライ3 Special Edition』と『デビル メイ クライ3』のストーリー部分に関する違いは、バージルでプレイする"バージルモード"のオープニングムービーが追加されている程度。話の流れに関しては『デビル メイ クライ3』とほとんど同じですが、『デビル メイ クライ2』で好評だった"ブラッディパレスモード"や海外版で搭載されていた難易度"Very Hardモード"などが追加されているなど、システム面で大幅なパワーアップを遂げています。

 この作品では、シリーズでもっとも古い時代の話で、シリーズ中いちばん若いダンテの姿が描かれます。ダンテといえば、クールで渋いというイメージですが、本作に登場する彼は、テンションが高くノリが軽い男という感じ。奇声を上げながらバイクを乗り回したり、ひとりでギターライブを始めたり、『デビル メイ クライ2』での落ち着いたダンテを知っている人なら、違和感を感じるかもしれませんが…。そんな彼が、バージルやヒロインであるレディとの関わりを経て、精神的に成長していきます。彼がデビルハンターという生きかたを決めるのもこのころ。道中のムービでは、カッコいい戦いのシーンだけでなく、ダンテの心の動きにも注目ですよ。個人的には、カッコよすぎて隙がないダンテよりは、ちょっと抜けている本作のダンテのほうが、人間味があって好きなので、あまり落ち着かないでほしい気もしますけどね。

登場人物

【ダンテ】
父の形見の剣と2丁のカスタム銃を持つ。人間を遥かに超えた魔の力と悪を憎む心を父のスパーダから受け継いでいるが、軽い性格でふだんはふざけた調子を崩さない。
【レディ】
ヒロイン。人間の女性でありながら驚異的な鍛錬と固い信念によって常人離れした戦闘力を身につけた悪魔狩人(デビルハンター)。ダンテを敵視している。
【バージル】
ダンテの双子の兄。ダンテと同じく、魔剣士・スパーダと人間の血を受け継ぎながらも、悪魔として生きる決意を固める。目的のために手段を選ばない非情なまでの冷徹さを持つ。

 いままでシリーズの主役を張ってきたダンテに換わって、ネロという新しい主人公が登場する『デビル メイ クライ4』。フォルトゥナという城塞都市にある、魔剣士スパーダを崇める宗教組織"魔剣教団"を相手に、ネロとダンテが立ち向かっていくという話です。 開幕早々、悪そうなダンテが登場し、教団の教皇と兵士たちを倒すシーンから始まるため、一瞬、「今回のダンテは悪者?」とも思いましたが、すぐにダンテが倒した兵士たちが悪魔だと判明します。ダンテが躊躇なく斬っていたので予想はついていましたけど、ネタバラしはもう少し後でもいいんじゃないかと(笑)。このわかりやすさが『デビル メイ クライ』シリーズのいいところでもありますが。それにしても、新主人公&ヒロインは、いままでのダンテ&歴代ヒロインとはまったく違いますね。ヒロインを救うためだけに行動する主人公と、主人公を待つ女の子らしいヒロイン。純粋すぎるふたりに対して、もう少し毒気が欲しいと感じてしまう僕は、どこかで道を間違ってしまったんでしょうかね?

登場人物

【ネロ】
その実力から周囲に一目置かれている"魔剣教団"の若き戦士。厭世的で皮肉屋、周囲との協調性に欠け、単独行動をなによりも好む節があり、教団騎士の中でも"汚れ仕事"を命じられる傾向にある。
【ダンテ】
悪魔も逃げ出す最強の悪魔狩人(デビルハンター)。フォルトゥナ島に突然現れ、魔剣教団の人間をつぎつぎと虐殺していく。
【キリエ】
教団騎士の団長を兄に持ち、"魔剣祭"と呼ばれる大祭において歌姫を務める。生涯孤独のネロと家族同然に過ごした経緯があり、ネロにとっては姉のような母親のような存在。

多様なメディアミックス展開で世界が広がる
ゲームだけにとどまらず幅広くメディアミックス展開されてきた『デビル メイ クライ』シリーズ。小説版『Devil May Cry(デビル メイ クライ)』(角川スニーカー文庫)では、ダンテ愛用の拳銃"エボニー&アイボリー"の誕生秘話が、コミック版『デビル メイ クライ 3 code:1 "Dante』(メディアファクトリー)では、ゲーム版『デビル メイ クライ3』へつながる重要なカギが隠されたオリジナルストーリーが描かれている。また、アニメ版『Devil May Cry(デビル メイ クライ)』ではカプコンがシナリオを監修。ゲーム版『デビル メイ クライ』の少し後、『デビル メイ クライ4』の前までのストーリーが描かれており、『デビル メイ クライ3』からのキャラクターも登場する。このように、小説、コミック、アニメではゲーム内ではとくに語られていない『デビル メイ クライ』の世界を楽しむことができる。

【小説版】
■Devil May Cry(デビル メイ クライ)
著:後池田真也/監修:カプコン/イラスト:三輪士郎/2002年4月27日発売/600円[税込]/角川スニーカー文庫
■Devil May Cry 2(デビル メイ クライ 2)
著:後池田真也/監修:カプコン/イラスト:瑚澄遊智/2003年12月1日発売/580円[税込]/角川スニーカー文庫
■デビル メイ クライ4 -Deadly Fortune-1
著:森橋ビンゴ/監修:カプコン/ストーリー協力:安井健太郎/イラスト:THORES柴本/2009年4月1日発売/600円[税込]/角川スニーカー文庫
■デビル メイ クライ4 -Deadly Fortune-2
著:森橋ビンゴ/監修:カプコン/ストーリー協力:安井健太郎/イラスト:THORES柴本/2009年7月1日発売/600円[税込]/角川スニーカー文庫


【コミック版】
■デビル メイ クライ 3 code:1 "Dante"
作画:茶屋町勝呂/2005年2月10日発売/700円[税込]/メディアファクトリー
■デビル メイ クライ 3 code:2 "Vergil"
作画:茶屋町勝呂/2005年7月23日発売/700円[税込]/メディアファクトリー


【アニメ版】
■Devil May Cry Blu-ray Disc Box
2009年7月24日発売/21000円[税込] /メディアファクトリー

『デビル メイ クライ』シリーズのカギを握る重要用語集
【オーブ】
魔族の血や生命力などが凝縮してできた魔石。効果により色が異なる。集めることで封印された扉を開けたり、ダンテをパワーアップさせたりすることができる。
【スタイリッシュランク】
敵への攻撃や回避、挑発の成功など、如何にスタイリッシュに行動したかによって評価され、画面上にランクとして表示される。低いほうからD・C・B・A・Sの5段階(『3』以降はSの後にSS、SSSの7段階)ある。
【デビルトリガー(D.T.)】
ダンテやバージルといったメインキャラクターが発動する魔力のこと。敵に攻撃を与える、攻撃を受ける、特定のアイテムを使うなどの方法で"D.T.ゲージ"を溜めることができ、ゲージが3つ以上溜まると魔人に変身する。魔人の状態になると攻撃力や移動スピードがアップするほか、体力も少しずつ回復する。
【デビルハンターランク】
ミッション終了後に表示される評価。ミッションをクリアーするまでに掛かった時間、取得オーブ数などによって変化する。低い方からD・C・B・A・Sの5種類ある。
【テメンニグル】
『3』の舞台となったアメリカの街中に突如出現した巨大な塔。塔内部の各所にスパーダが魔界とともに封じ込めた強力な悪魔が潜んでいる。
【デュマーリ島】
『2』の舞台となった島。巨大国際企業ウロボロス社の最高経営責任者である魔道師アリウスが、島が秘める魔の力を手にすべく、島の開発を名目に巨大な市街地を建設。魔物が跋扈する恐ろしい世界に変わってしまった。
【伝説の魔剣士・スパーダ】
魔界の王であるムンドゥスが人間界に侵攻した際、正義に目覚め、人間たちのために戦った伝説の悪魔。剣の力でムンドゥスを魔界に封じ込めた後、人間の女性(エヴァ)とのあいだに双子(ダンテ、バージル)をもうける。
【フォルトゥナ】
『4』の舞台となるとある大陸沿岸部に存在する城塞都市。魔剣士スパーダを神と崇める独自の宗教が信仰されている。
【魔帝ムンドゥス】
魔界に君臨している皇帝。人間界に侵攻し、世界を支配しようとするも、スパーダの裏切りによって封じられた。その後、復活し、マレット島を拠点に魔界の出口を再び開き人界への侵攻を狙う。エヴァを殺害した張本人。
【マレット島】
悪魔が巣食う1作目の舞台となった島。