"洋ゲー冒険家"改め"洋ゲー墓掘り人"。
某海外デベロッパーの元社員にして、現在はフリーライターとなり各方面に洋ゲーに秘められた真の魅力を伝えるべく活動中。
今回も素晴らしきゾンビゲームの金字塔『デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード』の世界を補完すべく、ゾンビ映画、ゲーム、そして周辺文化を考察するために墓場から甦った厄介者として復活した次第。
復活の合い言葉は「ZOMBIE NOT DEAD!!」だ!(死んでるけどね)

→前回のWEBマガジンはこちら


TOP > 漫画家・林田球が語る『DEAD RISING 2 OFF THE RECORD』の魅力! THE SPECIAL INTERVIEW WITH Q-HAYASHIDA !!

VOL.2

| 2011年09月21日更新

漫画家・林田球が語る『DEAD RISING 2 OFF THE RECORD』の魅力!THE SPECIAL INTERVIEW WITH Q-HAYASHIDA !!


DEAD RISING 2 OFF THE RECORD!!!!

 前回はサイコビリーバンドCRACKS奇跡の出演が実現し、早くも危険なビーンボールを全力投球してしまった感のある「帰ってきた死体で遊ぶなゲーマーたち」、更新2回目となる今回は、なんと! 独創的な世界観と圧倒的な画力、ユニークすぎる魅力に満ち溢れたキャラクターたちと、先行きがまったく読めない不思議なストーリーによって、年季の入ったマンガ読みたちのハートを鷲掴みし続けている、各界で絶賛の嵐状態の『ドロへドロ』(「コミックIKKI」連載/小学館)の作者であり、ビデオゲームにも造詣が深い超奇才漫画家、否! コミックアーティストである林田球先生がゲストに登場! 描き下ろしのスペシャルイラストと共に、奇跡のDEAD RISING鼎談がここに実現した次第! 名だたるマンガ雑誌でさえ実現できない、魔術を駆使したかのようなコネクションによって成立したこんな記事は、本当にこのコーナーでしか読めません!  それでは逝ってみよう!
 林田球先生の登場です!(拍手!)

もう、遊園地気分が抜けないです!
ー どもども! 今回は忙しい締め切りの合間をぬって、このスペシャルインタビューに参戦いただきありがとうございます。今日は球先生のマーチャンダイズを担当し、僕の長年の仕事のパートナーでもあるグラフィックデザイナーのメチクロくんにも同席していただき、 シリーズ最新作『DEAD RISING 2 OFF THE RECORD』の魅力について、時間の許す限りタップリと語り合いたいと思いますんで、よろしくお願いします!

林田球(以下、林田):こちらこそ、よろしくお願いします。

メチクロ:よろしくお願いします!

image2_0.jpg ー とりあえず、今年のE3に出展されたデモバージョンを小1時間ほどプレイしていただいたんですが、どうですか感想は?

林田:いや、もうスゴイですよね。ゾンビの数が(笑)。

ー ちなみに前作はプレイされていたんですか?

林田:1作目は、まだ遊んだことがなくて、『DEAD RISING 2』から始めたんですよ。でも、なかなか経験値が貯められず、生存者の救出もままならない状態で喰い殺されてしまうばかりで。ゾンビ化を抑える薬を取りに行くのを忘れて娘が死んじゃったりとかして、全然前に進めなくって、「これはもう攻略本が必要かな」って思ってたところで挫折してたんですよ。

ー なるほどなるほど。『DEAD RISING』のプレイとしては、ありがちな現象ですね。お! 球先生が注文したパフェが到着したようですよ。

林田:あ、それ私のです(と、おもむろにチョコパフェを食べ始める球先生)。

ー よくあんな惨劇のプレイの後にパフェなんか食べますね。主人公と一体化してる感じがハンパじゃないです。

image2_1.jpg 林田:アハハハ! そうですかね~。まぁ、遊園地気分が抜けてなくて。

ー 先ほどのデモバージョンのプレイでは、そんな初心者っぽいプレイではないように見受けられましたけど。

林田:UHさんからプレイ前にレクチャーを受けてましたからね。そのおかげで、どういう風に遊ぶべきゲームなのか、方向性を掴めた気がします。

ー 今回の『DR2OTR』は、前作に相当する『DR2』でのラスベガス風の歓楽街という設定を更にふくらませて、遊園地そのものを丸ごとステージにしたマップが追加されているのが最大の特徴となっているんですよ。

林田:だから、なんだかバカっぽいというか、面白おかしいアイテムが増えていたんだ。ゾンビに被せるとロケットみたいに飛び回る武器とか! アレ面白いですよ~! 実際何度も笑いましたからね。あの短いプレイ時間の中で。

写真を撮るという行為が楽しすぎますね
image2_3.jpg ー 実際どのあたりが球先生の笑いのツボにハマりましたか?

林田:そうですね~。やっぱり描写というか芸が細かいですよね。遊び心がスゴイ豊富で、武器によってゾンビに与える効果がそれぞれ違ったりとか。さらに「写真を撮る」って行為が笑いをエスカレートさせてる感じがしました。

ー 今回の主人公のフランク・ウエストは、もともと1作目の主人公で、職業はジャーナリストなんですよ。だから常にカメラを携帯していて、ゾンビのパンデミックという歴史的事件をスクープ取材しようとするんです。

林田:そういう設定だったんですね。撮った写真は、また後で自分で閲覧したりできるんですか?

ー もちろん可能です! だから一杯撮りまくってください。撮影することで経験値も得られますから、自分好みのテーマで撮ると面白いですよ。セクシーな女のゾンビしか撮らないとか(笑)。

林田:それは楽しいですね!

メチクロ:写真を撮るって行為は、球さんのアーティスト感性を刺激しますよ。

林田:ゾンビ自体も色んなバリエーションがあって、もうパッと見ただけで「あ、あのゾンビ描きたいな」って思いましたもん!

image2_4.jpg メチクロ:宇宙人の格好したゾンビとか、なんかもう変すぎて笑っちゃう。それにも増して、カスタムできる武器が凄いんですよ。さっきUHさんのデモプレイで作ってた......。

皿を発射するチェーンソーですね。

林田:アレ、かなり笑えましたね~。しかも威力が強い! もう何十体ものゾンビを巻き込んで倒せるんですよね。ああいう発想は本当に感心します。

ー 『DR2』と本作はカナダの開発スタジオ「カプコン ゲームスタジオバンクーバー」で制作されているんで、いわば日本生まれ海外育ちの洋ゲーみたいな存在なんです。 だから『DR2』から導入されたコンボ武器のアイデアは、結構欧米人の発想が多いんですよね。「コレとコレ組み合わせたらファニーだぜYEAH!」みたいな。

カプコンのゲームは敵キャラのデザインがイイですよね!
林田:私もゲームは好きで色々と遊んでいるんですけど、やっぱりカプコンのゲームって、敵のキャラクターデザインがイイですよね。『バイオハザード』の時も思いましたけど。

image2_5.jpg メチクロ:球さんは敵キャラにコダワリがありますからね(笑)。

ー 『バイオハザード』だったら、どんな敵がお好みだったんですか?

林田:『バイオハザード4』の邪教徒ですかね。あのゲタゲタ笑いながら襲いかかってくる感じとか(笑)。赤い羊のマスクを被った邪教徒とか、カッコ良かった~。

ー 最近発売されたタイトルでは、何が気になりますか?

林田:まだ発表されたばかりですけど、『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』に登場する特殊部隊のコスチュームは、ボンデージスーツみたいでカッコいいですよね。

ー 結構細かくチェックされてますね~。やはり子供の時分からゲームがお好きだったんですか?

林田:いえいえ! 全然ですよ~。ウチは子供の頃はゲーム禁止の家だったんで。

ー それは意外ですね! それじゃあ最初に遊んだのって......?

image2_6.jpg 林田:大学1年の時に初めてプレイステーションを買って、それで最初の『バイオハザード』を遊んだのがゲーム初体験だったんですよ。

ー 凄まじい初体験ですね。しかも初プレイが初代バイオとは! ある意味、由緒正しいですね。生粋のカプコンホラーの申し子ってことじゃないですか。

林田:だから一般的なファミリー向けのゲームとか、有名なRPGとかは全然やってないんです。『DEAD RISING』は、また方向性の違うゲームで、それはそれですごく楽しいですよね。こういうちょっとバカっぽいノリのゲームって希少だと思うので。

コンボ武器のバカバカしさが、楽しむべきポイント!
image2_7.jpg ー さっきも少し話題に出ましたが、コンボ武器では何がお気に入りでしたか?

林田:やっぱりあの、ロケットみたいなのを被せて飛ばすヤツですかね。それを更に写真に撮るって、思いつかなかったですよ(笑)。他にも色々な組み合わせがあるんですよね? 何かオススメの組み合わせとかあります?

ー ありますね。格闘技用のグローブと釘とか、バットと釘とか、ガスタンクに釘とか。

林田:釘ばっかりですね(笑)。

ー いえいえ、釘だけでもそれだけ種類があるという意味です。他にオススメしておきたい武器といえば、ギターアンプとバッテリーとか、包丁とボクシンググローブとかですね。

林田:ギターアンプって、どんな効果があるんですか?

ー それは組み合わせてみてからのお楽しみということで!

林田:なるほど! 効果も含めてゲームのデザインなんですね。包丁とボクシンググローブなんかは想像つきますけど......もうウル●リンみたいな感じですよね?

ー まさしくそんな感じですね。笑えるところではビールとヘルメットとか。

林田:??? それ、どんな効果があるんですか?

ー 常にビール飲み放題です(笑)。

林田:なんてバカバカしい......。でも、それが楽しむべきポイントですからね。

ー もう、帰宅したらすぐ『DR2』をまた遊びたくなったでしょ?

林田:そうですね。途中で止まってたんですけど、今日色んな説明を聞いたり、模範プレイを見たりして目が覚めました! もう一度挑戦したいと思います。

メチクロ:しかも今回は、このインタビューページのために球先生が直々にフランク・ウェストのスペシャルイラストを描いてくれたんですよ!

image2_8.jpg
ー これまた凄いイラストですね! Tシャツにして限定販売したいぐらいですよ!

林田:ああ、もうそれは是非こちらもお願いしたいぐらいです!

ー ホント、素晴らしいイラストをありがとうございます! これでTシャツ作れるかどうか交渉してみますんで、ご期待ください。今日は忙しい中、どうもありがとうございました!

林田&メチクロ:こちらこそ、ありがとうございました!

(インタビュー/構成:マスク・ド・UH)

【プロフィール】
林田球 [漫画家]
  97年『月刊アフタヌーン/講談社』四季賞にて準入選。99年『マガジンZ/講談社』にて『魔剣X ANOTHER』(全3巻)連載。 人気ゲームのコミカライズという枠を超え、その斬新な筆致で話題を呼ぶ。 01年~『月刊IKKI/小学館』にて『ドロヘドロ』連載中。 豊かなキャラクター造型に裏打ちされた重厚なストーリーは、王道的コミカルさと殺伐的ダークサイドが奇跡のバランスでミックスされおり、 そのPOPな混沌世界が麻薬的中毒読者を続出させている。


【作品紹介】
最新単行本「ドロヘドロ 16 "悪魔の教典"付き限定特装版(小学館プラス・アンコミックスシリーズ)」10/28発売!
amazon→ http://is.gd/wSBkFP

【WEB】
林田球オフィシャルweb「胃SHOCK獣」
http://q-hayashida.com/

【林田球・公式グッズ】
ドロヘドロ・オフィシャルアパレル&グッズ販売「MHz SHOP」
http://www.m-hz.net/

【マスク・ド・UH】
"洋ゲー冒険家"改め"洋ゲー墓掘り人"。
古今東西のビデオゲーム(基本は大人向けのみ)を掘り下げる地道かつアングラ極まりない活動に人生を捧げている世捨て人系フリーライター。
その守備範囲はゲームのみならず、映画、マンガ、雑誌、洋書、ハードコアパンク/スラッシュメタルなどなど青山墓地よりも広く、多摩霊園よりも狭い。お 気に入りのコンボ武器は"手首ダイナマイト"。

▲ページの先頭へ