毎週月曜日更新! 死体で遊ぶなゲーマーたち

洋ゲー冒険家のマスク・ド・UHが、素晴らしきゾンビ映画とゲームの関係についてご案内!
そもそもゾンビとは何なのか?
ゾンビには種類があるのか?
ゾンビと呼べる範疇はどこまでか?
アタマを撃たないと死なないのは何故?
足が遅いゾンビと早いゾンビの違いとは?
その生態の解明から対処法までを古今東西で作られたゾンビ映画を元に徹底研究。
時にはゲストをお招きしてのゾンビ放談もありのB級カルト系バラエティWEBコラムです。

豪華ゲストを招いてのデッドライジング2対談企画も予定されています!

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第5回

| 2010年08月30日更新

スペシャル企画第2弾 <ZOMBIE VS. COMIC ARTISTS !!>  BLOODY VIDEO GAMES TALK BATTLES PART 2

ゾンビを愛する漫画家が語り尽くす『DEAD RISING 2』の世界!
『DEAD RISING』は遊び倒したと豪語する弐瓶勉先生(緻密な描写とド迫力のスケール感で他の追従を許さない『BLAME!』<講談社>は必読!)。 そして『ゾンビ屋れい子』<ぶんか社>で限りないゾンビ愛を公言した三家本礼先生がスペシャルゲストとして登場!漫画家の視点から見た『DEAD RISING』の魅力、ゾンビというキャラクターの重要性、さらにゾンビコミックの構想を語り尽くす!
 これまた他では絶対読めない貴重なゾンビ+ゲーム談義に仕上がってます。まずは一読ください!

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三家本礼(以下、三家本) 弐瓶先生は、ゾンビものというか、ゾンビが登場する映画とかは、お好きなんですか?

マスク・ド・UH(以下、UH) いきなり三家本先生から口火を切りましたね!

三家本 いや、今日実は弐瓶先生に会えるって聞いてたんで、ものすごく緊張していまして。とにかく色々お話をしたくって(笑)。

弐瓶勉(以下、弐瓶) ソンビ映画は......そりゃ結構好きですね。でも最近の作品はあんまり観てないですね。

三家本 今日、デモをプレイしてみて思ったんですけど、もうそのまんま映画の世界じゃないですか。映画以上のクオリティーというか。

弐瓶 確かに映画のような演出だよね。それに、実際『ゾンビ』(※ジョージ・A・ロメロ監督の超名作)の世界観あってこその演出だと思う。

三家本 特に「すごいな」と思ったのは、ゾンビを倒す時の、チェーンソーで斬り付けた後の断面の描写ですよね。もう生々しいというか、ものすごい「勇気あるな!」って思ったんですよ。あそこが今回の目玉でも、あるわけですよね?

UH もちろんですね。前作の日本版と北米版で表現の差があったことに対して、開発陣はとても悔しいと感じていたそうで、今回日本版でも思い切った描写で出すことが悲願だったわけです。今作はカナダのデベロッパーが開発を手掛けたのですが、もう最初から思いっきりやろうっていう方向性を共有してたそうです。

三家本 コンボ武器もスゴイですよね。バケツとドリルを組み合わせた武器とか、普通じゃあ思いつかない(笑)。現実では武器にならないだろうけど、作れちゃうところに楽しみがありますよね。

UH コンボ武器に応じて流血シーンも変化しますからね! 多種多様な組み合わせの面白さは相当奥深いので、かなりやり込めるボリュームになってます!

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UH 弐瓶先生は前作の『DEAD RISING』は相当プレイされていたとか?

弐瓶 かなり遊んでたね。今回は"返り血"のグレードが相当上がってました。あと欠損描写ね。バラバラにできちゃう。今回はデモプレイ中にハンドガンでヘッドショットを狙ったんだけど、最後までうまくできなかったね~。

UH 確率の問題ですかね。ショットガンで狙えば良かったのに。

弐瓶 そこをハンドガンで狙うのが、ゲームとしての面白さなんだよ!

UH なるほどね(笑)。さすが前作を殺りこんでるだけのことはありますね。

三家本 僕は"三輪車"には相当驚きましたね(笑)。ゾンビの群れの中に三輪車で突っ込むっていうシチュエーションは、映画ではあり得ないじゃないですか? そういう場面を盛り込んだ脚本が今後出ることもなさそうだし(笑)。

弐瓶 あとラジコンのヘリね! 三輪車と同じ売り場にあったヤツ。まだまだ隠された効果のある武器が一杯転がっているんでしょ?

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UH ハイ! 今日プレイしていただいたのは全体の数パーセントに過ぎません。武器、コンボ武器、体術のような格闘技やバイクや車、なにもかもが武器になる世界ですからね。

三家本 ちなみに、今回の主人公の職業は?

UH 元モトクロスのチャンピオンですね。名前はチャック・グリーン。ゾンビになってしまう病原体に感染した娘を救うために、あの世界を奔走するんです。

弐瓶 前作から物語は続いているの?

UH ハイ。ウィラメッテの事件から時間軸は経過しており、ゾンビとある程度共存した世界になっています。

三家本 完全ゾンビと共存共栄して、それを商売にしている連中もいるんですね。

弐瓶 今回は肉体派のオヤジじゃないですか? 前作のカメラマンは、結構"焦っている"感じで落ち着きなかったけど(笑)。

三家本 今回の主人公は、まるで"ゾンビハンター"じゃないですか! 自らゾンビ殺しに立ち向かっていく感じですよね。

弐瓶 コンボ武器を完成させた時に、必ず「ニヤリッ」って笑うところとかね。

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UH ゾンビとの共存を図るあまり、ゾンビの人権を守る団体も登場しますよ。

弐瓶 うわぁ、なんかソレいゃ~な予感するな。またカルト教団みたいな連中が出てくるんでしょ?

UH そうですね。ゾンビよりも恐ろしいのは、生き残った者同士の人間である。というメッセージが『DEAD RISING』というゲームには必ず込められています。もう、スゴイやばい調理師が登場しますから!

三家本 調理師って......、その職業の時点で相当ヤバいですね(笑)。職業を絡めた敵が登場するってのは設定としても非常に面白いと思います。

弐瓶 俺はやっぱり武器が面白かった。弓とか、槍とか投げる武器はイイですね。

UH このゲーム、個々のプレイヤーが使う武器によって性格が出るんですよ。

弐瓶 UHくんのデモプレイでは近接武器が多かったけど、俺はやっぱり遠距離攻撃ができる武器がイイですね。そればっかり集めてアイテムスロットに貯めておきたい。

UH それに比べると、三家本先生は武器よりも"オシャレ"に性格が出てましたね。

弐瓶 子供服着て三輪車乗って(笑)。

UH その姿のままナイフを振り回して返り血だらけになる(笑)。

三家本 なんか、"ゲイ"のような気持ちでプレイしたいと、欲が出てしまったんです。でもゲームとして感心したのは、武器の耐久度が絶妙ですよね。武器が無くなってもゴミ箱とか投げつけると、その場はしのげるじゃないですか? そんなに細かく計画を立てなくても、自転車操業的に戦えるのが面白いですよね。

弐瓶 俺は安全地帯を築き上げて......どっか頑丈そうな店とかの前にイスを積んだりして......そこからパシパシとゾンビを撃って過ごしていたいね。

UH ああ、籠城派ですね。さては、サバイバルモードを相当やりこんでますね?

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弐瓶 前作では、最後までストーリーを進めるとSWAT部隊が登場して、もう2~3発撃たれたらダメじゃないですか。あの時間進行と共に戦いが険しくなるのが熱かったんだよね。かならず中ボスクラスの強敵が登場するのが面白かったんだよ。

三家本 でもボス倒してるだけではなくて、生存者の救出も大事なんですよね?

UH  色んなドラマが同時進行しますからね。時間制限もあるし、ゾンビ殺しだけで遊んでいるヒマは無いですね。

弐瓶 俺はとりあえず軽く一周して様子を見るよ。

UH もうすっかり実務的な攻略の話になってますね(笑)。

弐瓶 360版の実績も色々厳しい条件が揃ってるんでしょうね(笑)。

UH それはもう当然ですよ。

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三家本  この、ゲームに登場するテレビ番組があるじゃないですか? これは実際にプレイヤーが参戦して、お金を稼ぐことができるワケですか?

UH  本編にもありますが、メインはオンライン対戦という別のモードで腕を競い合うことになりますね。

弐瓶 え? そんなモードがあるの? 知らなかった。

UH 今日はシングルのキャンペーンモードでしたからね。

三家本 それはまた違うゲーム性なんですか?

UH 巨大なボールの中に入って転がってゾンビを倒すとか、巨大な鹿の角を頭に装着してゾンビを跳ね飛ばして得点を稼ぐとか、色々ありますよ。

弐瓶 それがもう1つの売りってことだね。でもお金はちゃんとカウントされてましたよね。金はどこで使えるの?

UH 色々買い物の必要に迫られる場面があるんで。あとカジノでも遊べますから。酒呑んでギャンブルやって、ゾンビも殺せる、ということです。

三家本 僕はもう勝手になんか『サルート・オブ・ジャガー』(※)のような硬派な物語を想像してたんですけど、違いますね(笑)。思ってた異常に徹底してギャグ要素が強いんですよね。

*『サルート・オブ・ジャガー』
ルトガー・ハウアー主演のアクションSF映画。1989年アメリカ作品。『マッドマックス』や『北斗の拳』を想起させる、文明が崩壊した未来世界で繰り広げられる男たちの闘いを描き、世界中のボンクラ男子を虜にした。

弐瓶 ボンクラの夢を叶えるってヤツだね。

UH それ、前回の対談に登場してもらった怒髪天の増子くんも全く同じこと言ってましたよ。

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UH 今回はせっかくゾンビ好き漫画家の二大巨頭にお集りいただいたということで、最後に「もし『DEAD RISING』の世界というお題で漫画化するなら、どうアレンジするか?」という質問をお二人にしたいんですけれども。どうでしょう? ゾンビという特殊なキャラを絡めるには色んな側面が必要になると思うんですけど。

三家本 僕の場合なんですが......僕は女元モトクロスのチャンピオンの主人公を描いているので、やっぱりスピンアウト的なストーリーを考えますね。主人公チャックのライバルのような存在で、最後は殺されちゃうような。

弐瓶 恋愛の要素とかも織り交ぜられるでしょ。

UH では三家本先生は女元モトクロスのチャンピオンもので描きたいと。

三家本 やっぱり巨乳の元モトクロスのチャンピオンですね。おっぱい揺らせてゾンビが倒せる漫画がイイですよね(笑)。

UH それでは弐瓶先生は?

弐瓶 『DEAD RISING』の主旨とはズレちゃうかもしんなけれど、もうものすごく暗い、救いのない物語を描いてみたいね。

UH ドロドロの人間ドラマですね。

弐瓶 ドロドロのゾンビドラマかな(笑)。

三家本 今回の主人公がポジティブなのは、やはり娘の存在があるからですかね?

UH そうですね。戦う親父ですから。

弐瓶 でもグラフィックがスゴイ向上してるから、迫力がありますね。ゾンビの数も増えてる。

三家本 僕は助けようとした人が、間に合わなくてゾンビ化しちゃった時の絶望感の演出にグッと来ましたよね。「ああ~、終わったわ~」。あんな絶望感を味わったのはひさしぶりだったので、今日は良い日ですね(笑)。

UH そう言っていただけるとプレイしてもらった甲斐がありますね。

弐瓶 もう早く遊びたい! それだけだね! 

【三家本礼(みかもと れい)/漫画家】
月刊『コミックビーム』(エンターブレイン)に現在連載中の『血まみれスケバン・チェーンソー』が大人気のホラー漫画家。
思い切ったスプラッター表現とカッコよくてセクシーな女性キャラクターを生み出す作風が特徴で女性ファンも多い。
HM/HR(ヘヴィーメタル/ハードロック)愛好家としても知られている。
代表作に『ゾンビ屋れい子』(ぶんか社)『巨乳ドラゴン』(講談社)『サタニスター』(ぶんか社)などがある。

【弐瓶勉(にへい つとむ)/漫画家】
97年『BLAME!』(全10巻)にてデビュー。現在、月刊アフタヌーン(講談社)にて『シドニアの騎士』を連載中。
代表作『NOiSE』『ABAЯA』(上下巻)『BIOMEGA』(全6巻)『ブラム学園!アンドソーオン』等。
海外作品としては、X-MENのスピンオフ短編「Wolverine Skint!」をMARVEL COMICSより発表。
メガヒットゲームソフト『HALO』のコミカライズ版にて、サイモン・ビズレー、メビウス等、 錚々たる布陣と並び日本人作家として唯一参加。
そのハードな筆致で描き出す壮大なSF世界が国内外にて熱狂的な支持を受け続けている。
オフィシャルWEBhttp://www.aposimz.com/

【マスク・ド・UH】

洋ゲー冒険家。
某海外デベロッパーの元社員にして、現在はフリーライターとなり各方面に洋ゲーに秘められた真の魅力を伝える日々を送る。
今回は素晴らしきゾンビゲームの金字塔『DEAD RISING 2』の世界を補完すべく、ゾンビ映画、ゲーム、そして周辺文化を考察するために墓場から甦った厄介者として参上した次第。

スローガンは"ZOMBIE OR DIE"だ!……どっちにしろ死んでるけどな!

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