洋ゲー冒険家のマスク・ド・UHが、素晴らしきゾンビ映画とゲームの関係についてご案内!
そもそもゾンビとは何なのか?
ゾンビには種類があるのか?
ゾンビと呼べる範疇はどこまでか?
アタマを撃たないと死なないのは何故?
足が遅いゾンビと早いゾンビの違いとは?
その生態の解明から対処法までを古今東西で作られたゾンビ映画を元に徹底研究。
時にはゲストをお招きしてのゾンビ放談もありのB級カルト系バラエティWEBコラムです。
豪華ゲストを招いてのデッドライジング2対談企画も予定されています!
TOP > 死体で遊ぶなゲーマーたち スペシャル企画第1弾 ZOMBIE VS. ROCK'N'ROLL !! BLOODY VIDEO GAMES TALK BATTLES
いよいよ『死体で遊ぶなゲーマーたち』も、本腰を入れてのスペシャル企画を放出!
各方面で活躍中のゾンビ好き、そして何よりも『DEAD RISING』が好きな著名人をゲストにお迎えする対談企画がスタート!
その記念すべき第1回目は、<ZOMBIE VS. ROCK'N'ROLL !!> と題して、漢の魂を歌い上げるロックバンド<怒髪天>のヴォーカリストにして、大のゲーム好きを公言してやまない俺たちの兄貴こと<増子直純>と、爆音ギターサウンドによる怒濤のライブで他の追従を許さない<GUITAR WOLF>のドラマーにして、実はこれまで公表されていなかったが"超"が付くほどのゲーム好きという<TORU>の2名様をゲストに迎え、実際に『DEAD RISING 2』の世界をいち早く体験しながらの座談会を決行!
司会進行は僭越ながらワタクシ、マスク・ド・UHが担当させていただきますが、もう話だしたら止まらない、激アツい男たちのゲームトークに圧倒されっぱなし! もう2人ともゲームに対する愛が尋常じゃありません。
他では絶対に読めないスペシャルにも程があるドリームマッチ対談を最後までお楽しみください!
マスク・ド・UH(以下、UH) まずは『DEAD RISING 2』を実際に遊んでみた感想を聞きたいですねぇ。ズバリ、いかがでしたか?
増子直純(以下、増子) ......あまりにも、ちょっと面白すぎだよね!
TORU(以下、TORU) プレイしてるこっちがテンション上がっちゃったよね!
増子 アレね、ヤバいゲームだよ。(もう時間だからプレイを)やめろって言われたって、やめられないよね(笑)。
TORU もう、あっというまに時間が過ぎた感じ。もうソフトが欲しいよね。
増子 欲しい~!
UH ではとりあえず発売まで初代『DEAD RISING』をタップリ遊んで、イメージトレーニングをつんでおいてください。
増子 いや初代『DEAD RISING』は、もうすごい遊び尽くしていたの。だから今回の衝撃も大きかった。
TORU 俺は少ししか遊んでないけど、あのゾンビの数には驚いたね。
増子 もう、ゾンビの倒し方、はっきり言えば"殺し方"ね。そのバリエーションがもの凄く増えてるのには笑ったな。
UH 増子くんは、あまりにも殺戮に熱中したせいで、ゾンビがいなくなってフィールドが無人状態になってましたね。デモプレイで、そこまでやる人はなかなかいない(笑)。
増子 だって楽しいんだもん!
TORU とくに(増子)兄貴のゴルフは面白かったわぁ~。ボールがすごい遠くまで飛んでいって、しかもそれが壁に跳ね返ってゾンビに当たるとか(笑)。
UH 細かいところまで計算された物理演算プログラムの効果ですね。
TORU でも、今回遊ばせてもらったデモに登場する武器って、ごくごく一部なんですよね?
UH そうですね。1割も使ってないかもしれないです。
増子 1割? じゃあ、あの何十倍も武器の種類があるってこと? スゲエな!
UH 今回最大のフィーチャーは、組み合わせで作れるコンボ武器の存在です。コンボ武器は多種多様で膨大な可能性を秘めているので、全種類作るのは相当大変だと思いますよ。
増子 あの"釘バット"は良かったなぁ。溜め押しで攻撃が変化するところとか、細かいよね。その細かいところが、プレイヤーの快感につながっているんだよ。やっぱり一番シビレるのはさぁ、"現実感のない武器"とか使わないところだよ。
TORU なんでもそこらにあるものが武器になっちゃう。
増子 実際に日常的にあるものを使ってるワケじゃない。向かってくる敵のゾンビは想像の産物だけど、それでも人間に近い姿の敵に向かって、日用品でブン殴るって相当激しい行為だと思うんだよね。
TORU だって兄貴は、さっきプレイが終わった後に駐車場で「あのゴミ箱投げつけたら武器出て来るかなぁ」とか言ってたもん。もう現実とゲームがごっちゃになってる(笑)。
UH そりゃ「ゲーム脳」ってヤツですよ!
全員 ギャハハハハ!!!(大爆笑)
UH 聞いたところによると、お二人ともカプコンのゲームが好きで好きでタマラないそうですね?
増子 まぁ、大体全部遊んでるんじゃね~のかなぁ。最初はやっぱり『ストリートファイター』だよね。
TORU ゲーセンに置いてあったヤツね。アレにはハマったなぁ~。
UH 『ストII』ではないところが、すでにマニアックですね(笑)。
TORU あと『魔界村』ね。
増子 あ~、アレには何度も殺されたね。
UH 『魔界村』に登場するゾンビが、カプコン最古参のゾンビと言われています。
増子 そう考えると、カプコンとも相当長い付き合いになるなぁ。大阪にツアーに行く度にカプコンの看板を見て「おお! あそこで数々の名作が!」なんて思ってたぐらいだから。
TORU それは俺も思ってた。「あそこが総本山か!」って。やっぱ大阪ツアーの時だけどね。あの看板を見ると特別な気持ちになっちゃうんだよね。
増子 あと、やっぱりアレだよね。『バイオハザード』!
TORU 『バイオハザード』は俺もシリーズのほとんどを遊んでますね。
UH どれが一番好きですか?
増子&TORU 『コード:ベロニカ』!!!
TORU 難易度が過去最強だったよね!
増子 『バイオ4』も凄かったなぁ。なんかこう、ブラック・サバスのような世界観というか。悪魔的だよね。まさにホラー! カプコンじゃないと作れないゲームだと思うよ。
UH 最近は何を主に遊んでいるんですか?
増子&TORU 『モンスターハンター』!
UH やっぱり強力だなぁ『モンハン』は。でも『DEAD RISING 2』もかなりドップリとハマれるゲームですからね。
増子 そこはやっぱりカプコンだよね!ファンに優しいよ。
TORU 全然違うゲームなんだけど、なんか知ってる感じでプレイできるから、安心感もある。
増子 『DEAD RISING 2』を遊んでいて思ったんだけど、あの主人公のオヤジの表情って最高だよね!
UH 娘を救うために立ち上がった元モトクロスのチャンピオン、チャック・グリーンですね。たしかにイケメン系の若者とは対極の存在ですよね。
TORU あんな渋い表情してるのに、馬のマスク被ったり子供用のパジャマに着替えたりして......。
増子 挙げ句の果てに子供用の三輪車に乗ってゾンビ轢き殺してるからね(笑)。そこのギャップが本当にスゴイと思うよ。
UH しかも着替えたらリアルタイムでそのままシリアスなムービーに突入しますから、馬のマスクに子供服の格好のまま、ものすごく深刻な話を聞かされたり(笑)。
増子 そういう行為が「できる」ってところがイイよね。そこに技術が投入されているんだよね。
TORU そんなオヤジが日用品使ってゾンビを倒すんだから面白いよね~。
増子 金属バットをスイングする時、何気に"一本足打法"だったところが細かい! そういうちょっとした仕草にもオヤジを感じるよね。
UH ちなみに今作は開発がカナダのデベロッパーなので、実質中身は洋ゲーということになりますね。日米合作の洋ゲーという意味です。
TORU へぇ~、そうなんだ! そう考えると納得がいく描写も多かった。ちょっとしたスナック菓子のデザインとか、グラビア雑誌の看板とか、すごくセンスがある。アメリカって、ああいう毒々しい色を使ったデザインが多くて、それって日本人には無いセンスなんだけど、『DEAD RISING 2』には、そういうブッ飛んだセンスが、そこら中に溢れているんだよね。だからゲームを遊んでいると、もうアメリカに行ってる気になっちゃう(笑)。
増子 そんなゲーム、なかなか無いよ!
増子 やっぱり俺、今回『DEAD RISING 2』を遊んでて思ったんだけど、「少年の夢」と言ったら変だけど、もう「やりたいこと」が「なんでもやれる」んだよね。最初の話に戻るけど、そこら辺にあるバットや角材で人を殴ったりする行為って、現実では絶対にできない。でもゲームの中でだったら、できる。
TORU 確かにね。やってみたくても試した時点で犯罪だから(笑)。
増子 俺も中学校の時に釘バットを実際に作ってみたことあるけど......。
UH あるんだ!
増子 でも実際使う機会なんてないよ(笑)。威嚇のためだからね。でも見かけは最強にカッコいい武器だよね。それを実際に使う機会をゲームの中で与えられるんだから大人の俺たちにとっては最高よ。ガキの教育にも使えるんじゃない(笑)。
TORU 今回はスプラッター描写もすっごいけど、規制とかクリアしてるうえでの表現なのも大事ですよね。
増子 やっぱりこういうゲームには様々な規制があると思うんだけど、こんな行為をゲームに影響されて現実でやっちゃうヤツなんていないと思う。いたとすれば、それはゲームの影響以前の問題だよね。俺、FPSのゲーム好きで、よく戦場に行くんだけど、いつも速攻で死んじゃう。ああいうゲームを遊んで自分が感じることって「やっぱり戦争には行きたくない」って気持ちだよね。『DEAD RISING』でも同じでしょう。あんな世界には絶対に行きたくないし、もしあんな世界が到来してしまったとしても、主人公のように立ち回るのは無理だよ(笑)。
TORU その前に自殺しちゃうよ。
増子 だからゲームの中でだけ許される行為なんだよ。
UH 真っ当なご意見ありがとうございます! でも2人ともさっきまでゲヒゲヒ笑いながらプレイしてましたよね。マジで楽しそうでした。
増子 やっぱりそこは大人だからね。もう、あんまりにもスゴイ殺し方を見ると恐怖を通り越して笑っちゃうんだよね。
TORU そうそう! シャワーヘッドとか使ってさぁ。あんなの現実にはありえないから、その描写に爆笑しちゃう。
増子 不道徳と思われるかもしれないけど、そこで笑っちゃう文化ってあるんだよね。ブラックユーモアの世界だよ。そこを最初に理解しないと、単なるグロテスクなゲームで終わっちゃう。
TORU それはあまりにもったいないよね~。
UH アメリカ人は日本人よりも、そういうブラックユーモアのセンスに敏感ですよね。それが良いことかどうか一概には言えないけど、スプラッター映画とかは、まさにそういうジャンルですよ。ギターウルフが主演したゾンビ映画『ワイルド・ゼロ』なんか、まさにそういうセンスで彩られた世界ですよね。
TORU 確かにそうだった(笑)。皆笑いながら映画作っていたよ。
増子 そういう表現を意図的に隠す、見せないようにするって考え方が問題だよ。そんなことすれば見たがるに決まってるじゃん、子供は。多感な中学生とかさ。
TORU
ロックとかも同じだけど、これ聴いたら不良になるとか、そんなのないから。何か事件が起きると何かの責任にしたいだけなんだよね。
UH ちなみに『DEAD RISING 2』のキャッチコピーは「好きにやれ!」なんですよね。お二人の話を拝聴していると、まだこのキャッチコピーを伝えてないのに、もう「好きにやれ!」精神を完全に理解してますよね。
増子 イイね! 「好きにやれ!」。まさに「勝手にしやがれ」の世界だよね! でも、だからといって細部がテキトーかというと、そんなことは全然ない。主人公が時計を見る時とか、画面をよく見ると腕毛がビッチリ生えている。
TORU そんなところ作り込まなくてもいいのにね(笑)。あとビールを飲みすぎて吐いちゃうところとかね。
増子 ドリフの世界だよ!
TORU やっぱりビール飲みたいからね。現実でもゲームの中でも(笑)。
UH もうタップリ楽しまれたみたいで安心しました。では最後に今日の体験プレイの感想とかいただけますかね?
増子 もうね! 早く遊びたい!!!
TORU 生殺しだよね。途中でコントローラー取り上げられて(笑)。
増子 ストリップに行ったのに最後まで観られなかった感じ。大事なところで終わって、ものすごい後ろ髪引かれる思いだよ!
UH すいません(苦笑)。発売日までおとなしく待っていてください。今日は忙しい最中に、ご足労いただいてありがとうございました!
増子&TORU おうよ! みんなも『DEAD RISING 2』で好きにやれ! 勝手にしやがれ! その精神でゲームを遊ぼうぜ!!!
【怒髪天(どはつてん)】
メンバーは、増子直純(Vo.)、坂詰克彦(Ds.)、清水泰而(B.)、上原子友康(G.)。1984年に札幌で結成。"JAPANESE R&E(リズム&演歌)"を旗印に、強烈な音楽性と熱いライブで大人気の男気ロックバンド。最新作「真夏のキリギリス」も絶賛発売中!
最新情報はオフィシャルサイトをチェック!
http://dohatsuten.jp/index_gate.html
【最新リリース情報】
コンセプト・サマーシングル「真夏のキリギリス」
NOW ON SALE \1,200
1. 真夏のキリギリス
2. あの夏のバラード
3. 夏のお嬢さん
今年のサマーソングはこれに決まり!まさかの80年代J-POPオマージュ!!
カップリングには、真夏の夕暮れにピッタリなミディアム・スローナンバーと、
榊原郁恵が1978年に発表した「夏のお嬢さん」の大胆カバーの2曲を収録。
【ギターウルフ】
日本が世界に誇るジェットロックンロールバンド。1987年結成。その活動は全世界的。
メンバーはセイジ(Vo & G)、U.G(B)、トオル(Ds)。Vo.Gセイジのボディオーバーホールのため一時活動を休止したが8月より遂にライブで復活。
夏以降にはUSツアーも予定。現在制作中の音源のリリースが待たれる。
最新情報は、オフィシャルサイトへ
http://www.guitarwolf.net/
【最新リリース情報】
ジェットミニアルバム「ジェットサティスファクション」
NOW ON SALE \2,000
【マスク・ド・UH】
洋ゲー冒険家。
某海外デベロッパーの元社員にして、現在はフリーライターとなり各方面に洋ゲーに秘められた真の魅力を伝える日々を送る。
今回は素晴らしきゾンビゲームの金字塔『DEAD RISING 2』の世界を補完すべく、ゾンビ映画、ゲーム、そして周辺文化を考察するために墓場から甦った厄介者として参上した次第。
スローガンは"ZOMBIE OR DIE"だ!……どっちにしろ死んでるけどな!
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